もうひとつの冬

もうひとつの冬

寒い冬の日の放鳥は、飛び切り心温まる時間。「早く、早くー。」というぴーちゃんの鳴き声と、「ぴーちゃん、ごめん。ごめん。ごめん。」という私の声が合図のような、それでいて、毎日とても待ち焦がれている時間です。時々、小さな夢を見ます。時計もスマホも壊れたことにして、やらなければならない事も全部忘れて、このままずっと一緒にいられないかなと。毎日、同じような時刻にお家に帰っていくぴーちゃんの後ろ姿を見ている...