おっさんの間で
俺は仕事というのが嫌いだ。 何が悲しくて朝からおっさんに囲まれながら職場へ向かわなくてはならないのか。この中央線のこの時間というのが非常に憂鬱だ。 そして職場に着いたら着いたで、この時期は電話が鳴り止まない。おっさんの決算書の悩みを聞きながら電卓を叩き、「こうしてみてはいかがでしょう」とテキトーな指示を出す。おっさんは時に俺の指示通り動き、時にトリッキーな動きをする。後者のおっさんはタチが悪い。こいつらを正すのが俺の仕事。 割に合わない仕事だ、と思う。おっさんらは平気で億単位の間違いをする。それを正す俺の月給はその千分の一くらい。割に合わない。 同僚は居る。3人ほど。 俺と同じ仕事をして、同じ…
2019/04/24 00:34