カーネーションの花びらが束ねられている一点(『中論』第4章色(物質)を考察)
ダイニングテーブルの上にカーネーションの花が挿してありました。それを何気に見ていたら、花びらが一点にシュッと束ねられていることを気持ちいいなと感じている自分に気が付きました。一点に絞られているというのは潔さとか簡潔とかを連想させて、自分の中に潜在的にこうなりたい願望があるからいいなと感じるのかもかもしれません。この一点にシュッと束ねられているというのに関係するかもしれないという内容が、龍樹の『中論』の「集合体(五蘊)の考察」と名づけられる第四章のなかにありました。五蘊というのは、物質・精神を五類に分けたもので、この章のなかでは代表として色(物質)をとりあげて書かれています。そして、この色(物質)を因果関係から考察して、果のない因だけの色(物質)はない、因だけの果のない色(物質)はないといって、どんな色(物質)も...カーネーションの花びらが束ねられている一点(『中論』第4章色(物質)を考察)
2020/06/14 10:40