タイトル通り、理由はわからないのにとてつもなく昔に戻りたくなる日がたまにある。今日がまさにそれ。多分一人で広い院生室にいるから、頭の変な部分が働いているのだと思う。 過去といっても、どうしても戻りたいある一時点があるというよりは、自分の中で思い出深いそれぞれの場面のうちのどれかに戻れたらいいなという感じ。 例えば、小学校の帰り道。近所に住んでいた同じ子ども会の子たちと騒ぎながら3分の道を1時間くらいかけてだらだら歩いた時間。思い出すと今でもわくわくする。男子も女子も関係なく、みんなでランドセルを誰が持つか本気で勝負したり、好きな子の名前を当て合ったり、楽しかったなー。授業の記憶がほとんどなくて…
約1年ぶりの投稿になります。 気づけばD1になっていました。怖い。 この前指導教員の先生とお話した時、久しぶりに自分の仮面浪人の話になりました。 すでに7年?ほど経ってしまったので、話ながら記憶も曖昧になってしまっていることに愕然としました。 そんな時パソコンのデータ整理をしていたところ、当時自分の卒業した高校に提出した仮面浪人の体験記が発掘されました。面白かったので、備忘録という意味もこめてここに載せておきたいと思います。 また、とても個別性の高い体験ですが、たまたま目にしたどなかのお役に立てれば嬉しい限りです。 〈そもそも仮面浪人をすることになった経緯〉 第一志望で受けた地元の国立大学(A…
久しぶりに絵を描きました。 水彩絵の具って描いてる時と少し時間が経った後で、色合いがだいぶ変わる気がします。
こんにちは。 去年と同様論文に行き詰ってくると、無駄に別の文章が書きたくなる傾向にあるみたいで、気晴らしもかねて更新。 お忙しい中調査に協力して下さった方々や、いつも優しく指導して下さる先生方へのご恩に報いるためにも、良い形で論文をまとめられるよう頑張ろうという意欲だけはありますが、残念ながら脳みそが足りないので頭を抱えている所です。 そんな訳で今日は安部公房の『デンドロカカリヤ』について書きたいと思います。 水中都市・デンドロカカリヤ (新潮文庫) 作者:安部 公房 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1973/08/01 メディア: 文庫 デンドロカカリヤって語感が好きなんですよね。 ど…
こんばんは。 今回は平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』の感想を書きたいと思います。 マチネの終わりに (文春文庫) 作者: 平野啓一郎 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2019/06/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 以前に『空白を満たしなさい』の感想や分人主義について、さらーっとブログで書きましたが、この作品を読んで平野さんへの印象も大分変りました。 a12k25.hatenablog.com 以下あらすじの引用です。 物語は、クラシックギタリストの蒔野と、海外の通信社に勤務する洋子の出会いから始まります。初めて出会った時から、強く惹かれ合っていた二人。しかし、洋…
こんにちは。 この3連休みなさんはいかがお過ごしでしたか。 私は久しぶりに両親、兄と家族そろって二泊三日の旅行へ行きました。 はじめての軽井沢は時間がゆっくり流れているように感じられて、ゆったりした休日を過ごせました。 2日目に宿泊した万平ホテルが特に好きな雰囲気で、ロビーでの読書がはかどりました。 ご飯もおいしかったです。 夕食時の会話の中で兄が、 「軽井沢って物寂しさを感じる場所」 「時代の流れに贖おうとするけれど、いつかは必ず衰退してしまう未来が待っている空気があるというか。別荘を維持するためには一族が長い間栄えていないといけないけど、その難しさが同時に垣間見えるから?」 という話をして…
先行研究のレビューって本当に大事だなと改めて感じる今日この頃です。 巨人の肩の上に立つ の言葉を忘れないようにしたいです。 少し前に思いつきで描いたものです。 絵を描くのは好きですが、文章と同じで描く期間が空くとびっくりするくらい描けなくなるので落ち込みます。
