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歪んだ心理空間における精神的被害 https://echo168.hatenablog.com/

モラハラ、DV、ストーカー、セクハラ、性犯罪等における加害者心理と被害者心理

異常な精神的被害を受けている場合、どのような相手によって、何が起こっているのかを知ることが、被害から脱し、精神状態を回復する手掛かりになります。

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2018/12/15

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  • カサンドラ症候群

    パートナーにアスペルガー症候群が疑われる方は、ご夫婦の間で生じている問題が「カサンドラ症候群」なのかどうか判断できるよう、今回は精神科医の岡田尊司氏の説に基づき、カサンドラ症候群について簡単に説明しておこうと思います。 カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら (角川新書) 作者:岡田 尊司 KADOKAWA Amazon 診断基準 まず、マクシーン・アストンが提起した診断基準 www.maxineaston.co.uk を要約すると、①パートナーの少なくとも一方が、アスペルガー症候群など共感性や情緒的表出の障害を抱えていること、②パートナーとの関係において、情緒的交流の乏しさや、激し…

  • モラハラ・DVにおける不毛な口論の根本原因&被害者が受ける影響

    自分の劣悪性から目を逸らす自己愛性パーソナリティ障害 被害者における混乱 被害者は加害者を恐れて暮らすようになる 加害者は何が問題かハッキリ言わないまま、被害者を恨む モラハラやDVの加害者が行う口論は、問題を解決させるためのものではなく、自分が相手を打ち負かすためだけのものなので、被害者にとって全く不毛なものになりがちです。 自分の劣悪性から目を逸らす自己愛性パーソナリティ障害 特に自己愛性パーソナリティ障害のあるモラハラ・DV加害者の場合は、自分の権利意識が巨大で、それが少しでも損なわれることによる被害者意識も強く、自己中心的で理不尽な要求を通すために「相手が悪い」という話に捻じ曲げて、相…

  • 自分の悪事を隠し、被害者の抵抗を「悪事」として、「正義」を振りかざす攻撃者たち — 加害者の話は分かりやすく、被害者の話は分かりにくい —

    前回の記事で、DV・モラハラ加害者には、被害者を悪者扱いし、対立が深まると被害者を加害者に仕立て上げようとする傾向があると述べました。 これは彼らの権利意識や被害者意識が高く、欲が深いからです。 加害者は、男性である場合も、女性である場合もあります。 echo168.hatenablog.com 実際の加害者が「被害者」を自称している場合、第三者にとって、加害者の話は一見分かりやすく、実際の被害者の話は分かりにくいものになりがちです。 なぜなら、加害者は第三者に対しては、自分の悪事を隠して、それに対する被害者の反応や抵抗だけを取り上げ、被害者が「頭の変な人間」「とんでもない人間」「暴力的な人間…

  • 相手を「加害者」に仕立て上げようとするDV・モラハラ加害者

    モラハラ・DV加害者は物事を正反対に捻じ曲げます。 責任転嫁による悪者扱い 被害者意識 被害者が抵抗するとエスカレートする攻撃 加害者の自己正当化 話の捻じ曲げ方 自分は「被害者」だと主張する 責任転嫁による悪者扱い 一般にモラハラ・DV加害者は、普段から思い通りにいかないことを被害者のせいにし、被害者を非難します。被害者に責任転嫁し、被害者を悪者扱いします。 彼らは決して自分の無能さや劣悪さに目を向けようとしません。 もしそんな事を認めたら、自分が非難されてしまいますし、そもそも自分でも自分がダメな人間かもしれないと、不安に思わなければいけなくなります。 実際、いつも上手くいかない事を他人の…

  • DV・モラハラ加害者の10タイプ

    アメリカのDV加害者専門カウンセラーであるバンクロフトは、DV加害者を10タイプに分類しています。 今回は、ランディ・バンクロフト著『DV・虐待加害者の実体を知る: あなた自身の人生を取り戻すためのガイド』(高橋睦子・中島幸子・山口のり子監訳, 明石書店, 2008年)110-142頁の内容をまとめたものになります。 多少、筆者自身の要約や補足を加えています。 これは身体的暴力を振るわない加害者、つまりいわゆる「モラハラ」加害者にも当てはまります。 なお、同一のDV加害者に複数のタイプがまじりあっている場合があります。 1.「過剰要求男」タイプ 2.「最高権威男」タイプ 3.「水攻め男」タイプ…

  • 無料PCR検査

    一ヵ月に一回は更新したいと思っていますが、記事を書く時間がありませんでした。 10日前のものになってしまいますが、長尾先生が重要なことをおっしゃっていますので、今日はこちらの動画をご紹介しておきます。 www.nicovideo.jp 【追記1/16】オミクロン株感染者激増のメカニズムが明らかに www.nicovideo.jp 下の動画でも同じことが、21分20秒くらいのところから言われています。 www.nicovideo.jp

  • 日本人のコロナ重症者・死亡者が少ない「ファクターX」の一部を理研が解明

    欧米に比べて、日本の感染者・死亡者数が極端に少ないことは以前から注目されていました。 8日の理化学研究所の発表によると、日本人に多い特定の免疫タイプが要因の一部であり、風邪(従来の季節性コロナ)を記憶した「記憶免疫キラーT細胞」が新型コロナウイルスにも殺傷効果を持つこと(交差反応)が確認されたそうです。 www.mag2.com www.youtube.com 日本人における「キラーT細胞」や「交差免疫反応」については、以前から良心的なお医者さんたちがYouTube上の動画で指摘されてきたことでしたが、多くが度重なる警告を受けて削除されていました(情報統制恐るべし)。 ですが、やっと公式にこう…

  • 第三者が「被害者に落ち度がある」という見方をしたくなるのはなぜか

    しばしば加害者は自己正当化して罪を逃れるために、被害者が悪くて自分が問題の言動をとったという主張をしますが、被害者は第三者からも非難されがちです。 第三者は、「被害者に落ち度があって被害に遭ったのだ」という話にするのが好きです。 そこに働いている心理として、次のようなものが考えられます。 人によっては、被害者の身になって、一緒に苦い思いをするのが煩わしくて嫌なのです。 また、被害者が自分と同じ常識人だとすると、自分もいつ同じ被害に遭うか分からないという不安や恐怖、不条理を感じなくてはなりません。 あるいは被害者の話を聞いて、自分が力になれないという無力感を感じるのが嫌な人もいるかもしれません。…

  • 「ワクチン未接種者がいると<集団免疫>を獲得できない」という情報操作

    1.新型コロナの5類格下げを拒むウラ事情 2.集団免疫は、ワクチンによってしか獲得できない? 3.ワクチン接種に消極的な人たちの理由 4.ワクチンを打てば、人に感染させないというわけではない 5.倫理に反しているのはどちら? 1.新型コロナの5類格下げを拒むウラ事情 今回はまず、新型コロナを5類扱いにすれば、早期治療ができて重症化しないで済むのに、なぜかそうならないという件について。 下の記事にその理由が書かれていました。 www.mag2.com ・・・1ベッド月額で900万円も入ってくる(しかも、入院していなくてもこの金が入ってくる。某県立病院で民間の理事が、入院していない分は国に返還して…

  • 欧米諸国でワクチン万能説に変化の兆し

    9月7日のワシントンポストの記事によると、8月の上旬にアメリカのCDCが行った発表とは逆に、コロナウイルスに自然感染したことにより作られた免疫は、ワクチンの接種を受けて作られた免疫よりもコロナウイルスに対する強い抑制効果をもつことが最新の研究(https://www.science.org/content/article/having-sars-cov-2-once-confers-much-greater-immunity-vaccine-vaccination-remains-vital)で明らかになりました。 www.washingtonpost.com 新型コロナに対するワクチン万能説…

  • コロナについて不思議に思うこと

    新型コロナ感染症についての政府の基本的対応は、患者が重症化するまで隔離するばかりで、なぜか治療する方向での努力はしません。そして、経済的な悪影響があるにもかかわらず、「感染したら大変だ」ということで人々に自粛させたり、治験が済んでいないワクチンを打たせることばかりを考えているように見えます。 新型コロナ感染症については、少なくとも日本では、病気そのものが恐いというより、対策の方に問題があるせいで、罹ると大変厄介な病気になっているように見えます。治療されないのでは、大変で当然です。

  • 性暴力における<征服>と<破壊>

    「性暴力」や「男女間の暴力」には<征服>や<支配>のほか<破壊>といったテーマがあり、次のようなパターンがあると思います。 ①<侵害>程度で終わるケース ②加害者が被害者を<征服>して去っていくケース ③加害者が被害者を<征服>しようとして付きまとうケース ④加害者が被害者を<征服>し、その後も<支配>し続けるケース(これは、下の⑥への可能性あり) ⑤加害者が被害者を<征服>したり<支配>したりすることができずに、腹いせに<破壊>するケース ⑥加害者が被害者を<征服>したうえで<破壊>するケース 何らかの仕方で、⑥のパターンに当てはまる被害を受けている方は、かなりのトラウマを抱えていらして当然…

  • 本当の被害者と偽の被害者、真偽の見分け方

    ハラスメント体質の人には被害者意識や権利意識が強く、些細なことで自尊心を傷つけられると、自己愛憤怒を募らせ、「自分は被害者だ!」と言って、相手を打ち負かそうとしてきます。 echo168.hatenablog.com DV、モラハラ、ストーキング、性被害など、既に社会的に注目され、その権利が認められ、支援されるよう制度化が済んでいる領域で、偽の被害者が現われます。 これから社会の中で闘って、被害者の権利を獲得しなければならないような事柄の被害を申し出ることはありません。 なぜなら、偽の被害者にとっては、「自分は被害者だ!」というのが、一言で相手を打ち負かすための切り札だからです。 彼らは、長い…

