武道の世界では師を襲った者が正統である。すなわち、館名、武号など、ずらずらと証拠が並ぶ。わけても、業前はその道場の館風が色濃く反映する。ところが、そういうことも知ってか知らずか、各連盟単位で時の権力になびき、まともな居合者からはじき出される方もある。どこまで行っても、「師匠は誰、その師匠は誰」というのがこの世界の「貫目」であろう。だから、師匠をおろそかにして、道場をやめたり、または自分で派閥を作ったり、新しい流派を名乗っても、所詮は甲斐なきこととなりはてる。それは、古流を標榜しても伝統に恭順していないという、自己矛盾だからだ。師をないがしろにして、偉い人にすり寄り「出世(笑)」したからと言って、弟子たちがみんな去っては元も子もない。人の世の「あはれ」が身にしむ今夜である。師を襲う
謹啓令和の御代も一月が過ぎようとする皐月の緑濃い心安らぐ日々でございます。過ぐる昭和天皇陛下の御生誕記念日(昭和節)には、貴社の清らかな御境内において小館門弟うちそろい、唯神の奉納演武を挙行できましたことを衷心より感謝いたしております。残日寡なき老骨にとりましてまことに欣快至福の限りでございます。この行事にいたりますまで、当日の進行、配備など、細部にわたるお心配りを頂戴したと、もれ承っております。無事に奉納を完遂できましたのも、大神のお導き、深き皇恩、宮司様ならびに貴社神職のかたがたの赤心の賜とかさねて御礼申し上げます。独逸より来日しておりました武道家2名もフェイスブック上で次のように述べておりました。G氏「いまの天皇陛下の退位の日に、すばらしい神社で居合を奉納する「栄誉」を与えられ感激している、日本はすばらし...謹啓意賀美神社様
無双直伝英信流第二十二代宗家池田先生の御通夜に参列して、時代が過ぎたのを感じた。歌を詠んでみたゆくりなき人世の由旬繰りのべて散るや扶桑のしろきはなびら中絶へは道儀のおきて師の成染めに不順なかるぞこころ痛くも左右なしく君去り給ふ皐月のそらにわれの残日みへたるごとく※帰還のとき展け放った窓外に翻った夜には時代が並ぶのではない綴られた事実が残るのだ血脈に記されたものが燈台をめざし闇夜を往くときふりかえったまなざしに応える用意はあるか残りしものは遙かな山脈に砦を築き盾となり矢となって帰らない勇気ある幾多のものを待て百年の後、春夜の風に送られて声となり、帰還する月下の隊列栄光の旗を掲げてかれらに見せよ由旬
今夜無双直伝英信流第二十二代宗家池田先生の御通夜が行われた。真剣道に修行中のわれわれ基道館から師範以上に列席を命じた。おじきの葬儀はこれで2度目だ最初は近畿地区居合道連盟副会長福永範士師匠である村上範士の兄弟子今度は御宗家師匠である村上範士の兄弟弟子ともに、わたしにとり、敬愛するべき「おじき」にあたるこれで、一つの時代は幕を閉じた。これからは、真剣道がいかに国家・社会、また隣邦、人類に寄与できるか。その真価が問われる「嵐」が迫っている池田先生のご冥福をいのります。真剣道その道程池田宗家葬儀に参列して
お茶などでも割り稽古が効果的だと一般に知られている。居合でも特段変わったことはなく、割り稽古は行われる。当たり前。ゆるみをとる、なぜそれが必要なのか、体術に求めたりするこの映像が公開された頃、7,8年前でしょうか、こういうコメントがありました※居合の流派じゃないの?それに私はこう返信しました。そうです、居合です(笑)世間では刀を振り回すのが居合だと思っている方が大多数です。瀧落で「致命的な弱点=さや取り」を掛けられた状況を打破するために必要な要素、ゆるみをとる、胸の刀を使う。居合者に抜かせて勝つ方法論もまた、割り稽古にすでに表現されている。壁抜き、床抜きなどである。順刀を迎撃するのはいとも簡単、英信流に勝つというテーマを失わない限り、自分の修行はますます加速するだろう。割り稽古
お茶などでも割り稽古が効果的だと一般に知られている。居合でも特段変わったことはなく、割り稽古は行われる。当たり前。ゆるみをとる、なぜそれが必要なのか、体術に求めたりする瀧落で「致命的な弱点=さや取り」を掛けられた状況を打破するために必要な要素、ゆるみをとる、胸の刀を使う。居合者に抜かせて勝つ方法論もまた、割り稽古にすでに表現されている。壁抜き、床抜きなどである。順刀を迎撃するのはいとも簡単、英信流に勝つというテーマを失わない限り、自分の修行はますます加速するだろう。割り稽古
今日もいろんな事をしてしまった。まず、ジャンクのNIKOND70を動くようにして、掃除をした。なかなかきれいになった。掃除前の姿はこれ次に知り合いから来た、ジャンクもどきのレンズ群を点検まあまあの収穫だおやつには、ダーリンが作ってくれた完全オーガニックのみたらし団子を食す夕食の用意が始まると、KUROが忙しそうにしているやはり北海道でとれた、サンマの焼いたモノだったオーガニックのレモンなど贅沢の極みだ。それを食べて、令和という元号も板に付いてきたようだと、ふと思う。仕上げは、バランタインの17年ものああいい人生だBallantines17
