障害者として生きる上での日本社会の良さ=人口の多さ
重度障害者である私が日本社会でそこそこ自由気儘に楽しく生きてこれたのは、単に物質的豊かさや福祉制度だけのおかげではない。社会の中に、ロールモデルとなるような傑出した障害者の先達や同輩が複数人存在し、更に、居場所となる種々様々なコミュニティや、私にもできるような非常にニッチな仕事、等々があったからだ*1。これらのうち、どれ一つ欠けても今の私はない。つまりマイノリティとして、社会の多様性・寛容さからくるメリットを余すところなく享受してきたことになる。 さて、ここからが大事な点なのだが、こうした社会の多様性を確保するために最も重要な要素は何だろうか? それは人口だと思う。世界がもし100人の村だった…
2021/06/13 18:00