  • 被害者を「悪者」に仕立て上げるモラハラ人間②偽の被害者

    1.偽のモラハラ被害者 イルゴイエンヌによれば、「モラル・ハラスメント」という言葉が一般化されると、偽のモラハラ被害者が現れるようになり、自分が気に入らない相手を「モラハラ加害者」として、社会的に打ちのめそうとするようになりました。 偽のモラハラ被害者は、多分に加害者的です。同じタイプの人が、モラル・ハラスメントの加害者にも、偽被害者にもなります*1 それで、イルゴイエンヌの二冊目の著書に付けられた原語での副題は ”démêler le vrai du faux”(真偽を見分ける)というものでした。 モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする 作者:マリー=フランス イルゴイエンヌ 発売日: …

  • 被害者を「悪者」に仕立て上げるモラハラ人間①男性が遭う悲惨な被害

    1.モラハラ・DV加害者は被害者を悪者に仕立て上げる 2.追い詰められた被害者が加害者に手を上げる 3.男性が「DV夫」だということで決着を付けられてしまう 4.被害者の防御を自分に対する攻撃とみなすDV加害者たち 5.男性はこの手のモラハラ攻撃に対して不利 6.近年増えているDV冤罪(でっちあげDV)被害 1.モラハラ・DV加害者は被害者を悪者に仕立て上げる モラハラ・DV加害者が、「被害者が悪い」という話にしてくることは、被害者の皆様はよくご存知だと思います。 彼らは被害者がどうしようもない人間で、自分がそれによって苦労させられている被害者だと主張し、周りの人たちにもそう思わせようとします…

  • 夜中に性的行為を受けているという妄想<インキューバス症候群>

    自分が愛されているという妄想であるエロトマニア(被愛妄想)の一種に、自分が夜中に性的な誘惑を受けているという妄想もあります。基本的にエロトマニア者は、自分が相手から恋愛感情をもたれ、誘われ、ストーキングされていると感じています。 色情狂(筆者注:エロトマニア)の一種である就眠女性強姦妄想(インキューバス症候群)の場合、病者は、夜更け、まだ見ぬ愛人から性的なお誘い、つまりセックスを強いられていると妄想している(ラシュカ、1979)。空想の愛人は自分に恋着していると信じるのが色情狂者の特徴である以上、その文脈においてストークされているという妄想が生じても、驚くにはあたるまい。(P. E.ミューレン…

  • 変質的な異常者に対する恐怖感、および周囲から理解されづらい対処行動

    旭川のいじめ事件については、「いじめ」というタームが私にはしっくりきません。大勢の加害者が「悪ふざけ」で嗤いながら行う、執拗な性的サディズムの行為は、被害者に最も深刻なレベルの心的外傷を与えて当然でしょう。加害少年からの脅しがあったということで、被害者の少女が画像を送った理由は比較的分かりやすいかもしれませんが、この時点で、被害者はかなり追い詰められていたということでしょう。下で説明しますが、人間が恐怖を感じるのは、必ずしも目に見える暴力や罵倒などではなく、もっと言うに言えない種類のものです。 そして、諸々の悪質なハラスメントや暴力において、被害者が身を守ろうとして行った対処行動が第三者には不可解だったり、被害者自身の落ち度に見えるものだったりして、加害者がそこに付け込み、被害者は弱みを握られるかのようになって、ますます壮絶な被害に巻き込まれていくというパターンがあります。

  • 被害者の頭が狂ってくるモラル・ハラスメント

    イルゴイエンヌの指摘するモラル・ハラスメントの恐さ マリー=フランス・イルゴイエンヌによると、モラル・ハラスメントの加害者は計算高く、狡猾です。 加害者は苛立ったり、感情を爆発させたりして相手に敵意を示すわけではない。加害者の敵意はほんの小さな嫌味や皮肉、侮蔑や嘲弄の言葉などを通じて、週に何度か、あるいは毎日のように、数ヵ月か、時には数年にもわたって示されるのだ。また、それは怒りの口調で表現されるのではなく、冷たく、真実を述べるような口調で表現される。いや、もっと恐ろしいことには、加害者はどこまで攻撃を加えたらよいか計算することができて、攻撃の強弱をコントロールすることもできる・・・。まわりに…

  • 加害者に罪悪感はないのか?

    DVやモラル・ハラスメントなどの加害者は、相手を傷付けていることに罪悪感を感じてはいません。とはいえ、タイプによって、そのあり方は違っています。 まず一つのタイプは、反社会性パーソナリティ障害などがある、サディスティックなタイプですが、こちらはDVやストーキングなどの加害者全体の中のごく一部です(バンクロフトによれば、DV加害者のうちの5%程度*1最悪の、最も危険な人たちで、基本的にはハラスメントを行うタイプというより、犯罪者の部類に属する人たちです。 このタイプの加害者は、被害者を痛めつけることに快感を感じており、悪い事をしても良心は痛まず、むしろ優越感や万能感、超人感を覚えます。相手に対す…

  • DV・モラハラ被害者はなぜ逃げられないのか(トラウマ性の結び付き traumatic bonding)

    「トラウマ性の結び付き(traumatic bonding)」という、一般の人々には理解され難い被害者心理があります。トラウマになるような被害を受けている者が、加害者から離れられなくなる心理ですが、これはしばしば指摘されがちな「共依存」とは全く性質が異なるものです。もちろん、「マゾ趣味」などでもありません。 DVやモラハラの加害者に暴力のサイクルがあると、それが関係して、被害者が逃げられなくなることもあります。そのサイクルとは、加害者がストレスを溜め込む時期と、怒りを爆発させる時期と、暴力を反省し、優しくなる「ハネムーン期」とを繰り返すというものです(ランディ・バンクロフト『DV・虐待加害者の…

  • なぜ善人は悪人に負けるか ― 善人の〈常識〉と悪人の〈投影〉 ―

    正義、潔白、善良、誠意、公正、愛、信頼、人情、正直、事実、真実、常識、良識 ―― そういったものは、邪悪な人々には通用しません。 普通の人は、相手に理解や良心や反省や謝罪を期待してしまいます。 「少しくらいは良心があるだろう」、「事実は明らかなのだから、分かってもらえるだろう」 ―― そういった気持ちがあると、被害が深刻になります。 そういう事が通用しないのが、邪悪な人々だからです。 常識が通用しない人の事を、常識で判断すると間違えます。 常識が通用しない人に対する時、常識で対応しようとすると、被害に巻き込まれます。 善人がもつ良識や常識は、被害を深刻化させます。 邪悪な人々に「良心」がないか…

  • 「大恋愛」に似た、人格異常者の興奮状態

    自己愛に問題を抱えている性格異常者は、自分を肯定できる機会になりそうな相手を見つけると、「素晴らしい相手に出会えた!」と感じます。相手を幻想的に美化します。彼らは心の底から喜びます。対象にされた人には、これほど純真で美しい心情はないように見えるでしょう。そして、彼らのハイな状態や、非常に強い心理的エネルギーに巻き込まれるかもしれません。 まだお若くて、これから恋人や配偶者を選ぼうという方は、私はこれは本当に注意した方が良いと思います。正常者の恋愛感情ではないので、逆に普通にはないような「大恋愛」に見えてしまったりします。確かに異性感情には違いなく、当人は「大恋愛」だと思っていますが、実際には、…

  • 卑怯で陰険なモラハラ(イルゴイエンヌの「モラル・ハラスメント」)

    下は、主にマリー=フランス・イルゴイエンヌが取り上げている「モラル・ハラスメント」の実例です。これは、「怒鳴る」「罵倒する」といった類のものでないことに注意する必要があります。 何年にもわたる意味不明の不機嫌さ、当てつけのような態度、嫌味な否定の仕方などが「モラル・ハラスメント」であることが、判断できると思います。これは夫婦間や男女間のものとは限りません。 イルゴイエンヌの言う「モラル・ハラスメント」の例 ・口調や態度などで、相手に対する否定感、軽蔑、嘲弄、非難などを仄めかす。 ・自分を被害者の立場に置く。自分に同情させる。寛容な態度で接するように仕向ける。 ・ほのめかしや当てこすり、冗談とい…

  • 愛想を尽かされないと思い込んでいるDV・モラハラ・ストーカーのエロトマニア(被愛妄想)傾向

    「それを言ったら、おしまい」ということを言えば、普通は、その時点で相手から嫌われて当たり前です。敢えて言うことがあるとすれば、それを覚悟で言うのが普通です。あるいは、縁を切る場合ですら、本当に相手を傷つけそうな事は、言わないでしょう。 ところが、多くのモラハラ・DV加害者は、パートナーを虐待しながら、相手が自分に愛想を尽かすとは思ってもいません。そのため、「これを言ったら、おしまいだ」ということでも平気で言ってきます。むしろ、相手を最大限に傷つけられることが何なのか探して、それを言ってきます。 これは、元交際相手や元配偶者のストーカーも同じです。 相手を脅迫したり、相手に暴言を浴びせかけたり、…

