悪に対する闘いは公的な事柄であり、緊急度の高いときは、積極的善の犠牲が必要な場合もある。これに対して、希望や夢、美的理想や宗教的理想などの価値は、私的価値であり、公的な介入はそれらを堕落させ破壊してしまう。(カール・ポパー(1902-1994))
カール・ポパー(1902-1994),『社会と政治』,第3部「開かれた社会」について,第5章 公 的価値と私的価値――1946年?,II,pp.134-135,ミネルヴァ書房(2014),吉川泰生(訳),神 野慧一郎(監訳),中才敏郎(監訳),戸田剛文(監訳))
2021/11/30 20:17