秋の風に血の薫りが ※猟剣士外伝
※ムーンライトノベルというところのハロウィン企画に掲載したものの転載です。誤字脱字御免。『秋の風に血の薫りが』5年ぶりに京に戻り、弟が御所で公方という仕事を懸命にこなすのを見届けてやったあとのこと。四国へと向かう為に泊まった、法主の門前町の宿で。「菊幢丸(きくどうまる)。堺の町ではこのようなお祭りがあるそうじゃ」目の前の稚児の姿の鬼の王、『万人恐怖(ばんにんきょうふ)』が言う。「この時期、『はろういん』とかいう祭りを南蛮寺で催すらしい」恨みをもって死んだ者の霊や危害を加える精霊を追い払うため、その祭りは催されるという。カブを刳(く)り抜き、仮面を作る。それをかぶって町を練り歩くのだとか。ついでに子供達が幽霊どもに扮して菓子をせびる。目的地は南蛮寺だという。敵方なのに手を貸してくれるフロイスが教えてくれたのだとい...秋の風に血の薫りが※猟剣士外伝
2021/11/10 23:40