  • モラハラ・DV・ハラスメントの加害者心理 ― 自分の実像を直視できない ―

    モラハラやDVの被害に遭っている皆さんは、加害者がくだらない事で喚き散らしている時、「なんてみっともないんだろう」と思わないでしょうか。 あるいは、加害者の思い上がりを「なんて格好悪いんだろう」と思わないでしょうか。 もし自分がそんなみっともない、格好悪い人だったら、絶対に嫌ですよね。 ある意味では、まさにその理由で、加害者は自分の実像を決して認めようとしません。 それで、自分の劣悪な実像に直面する事態が起こると、事実の方を歪めて解釈し、悪い結果の責任を他人に転嫁し、他人を攻撃します。 自分は正しいはずだという思いが強すぎるあまり、記憶までもが別のものにすり替わります。 間違いを指摘されても、…

  • 「トラウマを忘れよう」とか「加害者を許そう」とかする必要はない。「どうでも良くなる」方法

    「恨み続けるのは辛いことだから、早く忘れた方が良い」、「許せるなら許した方が幸せだ」という考え方があります。 それはもっともなのですが、加害者が大した罰を受けていなかったり、あるいは逃げ回ったりしている場合、被害者は加害者を許すことなどできなくて当たり前だと思います。これは自他ともに認めて良いことではないでしょうか。 被害者は、加害者を許そうと努力する必要はないと思います。おそらく、まったくない、と思います。ただし絶対にした方が良いことがあります。加害者を許すとか許さないとか、あるいは加害者に勝つとか負けるとかいうのとは、まったく別の方向があり、それだけは全身全霊で行う必要があります。これは、…

  • 「ストーカー」の分類(ミューレンによる分類)

    日本では「桶川ストーカー殺人事件」(1999年)や「三鷹ストーカー事件」(2013年)のように、元交際相手による事件が「ストーカー事件」としてイメージされやすいかもしれません。 しかし、そもそもアメリカで「ストーカー」の恐怖が知られる切っ掛けとなった「ローラ・ブラック事件」(1988年)では、加害者は被害者に片思いしていただけで、このパターンを「ストーカー事件」としてイメージされる方も多いと思います。 また、「ローラ・ブラック事件」と共にアメリカ初のストーキング防止法制定のきっかけとなった「レベッカ・シェイファー殺人事件」(1989年)は、熱烈なファンが女優をストーキングして殺害した事件でした…

  • 投影と投影同一化(視)の違い&投影をしてくる人の精神構造

    投影同一化(視)(projective identification)についての下の記事を比較的よく読んで頂けているようなので、補足しておきます。今回は、「投影」と「投影同一化(視)」との違いです。 echo168.hatenablog.com 「投影同一視(化)」という言葉はいろんな意味で使われますが、モラハラに関係しているものについて述べます。 詳しくは、ウィキペディアをご覧ください。 ja.wikipedia.org 「投影」と「投影同一化」の違い たとえば、単に相手が「おまえは馬鹿で幼稚だ!」と言ってきていて、言われた人が「自分のことを言っているんじゃないか」と思う場合、これは「投影」…

  • 被害者を「ストーカー」に仕立て上げるセクハラ加害者

    セクハラにおいても、本来の加害者が被害者を加害者に仕立て上げることがあります。 ありがちなのは、大学などの教師が学生にセクハラをしておいて、自分が訴えられると、「メンタルが不安定な女子学生から、付きまとわれている」という話にするパターンです。私自身が知っていた先生も、そのような事を言っていたかと思ったら、その十数年後に、本当にセクハラで免職になりました。 問題は、実際に境界性パーソナリティ障害などのある女子学生が、疑似恋愛感情を抱いて、教員を追い掛け回すこともあることです。それで、セクハラ加害者の教員がそういう話をでっちあげて、被害女性に「人格異常のストーカー」という烙印を押しても、それはもっ…

  • 被害からの立ち直り方

    モラハラ・DV・ストーカー、セクハラ、パワハラ、性被害、児童虐待、妄想症の人からの被害など、どれにも当てはまると思いますが、加害者に人格異常や精神異常がある場合、加害者心理の分析と、被害者に生じている異常な精神状態の正常化とは、セットになっていると思います。 異常者との関係に巻き込まれているとき、被害者には次のような事が起こっています。 正常者は異常者の精神構造や攻撃の動機などを知らないし、想像もできないので、正常者の脈絡で理解しようとして、完全な混乱に陥ります。 被害者が正常者を相手にしている時と同じ対応をすると、被害が進展し、深刻化していきます。あるいは犯罪的な被害を避けることに失敗します…

  • 偽のストーカー被害者

    ストーカー問題の関係者は必携の書とされている、ミューレン / パテ /パーセル共著『ストーカーの心理――治療と問題の解決に向けて――』サイエンス社, 2003年の中に、偽のストーキング被害者たちという項目があります(223-243頁)。 「『偽被害シンドローム』という用語は虚偽のストーキング被害を言いたてるケースと、加害者でありながら自身を被害者と言い募るストーカーの両方について用いられる」(前掲書, 224頁)。 「色情狂(※エロトマニア、被愛妄想)および加害傾向のある妄想障害(ケース2、6,8,9,10,13,14,15)があり・・・」(前掲書, 225-226頁)。 「偽被害者の場合、ス…

  • 問題だらけのストーカー規制法

    日本のストーカー規制法では、相手に対するつきまとい等のストーカー行為が「特定の者に対する恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的」ということに限定されているので、ミューレンの分類における「憎悪型」ストーカー(恋愛感情が絡まないケース)は対象になりません。その一方で、悪意は一切なくても、「恋愛感情」や「好意の感情」が相手にしつこいと感じられてしまうと、規制の対象になってしまいます。しかし、本当に怖いのは〈執拗に交際したがってくる人〉ではなく、〈執拗に嫌がらせや攻撃をしてくる人〉です。 また、異性関係にある相手から恨まれて当然の事をしておいて、恨まれ…

  • クレランボー症候群の妄想の対象にされた人における精神的被害と後遺症

    今年の4月に書いたクレランボー症候群についての記事に、重要な付け加えをしておきました。それは、妄想のターゲットにされた人が受ける精神的ダメージと後遺症についてです。 ここにも同じ内容を書いておきます。 下の理由により、妄想のターゲットにされた人は、頭を変にさせられ、極めて深刻な精神的ダメージを被ります。 ① 異常極まりない妄想を、現実の事実として押し付けられることにより生ずる混乱が酷い。 ② 妄想の内容や嫌がらせの種類が、被害者の性的価値を極度に引き下げ、被害者の尊厳を著しく傷つけ、汚し、損なうものである。(病者が自己のナルシシズムを充たすための妄想なので、そうした展開になります。) ③ また…

  • 虐待された子どもは将来、加害者よりも再び被害者になりやすい

    児童期に虐待された人は、むしろ子育てに心を砕くようになる ジュディス・ハーマンによれば、子供の頃に虐待された人たちの圧倒的大多数は、一般に思い込まれている「虐待の世代間伝播」に反して、自分の子供を虐待したり、放置したりせずに、むしろ自分と同じ目に遭ったりしないように、心を砕いています。フィリップ・クーンズは次のような観察結果を述べています。 「一般に多重人格障害(児童期に酷い虐待を受けると多重人格障害になることがあります)を持つ母親たちがその子に向ける陽性(プラス)の、建設的な、いつくしむ態度に私は感銘を受けてきた。子どもの時に虐待されていた彼女たちは自分の子どもたちを同じような悲しい運命から…

  • 事実の歪曲の仕方

    このところ疲れていて記事を更新できなかったのですが、プロレスラーの木村花さんがSNS上の誹謗中傷を苦に自殺されたとのことで、ずいぶん話題になっていました。 あの「テラハ」という番組も、悪質だったと感じます。当然、要求される役回りや筋立てがあるのだろうとは推測されますが、映像の部分を切り貼りして、恣意的な編集をされ、出演者は作り上げられた役割を担わされている、という話(ずいぶん不本意な思いをしたという、過去の出演者からの間接的な話)をネット上で見かけました。 ただ、これはあのような番組でなくても、マスコミは日常茶飯事に行っていることです。しかし、あの番組の場合は「リアリティー番組」ということで、…

  • パーソナリティ障害の傾向とモラハラDV・タイプの異なり

    パーソナリティ障害といっても、複数の障害が混じっている場合もあります。 モラハラやDVをする人に自己愛性パーソナリティ障害があるといっても、境界性パーソナリティ障害や反社会性パーソナリティ障害や妄想症などが混じっていると、攻撃の展開の仕方が違ってくると思います。 以下、私が現時点で気が付いた範囲で書きます。 自己愛性パーソナリティ障害+境界性パーソナリティ障害 自己愛性パーソナリティ障害 自己愛性パーソナリティ障害、「顕在型」と「潜在型」の違い 自己愛性パーソナリティ障害+妄想症 ストーカー化した場合の犯罪の傾向について その他 自己愛性パーソナリティ障害+境界性パーソナリティ障害 境界性パー…

  • 発達障害のパートナーからのモラハラ・DVの特徴&人格障害の場合との違い

    発達障害のある人のモラハラ・DVの特徴 パートナーが「モラハラ」「DV」で、やたらと怒鳴ってきて恐い、と言っても、原因が人格障害か発達障害かによって、かなり質が異なると思います。でも、やたらと怒鳴ってきて恐いという表面上の事態は、同じになります。 発達障害者によるモラハラ、DVの特徴は、自分が実生活に適応できないという苛立ちが原因になっていると考えられます。つまり、普通ならストレスなく対応したり、適応したりできることが、発達障害のある人は極めて苦手で、苛立って怒り出すということです。 たとえば、同じ物がいつも同じ所にないと見つけることができないとか、臨機応変に行動できないため、いつもと違うこと…

  • 罵りながら当然のようにパートナーをこき使うのは、なぜ?

