石田昌也先生の脚本に疑問。壬生義士伝

石田昌也先生の脚本に疑問。壬生義士伝

壬生義士伝は原作を読んだ後、映画を観て、宝塚を観に行ったのですが、石田先生の脚本があまりにも酷すぎる。演者さんはハイレベルな方々ばかりで、泣き所はしっかり泣かせてくれるんですが、脚本の粗さで心の片隅に苛立ちを感じずにはいられない。あの長編小説を90分程度に収めること自体が不可能、ということは宝塚版が決定された時点で散々言われてましたし、映画の120分でも個人的には足りないと思いました。この小説はとにかく情報量が多いんです。・吉村貫一郎という男を他人の口から語らせて浮き彫りにする為の視点と主観の多さ。・要所要所に描かれる吉村自身のアンサー。・吉村の想いを受け継いだ嘉一郎、みつ、そして〈貫一郎〉の…