愛犬ではないはず
『…………?』 足元に大きな塊がある気がした。 明け方、暖かな布団に埋もれて寝ていると、足に何かが当たった。まだ現実世界に戻りきれていない頭ながら、足元に何かしらの塊があることに気付いた。夢現で何があるかなど気にすることもなく、当たらないよう足を布団の端の方へと寄せるだけよせ、気にせず眠り続けた。 どれくらい経ったかわからないが、再び足元に何かが当たった。寝心地が悪くなり体を小さく丸めた。 再びどれくらい経ったかわからないが、またしても足元に何かが当たった。かなり身体を丸く小さくしていた私は 『もー!なにっ!!?』 と半ギレになりながら、ガバッと上体を起こし、自分の足元のほうを見た。 私の足元…
2019/03/29 20:22