こんばんは。 M2になって怒涛の実習ばかりの日々で、ブログをやっていたことさえ頭からすっかり抜けていました。 私のコースの実習は、医療・教育・福祉・司法・産業の5領域中3領域以上行かなければいけないのですが(私は結局全部行くことになりそうです)、今まで全く知らなかった現場を沢山みることができて、本当に学ぶが多いのと同時に頭がパンクしそうです。 その中で学会参加や論文を書くとなるとなかなか難しいところもありますが、言い訳にもできないので研究の方も頑張りたいと思います。 そんなこんなで読書量もすっかり減ってしまったのですが… 最近読んだ本でとっても面白かったのが、森見登美彦さんの『太陽の塔』です。…
こんにちは。 4日目は旅の目玉の一つだったノイシュバンシュタイン城見学です。 シンデレラ城のモデルとなったお城ですね。 この名前、旅行に行く前は何回聞いても覚えられなかったのに、実物を見たら一回でスラスラ言えるようになりました。 一見は百聞にしかずとはこのことでしょうか。 前日に現地ツアーの予約をしていたので、時間に集合場所に行けば、あとはバスで目的地に連れて行ってくれる楽ちんな1日でした。 予約したツアーはおそらくこちらです。 www.veltra.com 1日のスケジュールはざっとこんな感じ。 8時過ぎ ミュンヘン駅近くに集合 10時半〜リンダーホーフ城見学(1時間弱) 11時半〜オーバー…
こんにちは。 3日目はチューリヒからミュンヘンまでの移動日。 もう少しスイスにいたかったのですが、物価が死ぬほど高いのとウィーンメインの旅行計画だったため、観光できたのはまる1日でした。 それでもスイスの大自然を見れて本当によかったです! ミュンヘンには高速バスで移動。 海外の高速バスって乗ったことがなかったので少し不安でしたが、利用した方のレビューなどを見て大丈夫そうだったので、事前に予約しておきました。 朝早い便で5時間、片道15ユーロ程度かかっての到着でした。 車内は綺麗だしWi-Fiも飛んでいたし、日本のバスとほぼ変わりません。 ほぼ寝ていましたが…笑 お昼は駅で買ったサンドイッチ。 …
こんばんは。 チューリヒ観光1日目はルツェルンにあるピラトュス山に行きました。 前日のBちゃんの宣言通り4時過ぎには起きて5時ごろにはホテルを出たのですが、結局始発に間に合わず…笑 まあでもいっか〜!とチューリヒ駅で朝ごはんを買いながら、のんびり行くことにしました。 チューリヒからルツェルンまでは電車で1時間弱。 電車内はゆったりとしたつくりで、快適に過ごせました。 ルツェルンは中世の建物がたくさん残っていて、ヨーロッパの古き良き街!という雰囲気が漂っています。 朝早いカパル橋、湖が綺麗でした。 予定時間まで少しあったので中心部から歩いていける時計塔までお散歩がてら行ってみました。 ルツェルン…
こんばんは。 たまには読書以外のこともということで、大学生になってから友達と海外に行く機会が増えたので、その旅行記を改めて書きいきたいと思います。 今回は大学3年生の時に友達と3人で行ったヨーロッパ横断旅行についてです。 スイス(チューリヒ)→ドイツ(ミュンヘン)→オーストリア(ウィーン)の6泊8日の旅程で行きました。 時期は2016年の9月の中旬ごろ。 ちょうどヨーロッパでテロが活発な時期だったので、少し心配でしたが何事もなく帰ってきました。 この旅行は小さい時からずっと一緒にバレエをやっていた子たちと「いつか本場のバレエを観に行こうね」という、小学生の時の約束を果たすことが最大の目的でした…
こんばんは。 スタンダールの『恋愛論』をだいぶ前に読んだのですが、さっぱり内容が理解出来ず、半分読んで挫折していたのを急に思い出しました。 そもそも恋愛がどんなものか、20歳過ぎたこの歳になってもよくわかりません。 人を好きになるということも、正直なところどんな感情で、どういう状態が好きを指すのか未だにわからない気がします。 一緒にいて楽しいなーと思ったり、あの人みたいになりたい!と尊敬したり、そういうことなんですかね? うーん、わからない。 恋愛体質の登場人物の本を読むと、じゃあ今の私みたいな生活はこの人にとって何も意味のないものなのか?と考えて、ちょっと悲しくなります。 それでも少しすると…
こんにちは。 今日は遠藤周作の『深い河』についてです。 深い河 (講談社文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1996/06/13 メディア: 文庫 購入: 10人 クリック: 65回 この商品を含むブログ (144件) を見る 前にお勧めしてもらって、実家の本棚を漁ってみたら見つけたので読んでみました。 家族がみんな読書好きだとこういう時にありがたいです。 登場人物たちはおのおの目的を持ってインドへのツアーに参加し、ガンジス河へ赴きます。 亡くなった奥さんの生まれ変わりを探す人、戦友の弔いのためにやって来た人、人生の中に根深く印象づいている男性の影を追い求めてしまう…
