-乃木将軍と旅順攻略戦~司馬遼太郎を批判する2-(GHQ焚書図書開封第193回)
GHQ焚書図書開封第193回-乃木将軍と旅順攻略戦~司馬遼太郎を批判する2-203高地の戦いについて、児玉源太郎を高く評価し、乃木希典将軍を無能とまで貶めた司馬遼太郎に対し、批判した福田恒存「近頃、小説の形を借りた歴史讃物が流行し、それが俗受けしている様だが、それらはすべて今日の目から見た結果論であるばかりでなく、善悪黒白を一方的に断定しているものが多い。が、これほど危険な事は無い。歴史家が最も自戒せねばならぬ事は過去に對する現在の優位である。吾々は二つの道を同時に辿る事は出来ない。とすれば、現在に集中する一本の道を現在から見遙かし、ああすれば良かった、かうすれば良かったと論じる位、愚かな事は無い。殊に戦史ともなれば、人々はとかくさういう誘惑に駆られる。事実、何人かの人間には容易な勝利の道が見えていたかも...-乃木将軍と旅順攻略戦~司馬遼太郎を批判する2-(GHQ焚書図書開封第193回)
2022/12/19 04:21