戦争と平和 -東洋的「文」と「武」の視点から

戦争と平和 -東洋的「文」と「武」の視点から

1.不変の原則 「戦争と平和」というテーマを考えるとき、極めて本質を得た名言があります。中国戦国時代の兵法家である司馬穣苴(しばじょうしょ)が、『司馬法』のなかで語った言葉です。「国大なりといえども、戦いを好めばその国必ず亡び、国安しといえども、戦いを忘るればその国必ず危う...