明けましておめでとうございます。
先日、残留雑音について、ある程度の結果が得られましたので、本日は歪率について検討してみました。以下が、先日測定した、歪率です。出力1Wでおおよそ1%程度の歪率です。いまいちですね。ドライバー段と出力管の歪の打ち消しを全く考慮していないアンプなので、当然といえば当然の結果です。これをもう少し改善してみようかと、イントラ(NC-14)の2次側に負荷を付けてWE408A(ドライバー段)を歪ませ、歪の打ち消しを狙ってみました。以下がその結果です。とりあえず、実験なので、RcHについてのみの確認です。NC-14の2次側に、47KΩ、22KΩを負荷し、1KHzの歪率を確認してみました。NC-14の2次側OPENに比べ、いずれも歪率の改善が確認できます。特に、22KΩを負荷した場合の改善効果は、顕著です。数字だけみれは、22...6B4Gシングルアンプ歪率検討
6B4Gシングルアンプのカソードバイパスコンデンサー その後
先日再エッチング処理をした古い3種類の電解コンデンサーですが、その使用の可否の結論は、今一つはっきりしませんでした。以下がその経緯です。再エッチング(100V印加)開始後、漏れ電流については、ぐんぐん減り、10時間後には、どのコンデンサーも1μA以下となりました。これはイケると思い、とりあえず容量を測定してみたのですが、ニチコンゴールドを除き、やっぱり少し容量が少なくなっているように感じました。上記画像中の赤い丸シールに書かれている数字が容量(μF)の測定値です。残念ながら、ミューズとブラックゲートの容量が公称値よりマイナスしているようです。これをどう考えるかです。もともと電解コンデンサーの容量偏差は±20%ですから、製造直後から、マイナス側にある可能性もありますので、この容量の測定結果をもって、劣化と考えるの...6B4Gシングルアンプのカソードバイパスコンデンサーその後
昨日、残留雑音について一応のケリを付けました。次は、歪率についてもう少し改善できないか検討するつもりですが、これについては、手間と効果を考えると、今すぐに取り掛かる気がせず、後回しに。それで本日は、現在汎用品を使っている6B4Gの自己バイアス用のカソード抵抗をバイパスする電解コンデンサーを、音響用と称される電解コンデンサーに替えるべく、使えそうなものを、ジャンク部品の中から探し出してみました。で、発掘した物ですが、以下の3種類が見つかりました。・ニチコンゴールドのチューブラー100μF160V・・・使用せずに放置したデッドストック・ニチコンMUSE330μF100V・・・解体したアンプより取り出した中古品・ルビコンブラックゲート100μF100V・・・解体したアンプより取り出した中古品いずれも音響用コンデンサー...6B4Gシングルアンプのカソードバイパスコンデンサー
前回の報告にて、6B4Gシングルアンプの測定を報告いたしました。おおむね思った通りのデーターだったのですが、せっかくですからもう少し改善できるよういじってみようと思います。手始めに、残留雑音です。Lchが0.5mV、Rchが0.55mVと無帰還のシングルアンプとしては、平均的な結果となりました。まずこの残留雑音の源についてですが、B電源のリプルによるものです。ざっと確認したところ、整流管出口の入力コンデンサー(22μF)のところで10Vほどのリプルがあります。これを5Hのチョークと330μFのリプルフィルターを通しているのですが、その22μFのところで実測17mV前後のリプルであることを確認しました。これをもう少し少なくしてやれば、良いわけです。それで、10Hのチョークを乗せ換えてみることにしました。幸いなこと...6B4Gシングルアンプ残留雑音
昨日、出来上がったと思われる6B4Gシングルアンプ測定を行いました。用心のため、測定の前に、もう一度、回路電圧の確認をし、正しく電圧が出ていることを確認いたしました。朱書きで記載した電圧が今回の電圧測定値です。我が家のAC100Vですが、それなりに変動があります。時間帯にもよりますが、おおむね100~104Vを示します。この測定時は103Vでした。以上確認に上、アンプ測定いたしました。以下結果です。入出力特性トランス結合のアンプなので、4Wを過ぎても比較的リニアに出力は増加しますが、オシロによる波形観測で、3.5W程度から正弦波の頂点が潰れ始めます。最大出力は3.5Wといったところでしょうか。(入力は1.3V)歪率測定および残留雑音う~ん。なにか、冴えない結果ですね。明日以降これについては少し考えてみようかと思...6B4Gシングルアンプ測定
とりあえずですが、細かな部分の修正が終わりました。とりあえず、各部電圧、残留雑音、左右のゲインを見ながら、使用球を決めました。ほぼ思った通りに出来ているようです。この時点での回路図を起こしてみました。明日以降、測定できると思います。本日ここまで。音を聞きながら、コーヒーブレイクです。6B4Gシングルアンプとりあえず出来上がった?