    自己愛性人格障害者は、自分にとって価値のある事しかしようとしません。自分の功績につながらないような雑用はやりたがりません。それは他の誰かに押し付けます。家庭の中であれば、パートナーに押し付けます。 自分がやりたくない仕事を人に押し付けたあげく、そうした仕事は「価値のある仕事」ではないから、それをする人のことを「下らない事しかできない、能のないヤツ」とみなしています。 「価値のある事はできないから、そんな仕事でもやらせておけばいい。でなければ、何もすることがなくて、さぞかし居心地が悪いだろう」とでも思っています。 だから、自分がしたくない事をすべて相手に押し付けても、決して感謝はしません。大変だ…

  • クレランボー症候群(エロトマニア、被愛妄想)

    d.hatena.ne.jp モラハラ・DVの「妄想版」と言って良いのが「クレランボー症候群」で、今回はこの恋愛妄想症についての記事です。 「クレランボー症候群」の人は、自分と親密な男女関係にあると、ひとりで勝手に妄想する相手に対して、モラハラ・デートDV的な支配をしようとしてきます。この場合、相手には何の異性感情もありませんから、かなりのセクハラとも言えます。 何がなんでも相手が自分を好きだという話にしようとしてストーカー化し、脅迫や誹謗中傷などを行ってくることもあります。 1.エロトマニア(被愛妄想)の「純粋型」としてのクレランボー症候群 混合型 純粋型( = クレランボー症候群) 2.ク…

  • 栗原勇一郎被告に見るDV性格

    栗原勇一郎被告に、懲役18年が求刑されました。前回の記事の追記で書こうかと思いましたが、長くなりましたので、新しい記事にします。 検察側は「もはや“虐待”という言葉では表現しきれない凄惨かつ非道な行為。拷問やなぶり殺しと表現してもさしつかえないほどの犯行だ」としていますが、まったくそうだと思います。 news.tv-asahi.co.jp 上の記事でも、心愛ちゃんの母方の祖母が、「勇一郎は、沖縄でDVした時も泣くだけで、自分のしたことは認めない。みーちゃんが悪い、(心愛さんの母が)悪いと言い、(自分が)悪かったなんて少しも感じていない。せめてみーちゃんのことを悪く言うのはやめてほしいです。みー…

  • 栗原心愛ちゃん虐待死事件、勇一郎被告の裁判の記事を読んで

    DV男らしい言い草が並んでいるな、と思いました。 自己正当化を行い、責任を被害者に押し付け、自分の暴力を矮小化する――これがDV加害者の基本的態度です。裁判になどならなくても、日常的にそうです。認識が歪んでいるので、自分でそう思い込んでいますし、普段から被害者にもそう思い込ませようとしています。被害者はそれだけでも頭が変になります。 母親が勇一郎被告の性格について、「自分の意見を意固地に通そうとすることはあった。注意しても正義はこうあるべきだと理屈で責められると言い返せなくなる」と話していました。 もともと、勇一郎被告に頑なな性格があったということです。自分の言い分を通すことを「正義」とし、相…

  • 化けの皮が剥がれそうになると逆上する人

    病的な自己愛を抱えた人格障害の人たちの何が問題かと言えば、攻撃性の高さです。人が〈ちょっとした意見の違い〉を示したり、〈ちょっとした事実の指摘〉をしただけで、自尊心を傷つけられたと感じて、攻撃してきます。いろんなコンプレックスがあるため、他人の言動が、その人の何かに差障ることが多いようですが、彼らは自分のメッキが剥がれたり、嘘偽りが暴かれることを、猛烈に嫌がります。 病的な自己愛者は、自分を上等な人間に見せかけるために、嘘偽りを演じ、自分でもそのつもりになっています。大勢の人たちにいい顔をし、何にでも理解を示し、寛容で見識の高い、ひとかどの人物を演じていたりします。ところが、それが単なる上辺の…

  • どうすればDV・モラハラ加害者を変えられるか? / 危険性の判断の仕方

    DV加害者専門カウンセラー、臨床スーパーバイザーで、米国マサチューセッツ州で1000人を超えるDV加害者に関わってきたランディ・バンクロフト氏は、次のように指摘しています。 彼を変えようと懸命になる道は、行き止まりへの道です。そうすることで、被害者は虐待の構造の中に囚われ続けてしまいます。(中略) DV被害者が一緒にいてもよいと思えるまで、加害者が変化をめざして自分の問題に真剣に取り組むときというのは、被害者が加害者に対して、そして自分自身に対して「私は彼なしで生きられる」と証明したときだけなのです。そして、一度できたなら、加害者なしで生きる方がむしろよいと思うことでしょう。 (ランディ・バン…

  • 女性を褒め倒そうとしてくる、ゾッとする男性

    やたらと幻想的なほど理想化して褒め倒そうとしてくる男性には気をつけてください。自分の味方になってくれそうだと思って信頼するのは、慎重にした方が良いでしょう。その人があなたを貶すようになるところを、想像してみてください。というのは、そうなる可能性が高いからです。 中には女性がゾッとするような人もいて、男性同士の場で調子に乗って、「女を褒め殺しにする」などと言って、いい気になっていたりします。 そうした男性は相手の女性の実像など見ておらず、男性自身の理想像を押し付けてきています。そして、女性が自分の理想通りでなければ今度は貶めてきます。また、勝手に誤解して軽蔑してくるようになります。

  • 口喧嘩とDV、モラハラ

    怒鳴るからと言って、DV(もしくはモラハラ)的な精神的暴力には当たらない場合もありますし、逆に、怒鳴らなくてもそれに当たる場合があります。 相手が聞いたり言ったりしていることに答えずに、相手の人格を侮辱する返し方をする、ということがあったら、それはDVやモラハラの精神的暴力に当たると考えて良いでしょう。 DV加害者専門カウンセラーのバンクロフト氏によると、DV加害者は口論を“闘い”と考えています。つまり、上手くやっていったり理解し合ったりするための話し合いではなく、勝つことが目的です。しかも、より多く喋り、よりひどい侮辱や滑稽な侮辱をして、その口論の結論を牛耳る、という仕方で勝つことを目的にし…

  • 威嚇(DV)

    DV加害者専門カウンセラーであるバンクロフト氏によれば、威嚇は感情的な虐待が始まる前兆で、身体的な暴力がそのあとに続く警告サインだとしています。威嚇というのは、たとえば次のようなことです。 ● 怒ったとき非常に接近してくる、目の前で指を指す、押す、行く道をさえぎる、監禁する。 ● 「おまえにわからせようとしている」と言う。 ● 拳を振り上げる、相手に向かってそびえ立つ、黙らせるために怒鳴る、たじろがせたり恐れさせたりするようなその他のあらゆる行動をとる。 ● 「俺が怒るのをみたくないだろう」とか「おまえは誰とケンカしているかわかっているのか」などと脅迫する言葉を吐く。 ● 怒っているとき無謀な…

  • 相手からの反撃を恐れる攻撃者たち(DV、モラハラ)

    妄想性障害者(パラノイア、偏執病者) や妄想性人格障害者、自己愛性人格障害者といった妄想的な人たちは、自分が悪意をもつ相手からの反撃を恐れるあまり、相手を攻撃しておいて、「相手は恐ろしい人間である。そして私に嫌な態度を取ってくる」と思っているのです。 そして、周囲にそう言いふらしたりもします。 自分の攻撃に驚いた相手から反論されると逆上し、なぜかここで、「相手がすぐに逆上するから、何も言えない」といった話になります。 こういうのを、「投影」と言います。自分の中で起こっている怒りや悪意を、自分が相手に向けているのではなく、相手が自分に向けているものだと錯覚するのです。それで、そういう人たちは相手…

  • DV加害者は外面がよい

    DV・虐待加害者の実体を知る 作者: ランディバンクロフト 出版社/メーカー: 明石書店 発売日: 2008/11/27 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 40回 この商品を含むブログ (7件) を見る ランディ・バンクロフト『DV・虐待加害者の実体を知る ― あなた自身の人生を取り戻すためのガイド』(明石書店, 2008年)は、DVの実態やDV加害者の正体を知るための良書です。本の装丁からして優しくて、癒されるようですね。DVのからくりさえ分かれば、被害者はもう騙されなくて済みます。 著者は、DV加害者プログラムを実施しているカウンセラーですが、被害に遭っている女性とも1,2週間…

  • 異常者と二人きりの心理空間

    モラハラでも、DVでも、タチの悪いストーカーやセクハラや性被害でも、加害者が異常者である場合の問題を、次のように言うことができると思います。 被害者には正常者の脈絡しかないので、被害者は加害者の意図や言動を理解したり想像したりすることができず、攻撃をかわせません。 そして、何とか被害を避けようとして苦心しているうちに、被害者の方が頭がおかしくなってきます。 ところで、異常者による被害を避けようとする場合、被害者は正常者相手には決してとらない言動をとることになります(たとえば耐え難い事をされていても、それ以上に嫌な事をされそうなのが怖くて、相手を怒らせまいとして気を遣う、など)。 そして、被害者…

