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澤木崇
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2018/08/22

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  • 【生体販売との戦い方】

    2年ほど前、「イギリス政府はイングランドのペットショップで生後6ヵ月未満の子犬や子猫の販売を禁止する方針を発表した。イギリスでは劣悪な環境でペット用の犬猫を繁殖させる子犬工場(パピーファーム)に対する批判が強まっており、悪質業者を排除する狙いがある。」というようなニュースが流れました。 私達は大いに歓迎して喜びましたが、一つ冷静に考えてみましょう。 まずは、この方針は「イングランド限定」であり、どうやらイギリス全土では無いようですね。こういうところも、マスコミは私達に意図して誤解させるような表現を、頻繁に使います。このニュースを「イングランドだけ」と冷静に読んだ人は、どのぐらいいるでしょうか?…

  • 【動物愛護であっても「ブーム」は要らない】

    「命」に関わるものは、絶対に「ブーム」にしてはいけない。この想いは絶対に変えてはいけません。つまり「動物愛護ブーム」も「保護犬ブーム」も「保護猫ブーム」も、あってはならないということです。 おごれるものも久しからずや、ブームの後には必ず荒廃した風景が残ります。真摯な活動であるべき保護譲渡活動が、そんな状況になるのは、活動への社会的信頼をも失墜させる事になりますし、何よりもやっと家族ができたと思った犬猫が、再び捨てられたりする懸念があります。古くはハスキーブームの後、チワワブームの後、そして近年の猫ブームの後や秋田犬ブームの後に何が起こるか?起こったか?を考えると、空恐ろしいものです。 一時期は…

  • 【殺処分ゼロで多くの人が騙される】

    環境省は、従来の「殺処分」に3つのカテゴリを設定し、「殺処分に含める殺処分」と「殺処分に含めない殺処分」に分類する事を決めました。 それを受けて、こんな新聞記事も書かれるようになりました。 前年度よりも殺処分が増えているのに、新聞の見出しは「犬猫殺処分 昨年度ゼロ」です。前年度より増えているのに、発表は良くなるパラドックス。 それが収容された動物にとって、どれだけ危険な事か? 記事の中にもある、環境省の殺処分の区分(カテゴリ)とはなにかと言うと、 ①譲渡に向かない犬猫 ②①以外 ③収容後間も無く死亡 の3つに定義され、①の譲渡に向かない犬猫の「殺処分」や③(まあこちらはともかく)は、「殺処分」…

  • 【闘犬を今すぐに廃止せよ】

    グラディエーターという映画がある。主人公は円形闘技場の中で、死闘を繰り返していく反骨やある意味サクセスを描く映画。だが「死闘」であるという事は、主人公が勝ち残る一方でもちろん命を落としていく「相手」がいるわけである。 そして何よりも大切なのは、これはローマ帝国時代中期の物語である事。当時のヨーロッパの身分制度は酷いものであり、何よりも統治にとって大切なのは、民衆の不満を逸らす事で、そのツールとして人の命も顧みない剣闘技があった訳である。ローマ帝国時代ですら、禁止されたり復活したりを繰り返している。 現代の剣闘士とも言える格闘家だった、故山本KID徳郁氏は生前、闘犬の飼い主を目の前にして 「人間…

  • 【生体販売に関わる犬猫の過酷な運命】

    私達の多くは、ペットショップで愛犬を迎えた経験があります。また、今隣にいる愛犬がペットショップで迎えたコである、という人も多いでしょう。 もしかするとその愛犬の母犬は、非常に過酷な環境で貴方の愛犬を出産したのだかも知れません。 福井県で、400頭の犬を2人で管理していた、仔犬工場が報道されました。この件では、その後「250頭に減ったから」という理由で、罪に問われないという決断を、行政が取ろうとしていました。この決断は、福井のこの仔犬工場の事に留まらず、全国の仔犬工場に「250頭を2人(後に4人に増員)で管理なら、行政は許してくれる」という、非常にマズイ前例を作ってしまう事に成り兼ねません。とん…

  • 【売れ残った犬猫の行き先】引取屋という闇

    前々回、平成24年の動物愛護法改正によって、保健所や愛護センターのような行政施設は、ブリーダーやペットショップなどの業者からの、動物持ち込みを拒否できる事になりました。 従来の目的は、それらの業者が安易に行政に持ち込ませない為、あるいは最後まで責任を持たせる事でした。いや、いまとなっては本当にそう考えていたか、怪しささえ伺えます。 皆さんが想像する通り、もちろん業者は「終生飼育」などするはずがありません。しばらくの間、それらの業者による山中や河原への、犬猫大量放棄が続きました。やがてそんなニュースが拡がり、批判が大きくなってきた頃に、その抜け道を作るかのような、悪夢の商売が生まれてしまいます。…