先日、音が出せる状態まできた6B4Gシングルアンプですが、回路図もひかずに適当作戦でここまで来てしまったので、なんとなくやるべきことをやっていないような・・・気がしないでもありません。それで、ちょっと順番が逆といわれそうですが、初段管の動作について今一度確認してみるかと思いまして、本日は、WE408Aの特性をちょっと見てみました。簡単なバラックを組んで、Ep:120V~130vEg:-1.8v~-3.0V当たりの特性を確認してみました。適当に抜き取った2本ですが、以下のような感じです。N=2で、しかもばらつきが大きいデータとなってしまいましたが、大まかにRpは5KΩ前後、μは、30前後でしょうか。今回の6B4Gシングルアンプは、NC-14というインターステージトランスを使っていますので、適合するドライバー管は、...6B4Gシングルアンプ進捗報告01/12
本日は、5本あるRAYTHEON製と思われる6B4Gを実機に挿し、1ペアーを選別いたしました。3本がTUNG-SOLブランドですが、両者並べて比べてみますと、内部構造は瓜二つ、出処は同じものと考えて良さそうです。(以下画像ご覧ください)左RAYTHEON、右TUNG-SOL2枚プレートで吊りフィラメント、ボトムに矩形のゲッターが2個配置されている。RCA2A3なんかに比べれ随分凝った作りだなぁと思います。幸い、RAYTHEONとプリントされている2本が比較的電流値が揃いましたので、これをペアーとして今回のシングルアンプに挿すつもりです。次にWE408Aを選別しました。とりあえず、TV-7にて測定後、実機に挿して、電流値より使用できそうな球を選び出しました。最終的には、左右チャンネルのゲインと残留雑音でもう一度選...6B4Gシングルアンプ進捗報告01/11
とりあえずですが、6B4Gシングルアンプも一段落つきました。ちょっと一休みということで、6B4Gシングルアンプに使えそうな手持ち直熱整流管を集めてみました。SYLVANIAJANCHS5U4G/VT-244、NationalUnionJANCNU5U4G/VT-244Rogers5X4G、RCAJAN5X4G(マルコニ社向けMADEFORCANADIANMARCONIとベースに表記あり)5U4Gとは、ピンコネクションが違うが同特性。WestinghouseUV71、RCAJANCRC5R4GYUV71は、5U4Gと同特性らしい。SYLVANIAJANCHS5931、SYLVANIAGB5931時代が違うのか、内部構造がすこし違うようです。PhilipsECG5U4GB、RCAJAN5U4GB東芝5U4GB、RC...直熱整流管いろいろ
6B4Gシングルアンプ進捗報告 01/05 とりあえず組みあがりました。
本日の進捗です。とりあえずですが、組みあがりました。ざっと目視でチェック後、通電し、各部の電圧をチェックし、おおきな問題のないことを確認いたしました。何点か些細な修正する必要を感じますが、早速鳴らしてみることに・・・未調整ではありますが、良い感じで鳴っています。6B4Gシングルアンプ進捗報告01/05とりあえず組みあがりました。
本日の進捗です。B電源まわりと出力管周りを進めました。ミスがなければ、もう少しで、音出しできそうです。6B4Gシングルアンプ進捗報告01/04
明けましておめでとうございます。
「ブログリーダー」を活用して、fukunopapaさんをフォローしませんか?