こんにちは。 今月の読書テーマは芥川賞だったので、大学の図書館で芥川賞全集をぱらぱらめくっていました。 その中で個人的に好きだったのが北杜夫の『夜と霧の隅で』と大江健三郎の『飼育』です。 吉行淳之助の文章も情景が浮かぶようで好みでした。 ということで暫くは芥川賞作品に合わせて大江健三郎作品も読見進めることにしました。 今日は『個人的な体験』について書きます。 ノーベル賞受賞にも大きく関係している作品とのことで、心して読んでみました。 個人的な体験 (新潮文庫) 作者: 大江健三郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1981/02/27 メディア: ペーパーバック 購入: 7人 クリック: …
こんばんは。 今日は予告通り三田誠広の『僕って何』についての記事です。 こちらも青年期のアイデンティティの問題を取り上げた小説です。 僕って何 (1977年) 作者: 三田誠広 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 1977/07 メディア: ? この商品を含むブログを見る 田舎から東京の大学にやってきた僕。内ゲバに巻きこまれたり、年上の女学生と同棲させられたり――僕って一体何をしたいんだろう! 現代の青春の旅立ちをあふれるユーモアで描き出した芥川賞受賞作。 ということで、学生闘争まっただ中の時代のある大学生「僕」が主人公です。 周囲に流されやすい「僕」は、流れで組織と組織の争いに巻きこ…
こんにちは。 季節が一気に春めいてきて、ドアを開けた時の光の加減や空気感からも春らしさが感じられるようになってきましたね。 今日はサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』について書きたいと思います。 ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス) 作者: J.D.サリンジャー,野崎孝 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 1984/05/20 メディア: 新書 購入: 48人 クリック: 410回 この商品を含むブログ (364件) を見る 1950年代に発表された青春文学の金字塔的小説です。 17歳の高校生であるホールデンが学校を放校になったことから物語がはじまり、子どもから大人に移り変わる過程の中…
こんにちは。 課題論文を提出したり、投稿論文を修正したり、集中講義があったりとばたばたしていてなかなか更新できませんでした。 少し落ち着いたのでやっと一安心です。 今日は貧困の連鎖について自分の考えを書こうと思います。 貧困の連鎖という言葉聞いたことはありますか? 子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書) 作者: 阿部彩 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2008/11/20 メディア: 新書 購入: 16人 クリック: 218回 この商品を含むブログ (110件) を見る そもそも数年前から日本の子ども達の相対的貧困率が社会問題となっています。 最近ではメディアでもとりあげられ…
こんばんは。 またまた死生学関連の話です。 今日はキューブラー=ロスの『死ぬ瞬間』についての紹介です。 死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫) 作者: エリザベスキューブラー・ロス,Elisabeth K¨ubler‐Ross,鈴木晶 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2001/01/01 メディア: 文庫 購入: 21人 クリック: 169回 この商品を含むブログ (101件) を見る とても有名な本なので、読んだことがなくてもタイトルくらいは聞いたことがあるという方が多いかもしれません。 キューブラー=ロスはアメリカの精神科の女医です。 末期がんの患者さんへのインタビューを…
