闘病の区切りに寄せて 〜過去・今・これから〜
2021年4月22日の外来。「今日で抗がん剤は全部終わりです。長かったね」と主治医に言われ、闘病者としての自分に、大きな区切りがつきました。 がんになったと聞くとショックを受けるのが常でしょう。でも、僕は全く違っていました。白血病だとわかったその日から、病の自分をごく自然に受け入れました。「何で自分が?」と思ったことも一度もありません。受け入れたというより、わざわざ受け入れるまでもない事実でした。したがって、特に動揺することもありませんでした。そういう態度は、周囲に「落ち着いている」とか「強い」と言われる場合が大半でした。が、決して褒められるようなものではなかったと思います。 当時は、自分を俯…
2021/05/30 20:52