  • あおり運転&暴行、京アニ放火事件、容疑者たちの妄想

    news.livedoor.com 茨城県の常磐道であおり運転をしたうえ、男性を殴ったとして逮捕された宮崎容疑者は、あおり運転を始めた理由について「前を走る被害者の車が遅くて、自分の運転を妨害されたと感じて怒ってしまった」、暴行の理由については「停車させた後、車をぶつけられたから」と話しているそうです。 このブログで繰り返し指摘していることですが、妄想症のある人は事実関係を逆転する話をして、自分が被害者であるかのように主張します。 宮崎容疑者は、2018年3月にも、タクシー運転手を監禁した疑いで京都府警に逮捕されているそうですが、その被害者が、宮崎容疑者の異様な言動について、次のように語ってい…

  • ネイマール選手が疑惑をかけられた件

    先日、「ネイマール選手のレイプ疑惑 検察 証拠不十分で起訴見送り」というニュースがありました。 婦女暴行疑惑のニュースが流れたとき、これはかなり怪しいと思い、すぐに記事を書こうかと思ったのですが、その頃は多忙のため、記事を書いている時間がありませんでした。 ずっと気になっていたので、疑惑が晴れて良かったと思います。 なぜ変だと思ったかというと、本当の暴行犯は「合意だった」と主張するのが普通だからです。ところが、ネイマール選手は「事実と正反対の話にされている」、「罠に嵌められた」といった主張をしていました。 今更ながらですが、何があったのかネット上で調べてみたところ、自称被害者の女性が提出を求め…

  • 外見上は正常者に見える妄想性障害者

    一般的に妄想性障害者は外見的には正常者と変わらなく見えます。DSM-5(アメリカ精神医学会による『精神障害の診断と統計マニュアル』)の「妄想性障害」には次のように記載されています。 「妄想の直接的な影響を除けば、心理社会的機能の障害は、統合失調症など他の精神病性障害にみられるものより局限しており、行動は目立って奇異であったり奇妙ではない(基準C)」(「診断的特徴」)。 「妄想性障害をもつ人によくみられる特徴の1つは、彼らが妄想的観念を口にしたり、それを行動に移すことがなければ、彼らの言動や外見は一見正常に見えるということである」(「妄想性障害の機能的結果」)。 また妄想性障害者には病識がなく(…

  • 心理操作をしてくる人々(マニピュレーター)

    マニピュレーター(潜時的攻撃性パーソナリティ)とは? こわれた良心 勝つことへの執着 攻撃の意図を押し隠す 人はなぜ見抜けないか 人を操り支配する戦略と手法 文庫 他人を支配したがる人たち (草思社文庫) 作者: ジョージサイモン,Jr.,George K. Simon,秋山勝 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2014/10/02 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る マニピュレーター(潜時的攻撃性パーソナリティ)とは? うわべは「いい人」。しかし、好戦的な意図を必死に隠しながら、狡猾で陰険な手段を用いて他人を攻撃します(「ヒツジの皮をまとうオオカミ」)。 自分のイメ…

  • セレブ8人の告白&投影同一化について

    www.cosmopolitan.com アンバー・ハードは、ジョニー・デップとの結婚中に、精神的、身体的苦痛を受けたようで、上に引用した記事の中で、次のように語っています。「どんなに酷かったか、どんなにトラウマを克服するのが難しいか…でもその後に起こることよりは軽いと言えるかもしれません。・・・社会から疎外されてしまうことは(モラハラ被害の)最も怖い側面の1つなのです。」 グウィネス・パルトロー は、仕事現場における、元映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインとの関係について次のように告白しています。「ある時には、ハーヴェイは私に性的関係を迫ってきました。ですが、それは彼との厄介な関係…

  • 崎谷健次郎氏のストーカーに見る被愛妄想(エロトマニア)

    www.asahi.com 1.被愛妄想にありがちな特徴 投影同一視が行われていると思われる言葉 深い恋愛感情だとする妄想 相手が自分からフラれたと思っているとする妄想 相手から付きまとわれているとする妄想 相手から連絡がないことで、妄想が悪化する 相手の結婚を無効だと思い込む傾向 妄想性障害者的なロジック(屁理屈) 被愛妄想を維持するために、相手の人格を貶める 相手側を加害者、自分を被害者とする主張 妨害者だとする元妻に対する嫉妬心や悪意の投影 妄想的な確信は決して揺るがない 被愛妄想者が脅迫する際の実行性の高さ 2.このケースの特異性 このストーカーの場合は、相手に対する愛情は揺るがない。…

  • 変質者の恋愛妄想(2)エロトマニア(色情パラノイア)

    攻撃性の強い男性エロトマニア 理想化できる人物をターゲットにする 密かにプラトニックな関係を愉しんでいる 〈最深の愛〉を向けられていると確信する 永遠に壊れない妄想 三段階の経過をたどる 根底にある病的なナルシシズム 被害者が精神的に巻き込まれ、攻撃を受けやすいのはパラノイア型(色情パラノイア) 自分の感情や欲望を相手に投影する〈変質者〉 攻撃性の強い男性エロトマニア 一般に女性が多いとされていますが、Meloy は法精神医学者の立場から、男性のエロトマニア妄想者は、かつて認識されていたほど稀ではなく、女性よりも暴力的な行為に及びやすいという指摘をしています。本来、パラノイアは男性のほうが多い…

  • 変質者の恋愛妄想(1)〈自分は恋愛感情をもっていないが、相手は自分に深い恋愛感情をもっている〉

    エロトマニア(被愛妄想)には、奇怪な特徴がいくつかあります。この妄想を抱く人の人格により多少のヴァリエーションがありますが、基本的には以下のような特異性が揃っているものです。誇大的で、願望充足的な妄想です。 1.ターゲットのほうから恋愛感情をもった、という妄想(妄想に、明確な始まりがあるとされる)。 2.自分がターゲットを愛するよりも、ターゲットのほうが深く自分を愛していると思い込む。 3.あるいは、ターゲットだけが恋愛感情をもっていると思い込む(自分の恋愛感情は否定する)。 4.ターゲットにされるのは、妄想者が理想化できる相手(社会的ステータスに惹かれてくることが多い)。 5.プラトニックな…

  • 性犯罪被害者に対する過酷な法律と裁判

    娘に準強制性交で起訴の父に無罪 「抵抗不能」認定できず 平成29年に愛知県内で抵抗できない状態の実の娘=当時(19)=と性交したとして準強制性交罪に問われた男性被告に、名古屋地裁岡崎支部が「被害者が抵抗不能な状態だったと認定することはできない」として無罪判決(求刑懲役10年)を言い渡していたことが4日、分かった。判決は3月26日付。 公判で検察側は「中学2年のころから性的虐待を受け続け、専門学校の学費を負担させた負い目から心理的に抵抗できない状態にあった」と主張。弁護側は「同意があり、抵抗可能だった」と反論した。 鵜飼祐充(うかい・ひろみつ)裁判長は判決で、性的虐待があったとした上で「性交は意…

  • 話を逆転させるパラノイア

    パラノイアは妄想症ですが、特定の妄想以外の思考、言動には異常がみられず、職業上も、ふつうの人のように暮らしています。幻覚や幻聴があったり、周囲の人に意味不明の言動を繰り返す、統合失調症のような精神病とは、かなり異なります。 稀な病気で、罹患率は統合失調症に比べてもかなり低いもので、本人に病気の自覚がなく(自分では困っていないので、あまり病院に行かない、ということ)、治療も難しいと言われています。中年期から老年期に発症し、男性に多いとされます。 妄想の内容には、被害妄想、誇大妄想、嫉妬妄想、好訴妄想(復権妄想)、被愛妄想(色情パラノイア)、心気妄想などがあります。妄想は体系的に持続し、発展します…

  • 妄想性人格障害(DV・ストーカーのタイプ)

    DV を行う人の多くは、妄想性人格障害かもしれません。極めてタチの悪い執拗なストーカーにもなるタイプだとされます。一般人口の 0.5 ~2パーセントに見られます。岡田尊司先生の『パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか』の中の記述が非常にリアルでしたので、要約します。 パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか (PHP新書) 作者: 岡田尊司 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2004/06/01 メディア: 新書 購入: 58人 クリック: 1,188回 この商品を含むブログ (72件) を見る 裏切りを恐れる 過度の嫉妬心 DV やストーカー プライドを傷つけられると…

  • 自己愛性人格障害者は病院に行かず、被害者が病院に行く

    潜在型の自己愛性人格障害の特徴 自己愛性人格障害はそれなりに上手く生きている したがって自ら治療を受けない(治療を受けに来るのは、被害者のほう) 潜在型の自己愛性人格障害の特徴 クーパーとロニングスタムは、潜在型の自己愛性人格障害について次のように述べています。 「これらの患者は皆、誇大的で自己顕示的な幻想をもち、自己満足が持続できなくなってしまうのではないかとの懸念から、他者との深い結びつきを保持できないという共通の特徴を持つが、表現型は異なっている。これらの患者は自己愛的活動の大部分を空想の中で行い、その空想を人に知られないように隠している。彼らの自己表現からは、はずかしがり屋でつつしみ深…

  • 自己愛性人格障害における「顕在型」と「潜在型」

    日本人の自己愛性人格障害者に多いとされるのは、いわゆる「潜在型」なので、「顕在型」との違いについてまとめておきます。 下は、アメリカ精神医学会、DSM-IV精神疾患の診断・統計マニュアルにおける自己愛性パーソナリティ障害の診断基準です。 DSM-IV-TR(精神障害の診断と統計マニュアル) (空想または行動上の)誇大性、賛美されたい欲求、共感性欠如の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち5つ以上で示される。 自分の重要性に関する誇大的な感覚(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する)。 限りない成功、権力、…

