減配発表!今後の白銅【7637】について考察してみた。
以前、連続増配企業として記事にしていた白銅ですが、昨日減配を発表しました。今後について考察します。 以前の記事はこちら 決算短信 昨日決算短信がリリースされました。 配当は2019年度3月期の77円から58円へ。配当性向も55.8%から40.4%へ。 2019年5月10日終値基準(1443円)で今年度の配当利回りを計算すると、約4.0%。まだまだ高配当銘柄とは言えそうです。 しかし、これは最近株価が下落しているためです。私は少し前に購入しているので単価は1694円でした。これを元に配当利回りを計算すると、約3.4%。低くはないですね。。 白銅の株主還元方針として、配当性向40%堅守との方針が示されています。 今年度の業績が悪いんだから減配は当たり前じゃないかとも思うかもしれません。確かにその通りなのですが、2019年3月期は20173月期よりも利益が出ている。1株当たりの当期純利益で見ると、2019年3月期が137.98円に対し、2017年3月期123.91円です。にも関わらずそれぞれ次の会計年度の2018年3月期よりも2020年3月期の方が1株当たり配当金はかなり少ないです。 これはなぜか。 ということで、過去の決算短信をざっと見てみました。どの年も予測としては配当性向40%をちょっと越えるくらいのようです。 すなわち、予想よりも業績が悪いと配当性向が上がりすぎてしまいます。一方で、予想より業績が良いと配当性向が下がってしまう。ただし、配当性向40%以上堅守。 従って、業績が悪くても配当は期首発表のように出すが、業績が良かったら期末に増配の発表もあるのでしょう。 来年度の業績予想を見ますと、今年度よりも4.8%増益とのことです。とはいえ、2018年3月期の業績には及びません。会社側はこのあたりを何とかしたいという事でしょうか。 決算短信を読むと、米中貿易摩擦の影響や国内消費増税などを挙げ、不安要素があるとしています。その上での業績予想を発表しています。 今後の株価 今回の決算を受けて、市場でどのように評価されるのでしょうか。今回の減益については織り込み済みかと考えられます。寧ろ第3四半期決算発表時の通期予想はもう少し悪く、当期純利益で言えば、1510百万円でした。従って、減益による株価下落は無いでしょう。
2019/05/11 20:24