古代ペルシアの宮殿遺跡ペルセポリス(中編)
新春(ノウルーズ)の祝祭を催す壮麗な宮殿として建てられた優美なペルセポリスがやがて廃墟と化してしまったのは、アレクサンダーがペルシアに侵攻した際にペルセポリスを焼き討ちしたことに端を発しています。アレクサンダーは、当時アケメネス朝ペルシアの州(サトラピ)のひとつだったギリシアに対して反乱を起こしたマケドニアの司令官で、その後ペルシアにも侵略した歴史があります。 実はアレクサンダーの焼き打ちで廃墟と化したペルセポリスの悲劇は近代になっても繰り返され、欧米の考古学者などが発掘のために押し寄せた際に、壮麗な壁画や彫刻や宮殿の柱や黄金の杯などの秘宝の数々がバラバラに切り取って持ち出さ
2019/04/18 23:59