帰省1
帰省次の日の朝、和はいつものように野菜や果物を秤にかけて袋に詰めたりしていた。「和、値札もつけといてくれるか?」「へいへい」和は父親に言われるまま、丸椅子に座り価格表を見ながら口にマジックの蓋を咥えると段ボールの切れ端に値段を書いていく。すると―――「……にぃー。和にぃー」「ん?」和が声のする方を見ると弟の類が少し離れたところから大きく手を振っている。「うそ……。類か?」思わず立ち上がると類が走ってきて和に...
2020/03/10 11:33
2020年3月 (101件〜200件)
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