孤独と孤独感について/村上春樹『トニー滝谷』
つい先日、突然村上春樹の小説が読みたくなって、その日の内に書店で購入した『レキシントンの幽霊』がとても面白かったです。特に本書に収録されている7つの短編の1つである『トニー滝谷』が印象に残っているので、今回はそのレビューです。 レキシントンの幽霊 (文春文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1999/10/08 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 39回 この商品を含むブログ (247件) を見る 『トニー滝谷』のあらすじはこうだ。 「トニー滝谷の本当の名前は、本当にトニー滝谷だった」という一文から始まる。彼はハーフでもクォーターでもない。彼の両親はれっきと…
2019/08/25 18:39