高校生活⑥志望大学
ミュージカル公演を期に私はスクールに行かなくなった。 今まで糞くらえと思っていた英里たちに土日は必ず会わなくてはいけないから、平日の通常レッスンも遠慮しないで行っていいんだし、行きたいのに我慢する必要はないと思っていた。何より、”あいつ来なくなったね。うける”そう思われたくなくて負けん気で通っていた。でも、公演が終了した途端にその負けん気はどこかへ消えていった。 消えていったというより、土日会わないなら、 そんな環境の所に無理して通わなくていいんだと、燃やしていた闘志の炎が消えたといった方がいいかもしれない。 肩の荷が下りた。 もう、笑われに行かなくていい。避けられなくていい。英里に合わなくて…
2018/09/05 07:08