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  • 高校生活⑥志望大学

    ミュージカル公演を期に私はスクールに行かなくなった。 今まで糞くらえと思っていた英里たちに土日は必ず会わなくてはいけないから、平日の通常レッスンも遠慮しないで行っていいんだし、行きたいのに我慢する必要はないと思っていた。何より、”あいつ来なくなったね。うける”そう思われたくなくて負けん気で通っていた。でも、公演が終了した途端にその負けん気はどこかへ消えていった。 消えていったというより、土日会わないなら、 そんな環境の所に無理して通わなくていいんだと、燃やしていた闘志の炎が消えたといった方がいいかもしれない。 肩の荷が下りた。 もう、笑われに行かなくていい。避けられなくていい。英里に合わなくて…

  • 高校生活⑤性悪女

    ミュージカルの一般公募からの応募は中学生2人、高校生1名、大学生2名、社会人2名だった。 オーディション形式はとっていなかったが、全員舞台経験者、演技経験者だった。 中学生2人は以前このスクールの短期コースに通っていた、いわば関係者で、高校生はバレエを4歳から習っていた。ミュージカルを副専攻で選べる学校に通っていて、歌も習っていた。私よりも、そして明らかに英里よりもダンスが上手だった。動きが可憐だった。 莉奈という名のその高校生は私と英里のひとつ下の学年だったが、莉奈の実力を知った英里はすぐに莉奈と仲良くするようになった。向上心の高い莉奈が一般通常レッスンにも参加しはじめたので、平日も莉奈がス…

  • 高校生活④不公平感

    スクールに通い始めて次の日曜日に英里と買い物に行く約束をした。 それまではシューズをもっていなかったので、レンタルを利用していたが、自分のを持っていたほうがいいと英里が誘ってくれたのだった。 英里は広島県出身で、ミュージカルスクールに高校1年生から 住み込みで下宿をしていて、プロを目指していた。 下宿所には、高校卒業と同時に出所するというルールがあるらしく、当時下宿していたのは英里だけだった。 私が同い年だから英里も嬉しかったらしく、色々なことを教えてくれた。 体験レッスンではジャズダンスを受講したが、 タップダンスとバレエもミュージカルにおいては重要な要素となるから受講した方がいいこと、皆が…

  • 高校生活③ミュージカルスクール体験

    発狂事件が起きてからも高校には通い続けた。 発狂事件概要↓ 高校生活②墜落 - アイドル転落記 友達は嫌いではなかったし、頑張って受験をした思いが蘇ったから。 何よりも、中学の先生に相談したら、 受験には余裕で合格したと、受験成績表を見せてくれたから。 クラス成績も最下位ではないからもっと下がいることにも このとき初めて気づいて、少しだけ元気になったから。 人間の心理とは最低なもので、 上を見ればきりがないが、自分より下を見て安心する。 こうして社会は成り立っているのかもしれないと、思った。 ある街頭アンケートがある。 ”自分の容姿は何点ですか?” 女性限定でのアンケートだったが全員が75点以…

  • 高校生活②墜落

    そんなこんなで勉強面で苦労しつつ 高校生活① - アイドル転落記 (詳しくはこちら↑) 高校生活には慣れていったが、 私が配属された1年5組は、2年生以降のクラス替え後であれば教師に手が加えらそうなほど学年のギャルを集めたクラスであった。あまりにもギャルがいすぎて、入学式当日教室入った瞬間に”入る学校間違えた”と、思ったほどだ。 制服がなかったので、なんちゃって制服を着ている子が多かったのだが、 膝上20cmは当たり前だった。 今思えばただ髪の毛を染めていただけで、 ギャルでもなんでもない。 お洒落がすきな”可愛い子”がいただけだったのだが、 黒髪、ノーメイク、膝丈普通の地味女の私には衝撃的だ…

  • 高校生活①ダウリングコレット結成

    中学卒業後、公立高校に進むことになる。 前記事の アイドルになろうとしたきっかけ - アイドル転落記 では触れなかったが、中学校3年の4月からは塾に通っていた。 中学までの授業は、聞いていれば理解できたし、成績も悪くはなかった。 だが、母は高校受験で自分の学力相応の偏差値55程度の高校に進んで苦労していた姉の姿を見て、私には偏差値の高い学校に入ってそのまま良い大学に入れるようにと願ったようだ。 中学3年の夏以降は結構勉強した。 塾も勉強も楽しくて苦ではなかったし成績もぐんぐん伸びた。 オール4前後だった成績が、内申点として重要な2学期にはほぼオール5になった。(美術と体育はどう頑張っても4だっ…

  • アイドルになろうとしたきっかけ

    幼稚園入園から高校卒業までは この世の中にいる大多数のひとと何ら変わらない 平凡な毎日を送っていた。 今後も平凡な生活を送るはずだった。 公立小学校に入学し、公立中学校へ進み、公立高校に入る。 ここまでは親が敷いたレールに乗っていただけだったから。 自分で何も考えなくても、全部やってくれていたから。 やろうと思えば何でも出来る子だったから。 全てが順調にいっている、今後もそのはずだった。 ひとつだけ。たったひとつの 胸にしまった思いを遂げようとしなければ……… 私はアイドルになりたかった。 誰かに相談したことも、口に出したこともなかったけれど、 2000年代、当時国民的アイドルとして大流行した…

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