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『万葉集』を読む2-防人歌の生まれた事情-(新米国語教師の昔取った杵柄54)
既に一度書いたことがあるが、私は「同一民族が南北に分かれて争う時には北が勝つ 」というジンクスがあると思っている。東西については知らない。 たとえば、中国で云えば劉邦と項羽の漢楚の戦いは北の漢の勝利に終わった。 魏呉蜀の三国の争いは北の魏が南の呉を滅ぼし
2024/09/29 06:00
『万葉集』を読む-防人歌と国偲び歌-(新米国語教師の昔取った杵柄53)
父は生涯を阿蘇の小学校の教師として過ごした人だった。 文学者としては、国立国会図書館に『葬りの丘』『野の鴉』という二つの歌集が収蔵されているから全く文才がなかったという訳ではないのだろうが、まあ無名と云っていい。 これは祖父が郷土熊本を舞台として活発な
2024/09/22 06:00
『十八史略』を読む6-隗より始めよ-(新米国語教師の昔取った杵柄52)
話は始皇帝暗殺から遡ること85年、戦国七雄の1つ燕国で、太子平が昭王として立った。 父王が隣国斉に殺され、斉の傀儡となることが条件の即位であった。この時、燕は事実上の亡国状態だったのだ。 何とか国を再興し、斉に復讐して父の仇を討ちたい。 そのためには富国
2024/09/16 06:00
『十八史略』を読む5-隗より始めよ3-始皇帝暗殺-(新米国語教師の昔取った杵柄51)
紀元前227年、燕国を出発した荊軻と秦舞陽は秦の都咸陽に着いた。 任務は秦王政の暗殺である。 政を誘き出すための2つのエサはやはり最高であった。 一つは領土の割譲、もう一つは秦王政の怒りを買って燕に亡命していた樊於期将軍の首である。 喜んだ秦王は二人の謁
2024/09/15 06:00
『十八史略』を読む4-隗より始めよ2-風蕭々として易水寒し-(新米国語教師の昔取った杵柄50)
すみません。 あとちょっとだけ血腥い話にお付き合い下さい。 蘇秦の対斉合従策が見事に当たって「鉅燕(きょえん:大きな燕)」「全燕(ぜんえん:完全な燕)」と呼ばれる全盛時代を迎えた燕国だが、その隆盛は長くは続かなかった。 理由はお定まりの内紛である。 燕が
2024/09/14 06:00
『十八史略』を読む3-隗より始めよ1-燕という国-(新米国語教師の昔取った杵柄49)
『十八史略』の紹介がいきなりドギツイ話になったので、もう少し思いやりのある話を紹介しよう。 特に私自身が現在定年後の臨時採用という立場なので、「思いやり雇用」というような心温まる話にしたい。無理矢理でも。 ただ、その前に、この話の舞台になった中国戦国
2024/09/12 06:00
『十八史略』を読む2-臥薪嘗胆-(新米国語教師の昔取った杵柄48)
さて、『十八史略』が如何に簡にして要を得ているかを示すために「臥薪嘗胆」の部分を現代誤訳しようとしたのだが、書き下し文で意外に時間を取ってしまった。 次は現代誤訳である。 [書き下し文] 闔廬(こうりょ)伍員(ごうん)を挙げて、国事を謀(はか)らしむ。員(うん)
2024/09/09 06:00
『十八史略』を読む-『十八史略』という本-(新米国語教師の昔取った杵柄47)
『十八史略』は歴史初学者のために纏められた入門書である。 その名の通り18の歴史書を略したものだ。今でいえば「2時間で読める中国史」という感じだろうか。 纏めたのは南宋の曾先之(そうせんし)であるから、取り上げられている時代は三皇五帝や夏という伝説の王朝時
2024/09/08 06:00
『枕草子』を読む5-中納言参りたまひて3-不良語訳-(新米国語教師の昔取った杵柄46)
さて、「中納言」こと藤原隆家の人物像について知った後、私のこの「中納言参りたまひて」の段に関する印象は全く変わってしまった。 これは言葉遣いから変えなければ。 中宮定子は隆家の姉で家族だが、天皇の后だから本来隆家は定子に対して敬語を使わなければならない
2024/09/01 06:00
2024年9月 (1件〜100件)
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