今夜の瑞月会の帰りに城一水師範と車中で話す。古流は師と弟子がシンクロすることから伝承が可能だということを言った。親鸞さんが、師に「すかしまいらせても結構」と言った、その決意が畏れながら、私も大事だと思う。阿弥陀仏を唱えて、地獄に落ちても、それでも師を信じるという態度だ。私ごときがいうのも恥ずかしい限りだが親鸞さんはすごい!善人なおもて往生をとぐ、いはんや悪人をやで17歳の田舎の高校生であった私は、はやりの共産主義者をきっぱりやめた。師伝というのはそれを守るのが弟子のつとめで、やがてそれを乗り越えようとする態度も賞賛される美風だ。しかしながら人には器量というモノがあり、師を超えられない弟子が多数だ。その場合、開高健文豪の名コピー「何も足さない、何も引かない」のがいいだろうと考えている。たとえば師伝の業前を変更しな...なにも足さない、なにも引かない
夕暮れを一陣の風が過ぎる一陣風「イージャンフォン」とひとりごちて、くっきり展がる蒼空を感じる。このところ、音信が届くたとえば夢たとえば手紙たとえば手紙に添えられた上等の消毒薬(ウイスキー)どれも、私に対する通信だ。一昨日師範会が招集され、ごく内輪の指導要領が話し合われた際に持参したモノ先日来、道場内で人気が出た(笑)似顔絵無完庵准師範のお顔も人気があったが、今回は城一水師範だ一水師範は長い手紙をくれた。ほのかな、柔らかい文面にきりりとした決意が織り込まれていた。そうすると今度は、不氣庵四段が自宅を訪ねてきたという。何か事情があってアポなしで来たのだろう。これまた、上等の消毒薬が添えられた,実に几帳面に書かれて、練りに練った手紙を受け取った。彼は入門7年が経過したという、この春やっと四段に昇段した。何事も納得する...君の五月に
「一切無常」散ってゆくから美しいのだ毀れるから愛しいのだ別れるから深まるのだ一切無常それゆえにこそすべてが生きてくるのだ-坂村真民-天神山では今夜も稽古が行われた。准師範となった、無完庵6段に「口伝」を渡すことに決めていた。口伝とは奥「暇乞」の三種のことである。人払いをして、冒頭「息は吐くほうから始めますか?吸うほうですか?」と始めた。吸うほうですと至極まともな返事である。それは正しい、小笠原流礼法で身についた「体のくせ」で正しい修行をしたサムライなら当然である。「しかしながら生まれたときはどちらだったか覚えていますか?」はて・・・・・無完庵准師範困ってしまった。「おぎゃ~と吐いたようではないでしょうか」この問答は今夜の口伝に大きな伏線を張る事が目的だ。「あなたは六段となり、これから別の見方をしてゆくことになる...一切無常
15:53大城戸有限齋new基道館規約改定1令和元年5月7日序文私は基道館の定めを改訂することを必要と感じその作業を始める。その理由は新たに参加した会員、古くからの私の直門たちが,それ相応の責任を果たすべき立場に至ったのを見て、いま明らかにしておくべき事柄を旧来の教えに付加しさらなる飛躍の礎としてもらうためである。私は過ぎ去ったものに敬意を抱いて修行してきた。たとえば先師の遺訓、英信流の掟など、身を律する根拠となるあらゆる事柄に付いてである。過ぎ去ったものに敬意を持たないでは、先師の教えはただの「技術論」におとしめられ、彼らの熱情をつぶさに受け取ることは難しいだろう。もちろん、今という時間はかけがえのないものであり、とりまく状況も刻々と変化する。それに対応するのは至難の作業であり、多くの人々はそのことだけに取り...基道館規約改定
京都大会は5月3日から5日まで行われる。基道館は4日の演武会、5日の昇段審査に参加した。<imsrc="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/0f/7972b764944c3ea43e4061672f352e78.jpg"border="0">実に有意義な京都大会だった。全日本居合道連盟令和元年京都全国大会
私も生身のニンゲンで、いくら38年間風邪もひかないといっても、不調の時もある。ただし、駅伝選手だった経験から「しんどい」とかいう言葉は言わない。そうこうすると殿ではなく家老になってしまった。過労で発熱という羽目(笑)おりよく、私の読者ならご存知の義妹がやってきた。あほな堺市民病院のヤブに余命を2ヶ月と宣告されて、そんならあんた(DR.)の言うことは聞きませんわと「こちらがわ」に来て見事生還しいまは、多くの趣味に忙しくしている。その彼女が泊まり掛けでやってきた。私とダーリンを踏みつけにするためである・これは楽健寺天然酵母パンで有名になった山内宥厳師の考案になる「らっけんほう」楽して健康になるという妙術である。義妹は熱心に勉強して師から初伝をいただき、修行途中ながら初心者でもできる簡単コースを教えに来てくれたのだ。...踏みつけられた宗師範(笑)
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