乾癬患者としての視点
私が乾癬になって得たものがあるとするならば、それは多分、「患者」としての視点だろう。乾癬に関していえば私は人生をずっと患者として生きてきた。 子供の頃から周りの人たちの「乾癬」に対する様々な反応を見て育ってきた。小さな頃は、子供同士の純粋ゆえの無邪気で正直な病気への言葉や態度。大人になってからは、見て見ぬ振りをする人や心配してくれる人、そしていちいち指摘してくる人や気持ち悪がる人、同情してくれる人や変に気を使う人。 ありとあらゆる反応を見てきた。それはすなわち、病気や異質なものに対する人間の反応だ。 お陰で、人の気持ちの動きにはとても敏感な人間になってしまった。 子供の頃から思春期にかけて、乾…
2021/01/24 19:19