  • 被害者を狂気にすら追い込む、モラハラ加害者の<変質的なやり方>

    あまり、ここまでの心理的被害を受けている方はいらっしゃらないかと思いますが、もともとこのブログは、特にひどい精神的被害を受けている方たちのために、状況を理解し、そこから抜け出す手がかりにして頂ければと思って作ったブログです。 典型的なモラル・ハラスメントにおいては、被害者は加害者から皮肉やほのめかしを通じた侮蔑や嘲弄、中傷を受けますが、表面上は、加害者の悪意は存在せず、被害者自身の問題であることになっています(加害者の悪意は妬みのような感情から発しているものなので、被害者はそのようなものは理解できません)。ハッキリ表明されていない加害者の<悪意>を、被害者があえて問題にしようとすれば、気まずく…

  • モラル・ハラスメントの加害者の<変質性>

    前回、書き忘れてしまいましたが、DV的な被害に比べてモラル・ハラスメントは陰湿で分かり難く、被害者は被害として訴えにくいと思いますが、人格的に辱めて傷つける<意地悪>のようなものはモラル・ハラスメントに当たります。配偶者からのこの種の被害で苦しんでいらっしゃる方がありましたら、すべてを証拠として取っておかれることをお勧めします。イルゴイエンヌの著書がありますので、離婚をお考えになる場合、モラル・ハラスメントとして立証することができるはずです。 今日は、モラル・ハラスメント加害者の<変質性>についてまとめておきます。 自己愛的な<変質者> 誇大性(過大な自己評価) 相手を傷つけ、貶めることによっ…

  • DVの「心理的攻撃」とモラル・ハラスメントの違い

    DVの「心理的攻撃」がモラハラと同じかというと、少なくとも、「モラル・ハラスメント」の提唱者であるイルゴイエンヌの描写や説明によると、多少違っていると言えそうです。あえて大雑把にいえば、DVの場合、<加害者が感情をあらわにして怒鳴る>というものであるのに対し、モラハラは侮蔑や嘲弄、中傷など、陰湿な<意地悪>という様相をもっています。 DV加害者とモラハラ加害者のタイプも、根本的に何の問題を抱えているか、ということに応じて、違っていると言えそうです。 ただし、両方の要素をもっている人たちもいると思います。 DV加害者とモラハラ加害者のタイプ 共通点 ・相手を支配する ・相手を貶める ・悪い事を相…

  • 性的被害と「男尊女卑」

    被害にはジャンルというものがあって、「セクハラ」、「DV」、「レイプ」、「性虐待」、「ストーカー」、「痴漢」、「モラハラ」、「パワハラ」、「いじめ」などありますが、程度や質の悪さなどは、ケースによって違います。そのため、名前としては同じジャンルの被害に遭っている人の中に、比較的容易に事を済ませられる人と、深刻なPTSDを発症してしまう人と、混じってくることがあるだろうと思います。この違いは、被害者自身の価値観の違いにもよるだろうと思います。その被害によって奪われたものが、被害者の人生の中でどれだけの価値を持っていたかは、それぞれのケースで違うでしょう。 でも、多分それ以上に問題なのは加害者のあ…

  • 変質者の卑怯なやり方に、被害者は心理的に追い詰められる

    矢川冬『もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて』 もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて 作者: 矢川冬 出版社/メーカー: NextPublishing Authors Press 発売日: 2018/06/25 メディア: オンデマンド (ペーパーバック) この商品を含むブログを見る 矢川冬さん(ブログ:性虐待と闘う、矢川冬の場合)のご著書を読ませて頂きました。矢川さんは、父親による性虐待というものが一般に知られていなかった55年前、10歳から2年間にわたって被害を受けてこられました。まえがきにある著者の言葉が事柄の深刻さを物語っています。 子どもの被害者は、自分が悪いから罰を…

  • ドメスティック・バイオレンス(DV)

    ドメスティック・バイオレンスについての概要(内閣府男女共同参画局による) www.gender.go.jp 身体的なもの 殴ったり蹴ったりするなど、直接何らかの有形力を行使するもの。 刑法第204条の傷害や第208条の暴行に該当する違法な行為であり、たとえそれが配偶者間で行われたとしても処罰の対象になります。 平手でうつ 足でける 身体を傷つける可能性のある物でなぐる げんこつでなぐる 刃物などの凶器をからだにつきつける 髪をひっぱる 首をしめる 腕をねじる 引きずりまわす 物をなげつける 精神的なもの 心無い言動等により、相手の心を傷つけるもの。 精神的な暴力については、その結果、PTSD(…

  • 職場におけるモラル・ハラスメント(パワハラとちょっと違います)

    イルゴイエンヌの著書から、職場におけるモラル・ハラスメントの特徴をまとめておきます。 モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする 作者: マリー=フランスイルゴイエンヌ,高野優 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2003/02/08 メディア: 単行本 購入: 8人 クリック: 50回 この商品を含むブログ (16件) を見る モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない 作者: マリー=フランスイルゴイエンヌ,Marie‐France Hirigoyen,高野優 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 1999/12/01 メディア: 単行本 購入: 22人 クリック: 3…

  • モンスター妻

    下の記事にあるような、モンスター妻の話をときどき耳にします。 toyokeizai.net 被害者は、ただ普通に結婚生活を全うし、可愛い子供を大事に育てようとしているだけなのです。ところが、まるで子供を人質に取られているかのようになってしまいます。加害者に見られるのは幼児性と攻撃性で、我儘、自己中心的、癇癪持ちで、感情のコントロールのできない人です。ちょっとでも思いどおりにならないと切れて怒鳴り散らします。お財布を握って、いつの間にか数百万という単位で、夫の貯金がなくなっていきます。さすがに夫が問いただすと、「稼ぎが悪い」、「もっと稼いで来い」と言って逆ギレします。人を利用して、自分の思いどお…

  • <加害者にされる>被害(および<被害者が悪者にされる>被害)

    存在しない事件の<加害者>にされる 妄想的な人に絡まれると、存在しない事件の<加害者>にされます。世間では「火のない所に煙は立たない」と思われていますので、すっきり解決するのが難しく、しばしば良くてもグレーゾーンであるかのような判断をされます。 完全な妄想性障害でなくても、たとえばある種の人格障害者は被害妄想を抱きやすいですし、自己愛性人格障害者が人にモラハラをする時なども、自分の形勢が不利になると、自分が被害者のふりをします。事実関係を正反対にされて、被害者が<加害者>に仕立て上げられます。 マリー=フランス・イルゴイエンヌ『モラル・ハラスメントが人も社会もダメにする』(紀伊國屋書店, 20…

  • 夫婦間のモラハラ・チェックリスト(特徴と具体例)

    モラハラを行う<自己愛的な変質者>は、身近な人とすぐに権力争いをしようとします。その際、自分が相手から反撃されないように、相手に対する自分の<悪意>を隠蔽することが多く、被害者は相手と戦う気などまったくない間に、密かな攻撃を受け続ける、という話を前回致しました。そのようなやり方をされると、被害者はわけが分からず、まともにものを考えることができない状態に置かれ、罪悪感や劣等感を植え付けられ、心理的支配を受けていきます。 イルゴイエンヌの著書(マリー=フランス・イルゴイエンヌ,『モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない―』, 高野優訳, 紀伊國屋書店, 1999年)に紹介されていたケースを…

  • 卑怯なやり方で、人を支配できる構造をつくるモラハラ加害者

    モラハラ加害者が被害者を支配できるのは、能力があるからでも、優れているからでもなく、単に卑怯だからです。「モラル・ハラスメント」という言葉を作ったマリー=フランス・イルゴイエンヌは、そのやり方を「変質的」だと言っています。原語の "pervers" には「邪悪な」といった意味もありますが、モラハラ加害者のやり方は何といってもまず卑怯で、相手が物事を簡単に投げ出してしまう性格でなければ、簡単に支配できてしまいます。今回は、モラハラ加害者が被害者を容易に支配できてしまう構造についてまとめます。 1.①支配の段階と②暴力の段階 2.職場のモラハラ 3.被害者は非難されたとおりの状態になっていく 4.…

  • <猫なで声>だった態度を豹変させて、恫喝してくる人

    突然、猫なで声を怒鳴り声に変える 親しみやすいような顔をしていた人が、憎々しげな顔になる。なよなよと女性のような声を出していた男性が、突然がらりと態度を変えて太い声で罵声を浴びせ始める。 「それは、それは感謝をしております」と気持ち悪いような、なよなよとした声を出していた男性が、突然ものすごくあつかましい態度になり、「バカじゃないの、そんなことあるわけねえだろ!」と怒鳴り出す。 普通の人はあまりの態度の変化に驚く。しかし、驚いた時にはもう遅い。すでにはめられている。・・・ ・・・バカ丁寧な言動が、いきなり「煩い! 黙れ」という態度になる。感情的恐喝をする人は、いったんこちらが弱い立場に立てば、…

  • 異常者の二面性とアクの強い人相

    「父の恫喝に屈した」市教委がアンケート渡す 小4死亡 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡した事件で、市と市教育委員会が31日に会見し、心愛さんが父親の栗原勇一郎容疑者(41)=傷害容疑で逮捕=からの「いじめ」を訴えたアンケートのコピーを、市教委が栗原容疑者に渡していたことを明らかにした。市教委は「恫喝(どうかつ)」されたと説明した。一方、厚生労働省は、市教委の行為が違法だった可能性を指摘している。・・・ 矢部課長は「(12日の面会で担当者が)大きな声で恫喝され、威圧的な態度に恐怖を感じ、強い要求に屈してしまった。その後、どのような影響が出るか、心にひっかかりながら…

