甘い罠に堕ちて~5~
あの夜を境にユノは僕の前から消えた。週末その店のカウンターで時間を潰して現れるのを待っていても空振りばかりで1人寂しく呑んでいるだけ。たったの二晩だけで僕の本質を変えて快感に狂わせたあの男がだんだんと憎らしく思えてしまう。なのに、僕はまた会いたくて週末になるとあの店に通うのを止められないのだった。彼は海外支社から本社へ戻って来たエリートで、僕よりも役職が上だそうだ。名前なんて適当に聞き流して型どお...
2020/05/31 08:00
2020年5月 (1件〜100件)
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