明けましておめでとうございます。
出来上がって2か月ほどたつ、46シングルアンプですが、数日前に、カップリングコンデンサーを、手持ちのスプラグのビタミンQ(0.1μF600V)に替えてみました。その報告です。物は、80年代製造のUSED品で、確か2A3のシングルアンプに組み込んでいたもので、その後、解体→ジャンク箱保管となったものです。リードが、切り詰められていたので、実装上の問題から使いづらく、長い間ジャンク箱に放置されていたのですが、今回の46シングルアンプには、実装可能なリードの長さがありましたので、使ってみようとなった次第です。とはいえ、製造から、30年以上経過したコンデンサーです。絶縁性、容量を確認したほうが良いかなということで、出来る範囲で確認することに。結果、容量抜けもなく、絶縁性も問題ないことが確認できました。優秀だと思い...46シングルアンプその後
先日出来上がった46シングルアンプに貼る銘板を作りました。というのも、シャーシに一か所余分な穴(以下青矢印)があり、それを隠すべく銘板を付けることに。もともとは、パイロットランプとしてΦ3のLEDを取り付けるための穴だったのですが、照光式のロッカースイッチを使ったために不要穴に・・・。それほど目立つとも思えないので、このままでもよかったのですが、先日入手したヤフオクで入手した3mmの刻印ポンチを使ってみたくなりまして、お遊びのつもりで、以下のようなものを作ってみました。<FUKUPAPA2022>と刻印しました。ハンドルネームと製作年のつもりです。自分でもバカバカしいことをやっているなと思います。46シングルアンプ銘板
先日、ほぼ出来上がった46シングルアンプですが、測定の前に少し使ってみました。その結果ですが、ほぼ満足いくものだったのですが、整流管を5Y3からSYLVANIA5931に替えました。もともと、B電源電圧の関係から、5Y3を挿していたのですが、いろいろと差し替えて遊んでいるうちに、5931の方が自分の好みに合うように思いましたので、整流管出口の抵抗を50Ωから150Ωに替えて5931を挿しても実質のプレート電圧が300Vを超えぬよう調整しこれ標準球にすることにしました。まぁ、もともとプレート電圧定格の250Vmaxを無視?して300Vをかける前提でスタートした違反アンプですから、いまさら整流管出口の抵抗を50Ωから150Ωに替えたからといって違反を回避できるわけではないのですが、とりあえず実質のプレート電圧...46シングルアンプ測定結果
昨日、問題点を修正した46シングルアンプですが、本日は、測定する気になれず、ちょっと脇道に。先日、TANGOXE-20Sのデーターシートを探そうと古い資料を探したところ、ちょっと面白いものを見つけましたので公開いたします。30年ぐらい前に、海神無線で頂いたASCのフィルムコンデンサーに関するメモ書き?です。今では、当たり前にやっていることですが、当時このメモを頂くまでは、フィルムコンデンサーの極性など気にとめていませんでした。読んでみれは、たしかに理にかなっていますから、これ以降、どのフィルムコンについてもこれを守っています。ところで、今回の46シングルアンプには、当時物のASCX363を使いました。なので、メモにある極性表示の赤いラインが入っているのですが、現行品は、ASCX363は、極性マーク表示をし...ASCフィルムコンデンサーのメモ書き
昨日、46のフィラメント点灯電圧が、高すぎる旨の報告をいたしました。本日は、これを解消するべく0.22Ωの抵抗を挿入し、対策しました。それと、当然ですが、WE403Aのヒーター点灯電圧も確認しますと、たいぶ高めの供給電圧となっていましたので、これについても1Ωの抵抗を挿入して対策しました。余裕のありすぎる電源トランスを使えば当然の結果といえるのですが、組みあがっているこの状態で新たに抵抗を挿入するとなると、結構面倒です。挿入する抵抗の実装に少し苦労しました。最初から、入れておくほうがベターだと思いました。あと、ついでと言ってはなんですが、整流管出口に50Ωの抵抗も挿入することにしました。整流管出口のコンデンサーに手持ちの関係で33μFを入れたのですが、5Y3には、ちょっと容量が多すぎるような気がしましたの...46シングルアンプ進捗報告9/3
昨日、測定の準備をした46シングルアンプですが、測定前に、現状の回路を書いておいたほうが良いだろうということで、現状の回路図を書いてみました。ついでに各部の電圧を測定しましたのでそれも合わせて記入いたしました。ここで、一点問題を確認いたしました。46のフィラメントに印加している電圧が思っていたより、大きいのです。中央値2.5Vに対し2.8Vを超えた電圧が印加されています。電源トランスに余裕がありすぎることが原因で、ある程度予想の範囲なのですが・・・一般的には±5%ぐらいは許容範囲かとは思うのですが、さすがに+10%を超えるとなると対策する必要性を感じます。まぁ、0.2Ω程度の抵抗を挿入して電圧を降下させてあげれば済むことですから、こちらを先に片付けることとします。面倒ですが仕方ありません・・・。46シングルアンプ進捗報告9/2
