「魂のゆくえ」(2017年)

「魂のゆくえ」(2017年)

ポール・シュレイダーが構想に50年を費やしたという本作は、彼が脚本を手掛けた「タクシー・ドライバー」の世界観をさらに深く掘り下げたものと言え、神への信仰と併せて現代のシステムが抱える問題に対しても警鐘を鳴らす作品だ。この映画で重要な役割を果たすのは、