コンプレックストレーニングの即時的効果に関する研究(CTの実行に際して考慮すべき非常に重要な要素は、コンプレックス内の休息時間{Intracomplex rest interval:ICRI}、すなわち高強度エクササイズと低強度エクササイズの合間の時間になる)
CTの実施と、それが後に続く様々な爆発的動作の発揮パワーを増大させる能力について、複数の即時的な研究が行われています。 研究に用いられた爆発的動作は、CMJ、デプスジャンプ、メディスンボールパワードロップ、スミスマシンを用いた爆発的なベンチプレススロー、バスケットボールのプッシュパス、アイスホッケーのスプリント、および陸上スプリントなどになります。 CTが有効であることを示した研究もある一方、CTがCT以外の手法に比べて大きなパワーを引き出すという結果を示さなかった研究もあります。 ただし、注目すべき点として、CTによるパワーの有意な増大を認めなかった研究も、そのほとんどはCTがマイナスの効果を生じなかったと報告していることになります。 したがってCTは、筋力とパワーを同一セッション内で強化し、ワークアウト効率を高める手段として実行可能であると考えられます。
2020/10/31 06:00