J・モーティマー・アドラー,V・チャールズ・ドーレンの本を読む本
こんにちは。 書いていた論文が一段落したので、気晴らしに! 今日は、J・モーティマー・アドラー,V・チャールズ・ドーレンの著書である『本を読む本』について書きたいと思います。 本屋さんに行けば速読や多読、精読などなど読書法についての解説本はたくさん置いてありますが、本を読む本は1940年に世に出て以来、そのような読書術の本の中で大御所的な存在です。 良い読書、良い読者とはどのようなものか、体系的に解説されていて、所々難しいところもありますが基本的にふむふむと読むことができます。 とても教養になるので、読書好きな方は読んで絶対に損はないかと思います。 私は初読でいまいちしっくりこなかったのですが…
こんばんは。 今日は平野啓一郎の『空白を満たしなさい』についてです。 空白を満たしなさい(上) (講談社文庫) 作者: 平野啓一郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/11/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 空白を満たしなさい(下) (講談社文庫) 作者: 平野啓一郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/11/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ゴッホの肖像画がとても印象的な表紙ですよね。 ちょうど本屋大賞の候補作が発表されて、平野さんの『ある男』がノミネートされていたので、このタイミングで記事を書いてみることにしました。 …
こんにちは。 今日はミヒャエル・エンデの『鏡のなかの鏡ー迷宮』についてです。 鏡のなかの鏡―迷宮 (岩波現代文庫) 作者: ミヒャエルエンデ,Michael Ende,丘沢静也 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2001/01/16 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 70回 この商品を含むブログ (54件) を見る 前にも書いた気がしますが、私はエンデが大好きです。 大学の図書館でホコリをかぶっていた全集を読了していることがちょっと自慢でもあります。 エンデといったら『モモ』『はてしない物語』『ジムボタンシリーズ』などの王道ファンタジーな児童書のイメージが強いですが、この本は3…
こんにちは。 今日は芥川龍之介の『侏儒の言葉』について。 侏儒の言葉 (文春文庫) 作者: 芥川龍之介 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/07/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 家裁のインターンに参加する機会があったので、せっかくだからとインターン前に家裁の調査官がでてくる伊坂幸太郎の『チルドレン』を読みました。 その中で出てきたのが『侏儒の言葉』。 気になったので本屋さんで探して読んでみました。 作者の箴言集で、世間に対する皮肉たっぷりの嫌味やら軽蔑的なつぶやきが並んでいる中で、たまにユーモアもあったりして、ふふっと笑えます。 合わせて、こんなに…
こんにちは。 このブログをどなたが読んでくださっているのかわからないのでほとんど自己満足ですが、ブログというツールがあるだけで何か文章を書こうというモチベーションに繋がってる気がします。 今日は遠藤周作の『沈黙』についてです。 沈黙 (新潮文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1981/10/19 メディア: 文庫 購入: 26人 クリック: 337回 この商品を含むブログ (279件) を見る 遠藤周作を少しかじったのは大学2年生の今くらいの時期だったかと思います。 有名どころしか読んでいないので偉そうなことは書けないのですが… 沈黙を読み終わった後のずどーんと心に…
