メタ認知各論(原因帰属) だれのせい?原因はいくつでもある
私たちは常に物事の原因を考えます。 こんな場面では、どうでしょうか? 料理中あなたの後ろで卵が割れました。 これは一体なぜ? 誰かがわった? 風で転がった? 自分がぶつかってわれた? 基本的に出来事が起こるには、いくつかの原因が絡み合っています。 自分でぶつかってわれてしまったかもしれない卵なのに、たまたま近くにいた人のせいだと思い込んでしまったら、、、、 あせったりビビったりした時など心の調子が悪いと原因の考え方にかたよりが出やすくなっています。 何かが起こった時の原因の考え方は対人関係のよしあしにつながってきます。 今回は、対人関係の中で心の不調をまねかないためのテクニック「原因の考え方」をメタ認知トレーニングからご紹介します。 目次 原因の考え方(原因帰属) 心の調子が悪い時は考え方がかたよりやすい 出来事について3つの原因を考えましょう メタ認知トレーニングを体験してみよう 対人関係で困らないために 原因の考え方(原因帰属) 出来事には原因がいくつも絡み合っています。 同じ出来事でも、原因が全く違う可能性があることを私たちはよく見落としています。 そのことでけんかになったり疑心暗鬼になったりし対人関係にヒビが入ってしまうこともしばしばあります。 ① 自分の責任「あまり自分のことをよく思われていないんだ」 ② 他の人のせい「あの人は忘れっぽいから」 ③ 状況や偶然のせい「電話がこわれているのかなあ」 あなたがパッと思いついた原因は何でしたか? 何かが起こった時、ひとそれぞれ原因の考え方には特徴(帰属スタイル)があります。 ではポジティブな物事の原因の時はいかがでしょうか。 ④ 自分の責任「自分の活躍が優勝につながった」 ⑤ 他の人のせい「チームがうまくやってくれたから優勝につながった」 ⑥ 状況や偶然のせい「たまたま運がよかったんだと思う」 物事がポジティブな時とネガティブな時の原因の考え方は同じではないかもしれません。 どの考え方がよいとか悪いとかではなく、自分の考え方の特徴を知っておくことが大切です。 なぜならば心の調子が悪くなるとその考え方の特徴が強く出やすくなってしまうからです。
2019/12/17 22:33