本日の進捗報告です。電源スイッチに使ったロッカースイッチの照光LEDの配線をすませたのと、ちょっと気に食わなかったハムバランサー周りの配線のやり直しをしました。これにて、配線作業は、一応終了ということで、テストベンチへとりあえず、測定準備を兼ねて、残留雑音を見ながら、左右チャンネルのゲインをそろえるべく、使用球を選別しました。順調です。46シングルアンプ進捗報告9/1
本日の進捗報告です。CR類を付け終わりましたので、配線間違いがなければ、音が出せる状態です。ざっと各部電圧を確認し、配線間違いなど大きな問題はなさそうなので、まずは、音を出して・・・未調整ながら、とても好ましい鳴り方だなぁと思いました。とりあえず一安心です。46シングルアンプ進捗報告8/28
本日の進捗報告です。途中で、UYソケットの取付方向が気に食わず、やり直しましたが、ようやっと電線の引き回しは終わりました。ここまで終わりますと、一段落した感じです。ミスがなければ、部品を取り付け~音出しとなります。あともう一息!46シングルアンプ進捗報告8/27
本日の進捗報告です。電源周りの電線はりがほぼ終わった感じです。簡単なアンプなので、今週いっぱいで、音出しまで出来るかも。46シングルアンプ進捗報告8/25
本日の進捗報告です。各真空管のヒーター配線とチョークトランス周りの配線をしました。46シングルアンプ進捗報告8/21
本日の進捗です。アース母線をはり、電源トランスの1次側と出力トランスの2次側を配線しました。のんびりペースで進めていくつもりです。46シングルアンプ進捗報告8/20
本日の進捗です。実体配線を想定しながら、必要箇所に端子台を取り付けました。明日以降配線に入れそうです。46シングルアンプ進捗報告8/19
昨日シャーシ枠の塗装が終わりましたので、本日より大物部品の組み込みをしました。こんな感じのシャーシ内部になります。薄型シャーシなので、高さ方向の制約が厳しい感じです。全ての部品を平面的に配置して高さを抑えるような実装を考えることになりそうです。進捗報告8/16
本日は、加工を終えたシャーシ枠を塗装しました。シャーシ枠は、もともと塗装したくなかったのですが、加工中にキズを何か所か付けてしまいまして、・・・塗装してキズ隠しをすることに。それで、キズ消しを兼ねて#400のペーパーで足付けをしたのち、ミッチャクロンで下塗りをして、アクリル塗料を吹き付けました。塗装色は、ガンメタです。2度塗りできれいに塗れたようです。乾燥中進捗報告8/15
本日の進捗報告です。シャーシ枠背面にRCAジャック、SP端子、ACインレット、FUSEホルダーの取付穴加工をしました。枠高さが30mmなので、天板の折り曲げ部と端子、小物類が干渉します。それに合わせ、天板の折り曲げ部を少し追加工しました。とりあえず、ここまで来ますと、汗をかくような工作は終わり一段落といった感じでしょうか。本日の締めとして、主要パーツを仮実装して、特に問題ないことと全体の雰囲気を確認してみました。毎度同じようなデザインですが、悪くないと思います。猛暑の中、汗をカキカキ・・・よくやったなぁと思います。あ~疲れた。進捗報告8/11
本日は、出力管と整流管のソケットを取り付けるパネルを作りました。ちょうど良い端材(2mm厚のアルミ板)がありましたので、それを利用しました。天板の加工進捗報告8/8
本日の進捗報告です。電源トランス、チョークトランス用の角穴をあけました。丸穴と違って角穴をあけるのは、労力を使います。いつものことですが、電源トランスの角穴をあけると、ようやっと力仕事が終わった!なんて思います。とりあえず、大物部品を載せて、雰囲気の確認。ほぼイメージ通りです。明日は、出力管と整流管のソケットを取り付けるパネルを作るつもりです。天板の加工進捗報告8/7
本日の天板加工の進捗です。大穴は、リードの油圧のシャーシパンチを使っています。明日は電源トランスとチョークトランスの角穴加工をするつもりです。天板の加工進捗報告8/6
明けましておめでとうございます。
出来上がって2か月ほどたつ、46シングルアンプですが、数日前に、カップリングコンデンサーを、手持ちのスプラグのビタミンQ(0.1μF600V)に替えてみました。その報告です。物は、80年代製造のUSED品で、確か2A3のシングルアンプに組み込んでいたもので、その後、解体→ジャンク箱保管となったものです。リードが、切り詰められていたので、実装上の問題から使いづらく、長い間ジャンク箱に放置されていたのですが、今回の46シングルアンプには、実装可能なリードの長さがありましたので、使ってみようとなった次第です。とはいえ、製造から、30年以上経過したコンデンサーです。絶縁性、容量を確認したほうが良いかなということで、出来る範囲で確認することに。結果、容量抜けもなく、絶縁性も問題ないことが確認できました。優秀だと思い...46シングルアンプその後