こんにちは。 毎日更新するのを目標としていたのですが、早速挫折していました。 お友達にブログみてるよ!と声を掛けてもらったのがうれしかったので、今日は頑張って更新してみます(笑) 今日は私の激おしの原田マハさんの『楽園のカンヴァス』についてです。 楽園のカンヴァス (新潮文庫) 作者: 原田マハ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/06/27 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (36件) を見る 去年原田マハさんにだだはまりして、手当たり次第に読み漁ったのですが、とくに印象深かったのがこの一冊。 マハさんの小説はお仕事頑張る系のお話と、美術に関連した重めなお話とで、大きく二つ…
こんにちは。 今日の仙台はだいぶ暖かかったので過ごしやすかったです。 今年読みたい本のメモを残しておいて、年末に見返せたらなと思います。 ・リトルバイリトル ・ファーストラブ ・草の花 ・孤島の鬼 ・R帝国 ・海の見える理髪店 ・春の雪 ・眠れなくなる宇宙のはなし ・きらきらひかる ・完全版社会人大学人見知り学部卒業見込 ・きれぎれ ・虚数の情緒 ・一瞬の光 ・村上春樹、河合隼雄に会いに行く ・すべてがFになる ・サロメ ・地球星人 ・サラバ ・浮世女房洒落日記 ・バッタを倒しにアフリカへ ・八咫烏シリーズ とりあえずこのくらい 軽めのものばかりなので、今年は純文学も読んで行きたいのですが、何…
こんにちは。 きのうは死に関する話題を書いたので、その名残で心中をテーマにした三浦しをんさんの短編集の『天国旅行』について書きたいと思います。 天国旅行 (新潮文庫) 作者: 三浦しをん 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/07/27 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (25件) を見る 色んなテイストの死に関する短編が7つのせられています。 相手に寄り添う手段としての死、抗議・報復としての死、救いとしての死、愛の確証としての死、理想と現実の象徴しての死などなど。 色んな死に対する考え方や態度があるんだと気付かされます。 そしてここに書いたものはあくまで私が小説から読み取った…
こんにちは。 今日は「死」についての話題です。 自分の研究テーマに大きく関わってくるので、死生観に関する文献や講演会などを聞く機会がすごく多くなってきました。 それらを通して自分が感じていることを書きなぐってみます。 みなさんは「死」ときいてどんな印象を受けますか? 別れ、悲しい、怖い、無、よくわからない、暗い、どちらかというネガティブなイメージの人が多いでしょうか? それとも、人生のゴール、救い、自然なもの、別の世界への入り口、なんていうポジティブなイメージもあるかもしれません。 日本は文化的に死をタブー視する傾向が強いと言われています。 それは風土や宗教的な背景など様々な要因によるものと考…
こんにちは。 今日はちょっと趣向をかえて、歴史のこばなしを。 ルドルフ2世という王様を聞いたことはありますか? 高校の時は学芸員になろうと思っていて、大学も文学部のヨーロッパ史専攻で行く気まんまんだったので、その頃彼を自分の研究テーマにしようと思っていた時期もありました。 ルドルフ2世はハプスブルク家がブイブイ言わせていた16世紀末から17世紀初頭の神聖ローマ帝国の王様です。 プラハにお城を構えており、ハンガリーやボヘミアの王様も兼任していました。 政治的な能力はだめだめで、世界史的にもさらーっと一言資料集に言及されている程度ですが、この方の文化的なセンスは桁外れだったみたいですね。 驚異的な…
こんにちは。 今日は浅田次郎さんの『一路』についてです。 一路(上) (中公文庫) 作者: 浅田 次郎 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2015/04/23 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (11件) を見る 一路(下) (中公文庫) 作者: 浅田 次郎 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2015/04/23 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (10件) を見る 少し前にNHKでドラマもやっていたので、わりかし知名度も高いのかな? 自分は図書館で賑やかな表紙が目立っていたのでなんとなく手に取ってみたのですが、これが大正解!! 参勤交代をテーマにした人情話で、…