  • 救いは突然、期待もしないところからやってくる

    以前、ネットで見た記事の紹介です。 何が起きてもそれは一時的なことだと信じて。物事は良くなっていくから 明るく美しい少女だったケイティは、ライフルによる自殺に失敗して顔を失います。ライフルの玉が首から入り、額から出ていったのです。彼女は、その4年後に顔面の移植手術を行います。彼女の顔はまだ完全ではなく、今後の手術も控えています。上のタイトルは、彼女の言葉。彼女はいつか自殺志願の子供たちのカウンセリングをしたいとも考えているようです。 www.newsweekjapan.jp Cleveland Clinic’s Third Face Transplant Katie Stubblefiel…

  • 相手の心を傷つけることによって、他人を打ち負かそうとする人

    女性からCDを買い、目の前で踏み潰した男性というのが、話題になっていました。 路上ライブをしていた女性からCDを購入し、目の前で踏み潰すという動画をツイッターに投稿した男性が22日放送のTBS系「ビビット」(月~金曜・前8時)にVTR出演し、インタビューに答えた。 動画では男性がCDを1枚購入し、お礼を言う女性の目の前でCDを投げ捨て、そのまま踏み割るというもの。動画の最後には撮影者の笑い声が入っていた。ネット上では「本当に最低」など炎上騒ぎとなっている。 CDを目の前で踏み潰された女性は「腹が立つというより何が起きたのか分からなかった」と当時を振り返り、帰宅する途中に「泣きながらスタッフさん…

  • エロトマニア ー 陰湿に捻じ曲がった恋愛妄想 ー

    しばしばストーカーには、自分がターゲットから愛されているという被愛妄想(エロトマニア)があると言われます。多くの場合、エロトマニア妄想は、より広範囲にわたる他の精神病を患っている患者のひとつの症状です。典型的なエロトマニアには、非常に奇妙で異様な特徴がありますので、ここではそうした特徴を具体的に述べます。 1.自分が愛されているという妄想 2.現実を歪めて、屁理屈をつける 3.事実以上の強い確信 4.理想化できる相手とのロマンティックな関係を求める 5.ターゲットとの直接の接触を避ける 6.ターゲットの方から自分を愛するようになった、という妄想 7.自分の恋愛感情の否認 8.エロトマニアの執拗…

  • 好かれていると勘違いーモテ妄想男はエロトマニア・ストーカーの可能性あり

    女性は自分が好きでもない男性から、「好きだと勘違いされている」と感じることがないでしょうか。こちらの記事(妄想型セクハラ(3)女性が「ノー」と言えない心理 - 歪んだ心理空間における精神的被害)でも書きましたが、そうしたとき、女性はわざわざ相手に問いただして否定するなどということは、しにくいのが普通です。しかし、ストーカー事件に発展する可能性がありますので、注意してください。 ネット上の記事などを見ていると、たまに見かけるのが "モテ妄想ストーカー" です。これは、事実を知っている第三者が見ると、失笑せずにいられないような恥ずかしい一人芝居を、延々と続けている人なのですが、本人は自意識過剰で、…

  • 他人を貶める人の心理(2)投影同一視とは?

    投影同一視(投影同一化)とは? 自己愛性人格障害などの障害をもつ人は、自分で自分自身に認められないような醜い劣等感や恥ずべき感情、醜悪な劣った人格などを、他の人に「投影する」ということを行います。「投影」というのは、病気レベルでない話としては、不都合な事が起きた時の「責任転嫁」のようなものです。しかし、普通の「責任転嫁」が自己保身のために意図的に行われる策略のようなものであるのに対し、「投影」は全く無意識に、心の底からそうだと思って行われるものです。異性に性的な感情を抱くことに罪悪感などがある場合も、それを相手に「投影」して、相手が自分にそうした感情をもっていると思い込んだりすることがあります…

  • その変な話は、妄想です(まともに見える狂人、事実のような妄想)

    「ずいぶん変な事を言ってくるな」とか、「ずいぶん嫌な話にしてくるな」とか、思うことはないでしょうか。その場合、その話をしている人が、変な人かもしれません。 「妄想」のある人と言うと、「他人に思考を盗み取られている」とか、「電波でメッセージを伝えてくる」とか、そういう妄想をする人が思い浮かべられるかもしれませんが、それは統合失調症のような病気の場合の妄想です。それに対して、人格障害者などが自分の妄想ストーリーを喋っていても、事実を知らない第三者からは、まともな人に見え、攻撃されている相手の方が、とんでもない人物に見えます。妄想のパターンは本人の中にあるとしても、現実に対する「否認」とか「歪曲」と…

  • ストーカー気質の男性の特徴

    一般的にしばしば指摘される「ストーカー気質の男性の特徴」を取り上げてみます。これらの性質は「自己肯定感の低さ」に由来していると思われます。 ①自己肯定感が低い(劣等感が強い、自信がない) 物事をありのままに受け取ることができず、特に自分の劣等感に触ることは、歪んだ仕方で受け取る。自分に自信がないため、他人の評価を気にする。自己承認欲求が強い。自分を褒める人を好み、批判は受け付けない。警戒心も強く、傷付くことを恐れる。女性に拒絶されることを極端に恐れる。 ②自己愛が強い 自分しか愛せない。低い自己肯定感を逆転させようとするため、自分は優れていると思い込もうとする。見栄を張ったり、知ったかぶりをす…

  • やたらと他人を貶める人々①

    やたらと他人を貶めてくる人たちというのがいます。彼らは、自己愛的な人格構造をしていると言ってよいでしょう。それがどのような構造なのか、という話をします。このような人たちが、しばしばモラハラ加害者になります。 ・善悪の二極化 自己愛的な人格構造においては、善と悪とが二極化して分離しています。普通の人は、人間を良い面も悪い面もある総合的な一人の人格として見ることができるのですが、彼らは、良いか悪いか、どちらかなのです。そこで、たとえば、一度評価した相手のことは、何をやっても良く解釈するかと思えば、ダメだと思った相手のことは、何をやってもダメだと解釈します。また、評価していたはずの人であっても、相手…

  • なぜこんな被害を受けたのか? ― 加害者が変質者だからです。

    モラハラに遭っている方はもう充分よくご存知だと思いますが、「モラルハラスメント」という言葉を提唱したマリー=フランス・イルゴイエンヌの『モラル・ハラスメント—人を傷つけずにはいられない』は、犯罪被害者学の立場から、被害者救済の視点に徹して書かれた良書です。この本によって救われた方がどれだけいるか分かりません。また、人の精神に対して行われる悍ましい犯罪的行為に、それまで名前がなかったというのは恐るべきことです。そもそも名前がないような被害を、被害者は他人に分かるように訴えることができないからです(しかも、加害者は被害者の方に非があると主張して歩く人たちです)。「自分がとてつもない嫌な目に遭ってい…

  • 「被害者には何の非もなかった」という事実の解明の重要さ

    (犯罪被害者の)遺族たちの多くは、異口同音に、「自分の家族がなぜ被害にあったのかを知りたい」として、事実を徹底的に追求しようとします。典型例は、長男を殺害されたある女性の事例です。 この女性は、長男を殺害した犯人を、その正体が不明なまま、それまで23年間も――事件が時効を過ぎた後も――憎み続けてきました。言うまでもなく、これは正当なうらみです。ところが、別の罪で服役している、その真犯人が、罪の意識に駆られたためか、時効後しばらくして名乗り出たのです。この女性は、既に法的な罪を問えなくなっている殺害犯に、殺害の状況を聞くため刑務所で面会します。その時、この女性は、正直に話してくれたことで、何とそ…

  • DV、モラハラ被害者が支配を脱するきっかけ

    ネットの記事の中にDV加害者についてのものがありました。DVもストーカーもモラハラも、加害者が自己愛性人格障害者だとすると、同じような話になりますね。 自己愛性人格障害は悪人です。 そして「治らない」土台が既に間違っているのに、「育てなおし」なんて、「彼ら」に逃げ道を与えて騙されないで。自分がやった悪行を「彼ら」は忘れる。忘れて無かった事にするのに、何故「育てなおし」ができる? ・・・確かに、DVをする人間は、理解しずらい。理解するために「それなりの理由」を探すでしょう。でも、「彼らに 理由 はない」 「殴りたいから殴る。強いて言うなら、相手がはいつくばって命乞いをする惨めな姿をみると、自分が…

  • 無自覚なストーカー&ストーカーのパターン

    私が遭ったストーカー事件にしても、私の友人たちが遭ったストーカー事件にしても、加害者に自分がストーカーだという自覚がまったくない場合、案外、被害者も自分がストーカー事件に遭っているという認識が、すっと湧いてきません。いよいよ騒ぎになって周囲に知られた時、加害者も被害者も周囲も、「関係が拗れた」というような認識になりがちなのですが、被害者にとっては、これ自体が堪らないことです。というのは、正当な言い分がある者同士の対立などではなく、被害者は争いを避けようとして、どれだけ我慢しているか分からないからです。 しかし加害者は被害妄想などから、自分がどんなに酷い目に遭ったか力説したり、自己正当化するため…

  • 健常者が精神病扱いされる、そして本当に精神病になる(ガスライティング)

