『ヲタクに恋は難しい』は「ラ・ラ・ランド」なのか?

『ヲタクに恋は難しい』は「ラ・ラ・ランド」なのか?

『ヲタクに恋は難しい』(以下『ヲタ恋』)を観てきた。 wotakoi-movie.com 本作を論ずるならば、3つの軸を導入する必要があるだろう。一つに「オタクを主題とした物語」としての軸、一つに「ミュージカル映画」としての軸、最後に純粋な「映画としての作劇」を評価する軸だ。 「オタクを主題とした物語」としての軸 ミュージカル映画としての軸 「映画としての作劇」という軸 「オタクを主題とした物語」としての軸 「オタクを主題とした物語」として観た場合、つまりは「オタクがオタクの眼差しでもってオタクを描いた物語をみた」場合、岡田斗司夫の『オタク学入門』に記述されたオタクの定義というものももはや古典…