ターくんとパラリンピック
まだ、自分が小学校の低学年だったと思う。 同じ学年に、障害を持つ子がいて、お母さんと毎日登校し、授業を受けて、下校していた。当時はこの子はそういう子で、当たり前だと思っていた。 男の子、確か、ターくんと言った。何という障害かは分からないが話せず、時々大きな声を上げたり走ったり、動き回る感じで、身体を上手く制御出来ない障害だったのだと思う。 お母さんはみんなに優しく接してくれて、図工の時間に周りの子を手伝って凄い作品に仕上げたり、テストの時に隣の子に答えを教えちゃったりしていた。遊ぶ時も自分達と友達のように接してくれた。 ただ、ある時、その男の子に、自分はとんでもない事をしてしまった。 「ターく…
2021/08/24 23:49