    異常者による被害には、いろいろ怖ろしいものがありますが、何といっても、被害者の精神が破綻させられるところです。これはモラハラにありがちなことです。被害者は嫌な目に遭うのを避けようと神経を遣っているうちに、神経がすり減るだけではありません。普通の常識で避けられる被害ではないので、神経をすり減らしたあげく、やはり嫌な目に遭います。しかも、そういうことをしてくる人は、遠慮がないどころか、むしろ相手に最も大きな打撃を与えられそうな事を狙ってきます。いやらしい人になると、法に触れない範囲で、いろんな事を考えてきます。被害者は、次からは同じような目に遭わないで済むように、さらに気を付けるようになります。異…

  • 医療機関によるセカンドレイプと望ましい治療のあり方

    PTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱えている方は、医療機関でセカンドレイプを受けることが多いようです。それで、「自分に合うお医者さんでなかったら、(病院に)行かない方が良い」という話もよく聞かれます。 外傷性記憶というのは、言葉をもたない凍り付いた記憶です。それはショックや混乱や拒絶感が大きすぎて、上手く処理できていない記憶なのです。医療者によっては、PTSD患者の外傷性記憶を封印して、考えないようにさせようとしますが、そうして外傷体験を未消化、未処理のままにしておく時間が長くなると、心が傷だらけで他人とうまく接することができない状態も長引き、次々と新たに傷付くことも起こり、自分の生活から実…

  • PTSDの本質と、そこからの回復

    猟奇的な邪悪さによる被害が、重篤なPTSDにつながる 前回の記事の続きです。 普通の人には、「人に、こんな事はしてはいけない」と感じさせる一線があって、それを越えてしまうのが悪人だという話を書きました。その一線の越え方にも二通りあって、明らかな利害のためにそうしている場合と、常人には何の意味があるのか訳が分からず、猟奇的としか言いようがない場合とがあります。特に、後者のような被害に遭った人は、自分が汚されたと感じるだけでなく、頭の中まで破壊されます。自分が知っている常識によって成り立っていた世界、安心して人との関係を築いてきた世界も崩壊します。 おそらくPTSD(心的外傷後ストレス障害)にも二…

  • 被害者に落ち度はあるのか?

    被害者が陥りがちな自責感 PTSD(心的外傷後ストレス障害)になるような事件の被害者は、自分がそうした被害を避けられなかったことに対して、後悔が尽きません。「なぜ、あの時こうしなかったのか」、「なぜ、あんな人を信用してしまったのか」、といった後悔から、「自分がバカだった」と思ってしまいます。 これは、加害者の主張と一致してしまいます。加害者は、自分はさほど悪くないと思っていて、「こんな目に遭っても仕方がないような事を、被害者自身がしたのだ」と言ってくるのです。 そして、事情を知らない第三者までもが、なんとなくそういう目で見てきます。ひどい事件になればなるほど、誰でも気を付けるような事を被害者が…

  • ストーカー加害者と被害者の心理

    ストーカー被害者の体験談を聞くと、ストーカーの好意が脅迫から暴力へとエスカレートしていくパターンや、被害者がそれに対応して見せる感情的な反応は、とてもよく似ています。つまり、初めのうちは愛想よくしていた被害者も、じきに怒りを感じるようになり、それから恐怖へと移行し、さらに、自分の生活をコントロールできなくなって、自信をなくしていくのです。リンデン・グロス著、秋岡史訳『ストーカー ゆがんだ愛のかたち』では、ストーカー加害者と被害者の心理がよく説明されています。 ストーカー―ゆがんだ愛のかたち 作者: リンデングロス,Linden Gross,秋岡史 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 1995…

  • 精神医学によるストーカーの分類

    必ずしも精神障害がストーカーの原因であるとか、精神障害者が危険なストーカー予備軍だということではありませんが、ある種の障害は、しばしばある種の行動類型と結びつくことがあります。(これは福島氏によれば、ストーカーの内面的・心理的な状態で、精神病理学的な分類です。) 精神病系 統合失調症などの精神病が発症しており、その症状の一つである恋愛妄想、関係妄想などがストーキングの動機となるケースです。 「いうまでもないが、「自分が彼女を愛している」というのはごく当たり前の恋愛感情であって《恋愛妄想》とはいわない。「あばたもえくぼ」などというように、恋愛感情もしばしば非現実的かつ不合理で、時間が経ってみると…

  • ストーカーやセクハラの怖いのは、断る時

    一般的にストーカーもセクハラも、悪質な加害者の本当に怖いところは、キモチ悪く迫ってきたり、粘着してきたりするところなどではありません。被害者が断ったり、被害者の嫌悪感が伝わったりした時です。邪悪な人間ほど自己中心的で、相手に対する思いやりなどというものは微塵もありません。 セクハラにしても、加害者が自分を拒絶した女性に対して腹を立て、仕事上の意地悪をするようになったり、悪い噂を流したりして、女性が会社にいられないようにしたりすることがあります。 よく、悪質なストーカーやセクハラの被害者が、「なぜ、そんな男と早く縁を切らなかったのか?」と言われたり、思われたりしてしまいますが、被害者は相手の気配…

  • セクハラとストーカー、どちらが加害者でどちらが被害者か?

    前回言及した「エグゼクティブ・ストーカー」ですが、これは有名人ほどでなくても、しばしば多少名前の通った人や、憧れの対象になるようなポジションにいて、人目につくことの多い人がターゲットにするストーカーです。 私はこのようなストーカーには、自分の憧れの対象から愛されることにより、自分の価値をターゲットと同等なものに高めたいという欲求があるように感じられます。もっと普通の人のケースでも、たとえば社会的な地位のある男性と結婚できれば、自分自身の社会的立場もグレードアップできる、という感覚です。エグゼクティブ・ストーカーは、いわゆる玉の輿を狙う人というのではなく、結婚はしても、しなくても、「知名人から愛…

  • ストーカー被害の5つのタイプ

    精神医学者の福島章氏の分類によると、ストーカー被害には次の5つのタイプがあります。これは、氏によればストーカーの行動の類型です(福島章『ストーカーの心理学』PHP新書, 1997年を参照)。 ストーカーの心理学 (PHP新書) 作者: 福島章 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 1997/05/06 メディア: 新書 購入: 6人 クリック: 54回 この商品を含むブログ (15件) を見る 1.イノセント・タイプ(面識がない人) 見ず知らずの人や、何の交流もない人につきまとわれる。被害者はストーカーが誰だか知らない場合もある。ストーカーが一方的に思いを募らせて付けまわしている。「イノ…

  • 性犯罪の被害者心理―しばしば見られる迎合的対処行動―

    『性犯罪の被害者心理への理解を広げるための全国調査事業報告書』より セクハラや性暴力の被害者が、被害を相談したり訴えたりしようとしたとき、被害者として認定してもらうところから苦労しなくてはならないケースがあります。たとえば、顔見知りによる性暴力を警察に訴えようとしても「痴話ゲンカを警察に訴えられても困る」といって被害届さえ受け取ってもらえなかったり、また、民事裁判を起こしても、「なぜ嫌だったらすぐに逃げなかったのか?」といった、被害者の行動を責める言動が裁判での争点となり、「被害者の行動として、とうてい納得できるものではない」と、被害者の証言の信用性が疑われたりすることが多いからです(cf. …

  • 妄想型セクハラ④加害者による二次被害

    ハラッサー(セクハラをする人)に対して、周囲の男性たちが妙に寛容で同情的である場合が、しばしばあります。「ハラスメントともいえない恋愛沙汰を、対面を重んじる組織によって運悪く処分された」、「派閥争いに巻き込まれて、セクハラをでっちあげられた」といったストーリーが作られます。そうしたことを、被害者と恋愛関係にあったと思い込んでいるハラッサー自身が、積極的に触れ回ります。自分のしたことの本質が見えていなくて、処分に納得できていないからです。ハラッサー自身は、言いたくない部分は伏せて喋るから、彼に都合の良い話になります。彼に信頼された親しい友人や、利害関係を共有する人たちは、そうした話を鵜呑みにし、…

  • 妄想型セクハラ③女性が「ノー」と言えない心理

    「嫌ならなぜそのときに言ってくれなかったのか」――これがセクハラで訴えられた男性側からよく聞くセリフだと牟田和恵氏は言います。男性からのアプローチにまんざらでもないように見えていた女性が、後で「交際を強要された」と訴える。「ハメられたようなものだ」と、被害者意識を抱く男性もいるといいます。 しかし女性にしてみたら、全く付き合う気がない相手でも「あんたなんかキモい」と言って嫌悪感を顕わにすることは通常ありえません。まして、相手は職場の上司です。 一般的に、加害者に面と向かって「ノー」と言えるセクハラ被害者は、どちらかと言うと少ないと言われます。多くは、無視することで拒否の意図を伝えようとします。…

  • 妄想型セクハラ②男性の恋愛妄想

    中高年の男性は、若い女性が自分に尊敬や信頼の情を寄せるのを異性としての好意だと勘違いしてしまうことがあります。また、自分からそれとなく要求しておいて、女性が全くのサービス精神からしたことを、自分への好意と受け取ることもあります。 たとえば、上司が「家族の誰も俺の誕生日を祝ってくれないんだよな」と愚痴をこぼしていれば、普段世話になっている部下の女性は「祝ってもらいたいのね」と察します。そして誕生日に「これからも素敵な部長でいてください」などというメッセージを書いたカードを添えてデスクにプレゼントを置いておこうものなら、すっかり舞い上がってしまうのです。女性にしてみたら、こうしたことは、お茶を飲み…

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歪んだ心理空間における精神的被害
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