本当はバスケ部なんて入りたくなかった

本当はバスケ部なんて入りたくなかった

私の地元は関東圏でありながら結構な田舎で、台風が来れば電車は止まり、土砂崩れで道も塞がることもしばしばだったのでその当時陸の孤島などと呼ばれていた。 小学生の頃、近所の仲が良かったお姉さんの影響でミニバスを始めた。 物心ついた時から太っていた私は、その体型を裏切らず足は遅く、運動神経も良くはなく、自転車の補助輪が取れたのも小学1年の終わり頃だと記憶しているし、逆上がりもなかなか出来なかった。(今は逆上がれるが腹肉を巻き込んでしまうため上がったまま下がれない) 正直楽しくはなかったが友達がいたので何とか通っていた。親が厳しくサボることもあまりできなかったというのもあるが。 中学進学を控えたある日…