こんばんは。 今日は大学院のカウンセリングの授業で議論になった、悩みの解決についての話題を書こうと思います。 カウンセリングに来る人たちはいろんな悩みを持って訪ねて来て下さいます。 世知辛い世の中と言われているので、どんな人にでも大小の差こそあれ、悩みの1つや2つありますよね。 カウンセラーは、その悩みを聴きながら一緒に問題への向き合い方を考えていきます。 ここでカウンセリングに訪れる方の勘違いの1つとして挙げられるのが、カウンセリングに来れば魔法のような解決策のアドバイスをもらえると思っているパターンです。 ちょっと考えればそんな方法があればとっくに自分で思いついているだろうし、カウンセラー…
こんにちは。 今日は昔読んだ絵本について。 その前に少し前置きを。 父が昔からカンボジア支援に何故か精力的だったので、小さい頃に実家でカンボジアに絵本を送る活動をしていた時期がありました。年に1回家族フル稼働で寄付してもらった絵本に手作業でカンボジア語の訳語のコピーをひたすら切って貼る、という作業を血眼になってやるのですが、幼稚園生の私は戦力になるはずもなく、端っこで積まれた絵本を読んでいましたが…。 その縁で昔からなにかと我が家はカンボジアの方々と交流があったりしました。 90年代〜2000年代初頭くらいまでは、まだポルポト政権の内乱が起こってから日が浅く、カンボジア国内で本という本が燃やさ…
こんばんは。 今日は日曜日ですが、月末までに論文を書かねばならないので朝から学校にいました。 院生室に籠っていれば、ただでがんがん暖房をかけて快適に過ごせるのでいいですね。 今日は梨木果歩さんの作品について。 梨木果歩さんといえば『西の魔女が死んだ』がベストセラーです。 自分が一番初めに読んだのはなんだろう。 と思い出していたのですが、思い出せず…たしか中学校の図書館で借りた『りかさん』だったような。この世界観好き!と感じてその頃からコツコツ読んでます。 梨木さんの作品全体を通して言えることは自然の美しさを文体から感じられることです。 壮大で人間の理解の範疇を超えた不思議なものがいっぱい詰まっ…
こんばんは。 今日は筒井康隆のいくつかの作品について。 USBを整理していたら去年の読書記録が出てきました。 そういえば去年の今頃は律儀にいちいち記録書いてたなー その後読書メーターを知って、気に入った作品についてはそちらで感想をかくことにしました。 ああいうのを使うと、他の人からの反応やフィードバックがあるので続けやすいです。 やっぱり何らかの言葉に残そうとすると、作品の内容を何度も反すうするし、同時に頭を使って思考を整理するので、自分の中に残るものが多いですね。 今後も積極的に本の感想はしたためようと思います。 ということで、USBデータを見たら一番上が筒井康隆の『残像に口紅を』だったので…
こんにちは。 今日は自分の大学院での勉強について一筆したためたいと思います。 私の専攻は臨床心理学です。 最近心理士の国家資格が初めてできたので、社会的にも話題になることが前より増えたらいいなと思っていたり。 臨床心理学はざっくりいうと、メンタルヘルスがなんらかの不適応状態になっているところに、色々な方法や視点からアプローチしていきます。 そんな中で私の大きな研究テーマは時間的展望というものです。 時間的展望は人々が自分の過去・現在・未来を心理的にどう捉えているかな〜?という概念です。時間意識とかって言った方がしっくりくるるかもですね。 え、それがメンタルヘルスとどう関係してるの?と思いました…
はじめまして。 新年何か新しいことを始めたいと思って考えあぐねた結果、ブログを始めるという行動に出てみました。心の中で感じたことを上手く言葉に表すことがそんなに得意ではないので、その練習もかねて気楽に続けていけたらいいなと思っています。 記念すべき初めての記事を何について書くかは意外とすぐに決まりました。 私の一番大切な本である高野悦子さん著の『二十歳の原点』についてです。 この本との出会いは20歳の誕生日になります。 勤勉で本好きな3歳年上の兄から誕生日プレゼントにもらいました。 これだけで結構素敵なエピソードだと思うのですが、この時私は勝手な勘違いをしていました。兄はきっとこの本の内容を踏…
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