日本ではヒト毛包の標本が手に入りにくい・・

 皆様、こんにちは前回からの続きです。研究のサンプルとして使うことのできるヒト毛包の標本は非常に限られます。欧米では美容目的で、顔面の皮膚のたるみをとるために…

やっと見つけたヒト幹細胞の表面マーカー

 皆様、こんにちは前回からの続きです。幹細胞の表面に特徴的なタンパク質「表面マーカー」がわかれば、セルソーターという機械で、簡単に幹細胞を分離できます。マウス…

手作業の細胞回収をどう効率化するか？

 皆様、こんにちは前回からの続きです。組織から細胞を生きたまま取り出すために、顕微鏡を使って手作業で毛包を切り出します。切り出した毛包の一部を、細胞間の接着を…

ヒト幹細胞を取り出すために必要な作業

 皆様、こんにちは今回からは幹細胞を使ってヒトの毛包を再生することができないのか、詳しく検証していこうと思います。マウスの実験では、バルジ領域に存在する上皮系…

ヒトの毛包再生はまだまだ困難

皆様、こんにちは前回からの続きです。マウスの細胞で毛包を再生するのはうまくいっても、ヒトの細胞で成功させるのは極めて難しいのです。マウスではなく、ヒトにより近…

ヒトの毛包再生はマウスと同じようにはならない

 皆様、こんにちは前回まではマウスの毛包再生についてお話してまいりました。今回からはヒトの毛包再生について考えていこうと思います。マウスの場合は、幹細胞を混合…

毛包を人工的に再生する条件が明らかに！

 皆様、こんにちは前回からの続きです。通常のケラチノサイトよりもケラチノサイト幹細胞を使ったものが、毛包再生の効率が良いことがわかりました。また、同じ毛乳頭の…

毛包再生の効率を上げるポイントとは？

 皆様、こんにちは前回からの続きです。マウスやラットの細胞を使って、毛包再生の実験が安定してできるようになったことは、大変重要な意味を持ちます。なぜなら、ほぼ…

マウスに新しい毛包を作らせる方法

 皆様、こんにちは前回からの続きです。毛包を構成するさまざまな細胞を、免疫不全マウスに移植すると、新しい毛包が形成されることがわかりました。移植する方法もいく…

驚くべき毛包の自己再生能力

 皆様、こんにちは今回からは毛包の自己再生能力について詳しく解説していこうと思います。毛包の自己再生能力については、ラットの毛包の一部を切断すると、毛包が再生…

間葉系の幹細胞はどこにある？

 皆様、こんにちは前回からの続きです。上皮系の幹細胞は発見できましたが、間葉系の幹細胞がどこに存在するのか、長い間、謎とされてきました。間葉系の細胞が集まる毛…

上皮系の幹細胞は見事に発見！

皆様、こんにちは前回からの続きです。マウス毛包のバルジ領域に上皮系の幹細胞が存在することがわかりました。そこで、この幹細胞を生きたまま標識し、取り出す技術が考…

組織をしっかり修復してくれる幹細胞

 皆様、こんにちは前回に引き続き、毛包に存在する幹細胞についてお話してまいります。意外に思われるかもしれませんが、幹細胞は生体内ではあまり分裂することはありま…

毛包には2つの肝細胞が存在する

 皆様、こんにちは前回からの続きです。毛包は「生え変わり」のプロセスを生涯にわたり繰り返します。つまり、毛包には長年にわたって自己再生することが可能な細胞、す…

新しい毛に押し出されて「抜け毛」が生まれる

 皆様、こんにちは前回からの続きです。バルジ領域より下にある毛包の構造は自然死して、毛全体が短くなります。この細胞死のプログラムが終了すると、毛包は「休止期」…

髪の毛の細胞は自動的に死んでいく？

皆様、こんにちは前回からの続きです。毛球部には、毛を作るための司令塔となる細胞の塊「毛乳頭」があります。この塊の上に「毛母細胞」と呼ばれる非常に増殖能力が高い…

髪の毛は壊して再生してを繰り返す

 皆様、こんにちは今回からは髪の毛の成長と生え代わりについて詳しくお話していこうと思います。髪の毛を洗ったり、とかしたりするときは、ほとんどと言って良いほど毛…

再生医療が女性型脱毛症を救う？

 皆様、こんにちは前回からの続きです。数ある脱毛症の中で、再生医療が有効となるのは、炎症がなくなり、脱毛の原因になっていた病気も治ったときです。つまり脱毛だけ…

なんでも再生医療で解決できるわけじゃない

 皆様、こんにちは前回からの続きです。脱毛症にはさまざまな原因があります。炎症で毛包が破壊されるような病気では、まず炎症を抑える治療が上手くいかないと、せっか…

再生医療はすべての薄毛に有効か？

 皆様、こんにちは前回に引き続き、髪の毛の再生医療についてお話していきます。毛の再生医療を論じる前に、薄毛あるいは脱毛症が どのような仕組みで起きるのか、そし…