  • 【レスキューされる頃にはボロボロ】子犬工場

    子犬工場とは、従来の生き物としての繁殖の範疇を超えて、自らの金儲けの為に犬猫の命と健康を削りながら、終わりの無い出産を繰り返させる業者の事です。 そして残念ながら、そんな子犬工場に愛護団体がレスキューに入っても、その子犬工場を閉じさせるのは現状「困難」です。私が直接聴いた話でも、かつて愛護団体がレスキューに入ったブリーダーが、今も悠々と稼働し続けている現実があります。 昨今の「猫ブーム」を真に受けたブリーダーの間では、「猫は蛍光灯を当てておくと年中繁殖できる」という話が出回っています。 彼ら彼女らが、ここを出られる時は、もう繁殖ができない身体になった時か、あるいは命を落とした時です。 使われる…

  • 【メディアに拡がる動物愛護の波】

    先日驚いたのは、デイリースポーツが「動物愛護」に関する記事を書いていた事だ。 ネット配信ではあるが、結構「生体販売」の問題点を突くような、あまり軽く無い記事を配信していた。以前、デイリーにも寄稿しているフリーライターの方から取材を受けたことがあるが、その方は動物愛護の記事をかなり書かれているので、そういったリレーションを活用したのかも知れない。なんにしろ、私達にとってはプラスには違いない事象だろう。 皆さんご存知の「sippo」は、朝日新聞系列のウェブサイト。だから最初の頃は確か太田さんが、全面的に手掛けていたように記憶している。今は様々な深度の記事が掲載されているが、「この記事は太田さんやな…

  • 保護犬・保護猫文化を創るのは貴方です。

    私のライフワークは、生体販売糾弾です。そもそも生体販売を辞めたのは、当時12万頭もの犬猫が殺処分されていた中で、なぜまた新しい犬猫を次々と産み出す必要があるのか?経済よりも優先すべき順位を考えた時に、明らかな矛盾があったからです。 今は生体販売の流通過程で、年間約2万5000の犬猫が死んでいると言われていますが、当時の数字は不明です。この数字が長年変わってないところを見ると、当時も同じだったのかも知れません。 だとすると、当時解決すべきは「殺処分問題」の比重が大きかったかも知れません。ところが現在、犬に限っては殺処分が約8000、流通死は12000と逆転現象が起こっています。 これを両輪で解決…

  • 「譲渡に向かない」という理由で殺処分数を誤魔化す?

    かつて「殺処分の数は誤魔化せる」という趣旨の記事を書きました。それは、環境省が「殺処分ゼロ」の定義を明確にした、あるいは私達から見れば「変えてきた」事を論拠としています。 そして、その定義とは次の通り。 ①譲渡に向かない個体の殺処分 ②①以外の殺処分 ③収容後の死亡 という分類において、いわゆる「殺処分ゼロ」に該当するのは②だけだという定義を決めました。 大変危険な考え方だと思い、常々警戒を呼びかけてきました。なにせ、①や③が実質殺処分にカウントされず、②がゼロになった時点で「殺処分ゼロ」を堂々と謳えてしまうからです。ゼロを達成したとしても、さらに①や③の縮小に向けて努力するなら良いのですが、…

  • ポッターが楽天撤退を考える理由

    今日は、ポッターの通販サイトを応援してもらう為にも、すべてを明かにして解説していきます。 まず、撤退を考えようと悩んでいる理由は2つ。 ①3月18日から始まる、楽天出店者への3,980円以上の買い物について、送料負担を強いる事。 ②せっかく始めて動き始めた「ドーナツプロジェクト」https://item.rakuten.co.jp/petlifepotter/c/0000000702/ について、楽天より削除を求められる可能性がある事。 の2点です。 ①について 現在ポッターの売上の9割を占める、療法食とサプリは、利益率約15%で販売しています。 楽天は、販売手数料こそ4%程度という契約になっ…

  • 売った翌日には居なくなる「犬猫移動販売」

    皆さんは犬猫の「移動販売」というのを、ご覧になった事はありますか? ホールや会議室などの会場を借りて、遠方からはるばる大量の犬猫をトラック等で運搬してやってくる、全くもって無責任な販売方法です。 今回提供頂いた写真は、つい先日「広島市総合展示館」という場所で行われた、関東のペットショップが連れて来てる犬猫の移動販売です。 長時間の移動、多数の人間と接する疲労、ペットショップのガラスケースですら無い、音も空気もダイレクトに入ってくる粗末なケージ。 多くの犬猫が、このように疲れ果ててグロッキーの状態になります。それでも業者は客に触らせ、抱かせて売ろうとする。 この身体に合わない大きさのケージを見て…

  • 無責任な餌やりが滅びれば、犬猫の未来は明るい

    無責任な餌やりとは、捕獲も避妊去勢も目的としない、犬や猫に「自分が必要だ」という錯覚を信じ込んだ結果、餌をばら撒くだけの行為を繰り返す「自己満足」を指します。 特に問題になっているのは、周南市や香川県などで、この御時世に「収容数が増える」という、全国でも余り例のない先祖返りを起こしています。ひとえに、無責任な餌やりの餌投入によって、野犬が増え続けた不幸な結果と言えるでしょう。 野犬が増えた結果、地域住民が多大な迷惑を被っているというのは、よく表に出てくる行政への相談などを基にした問題点です。 しかし、一歩踏み込んで犬の立場から考えてみても、野犬として産まれてくる命が増える事は、全国でも一部の地…

  • 立花孝志の言動と生体販売の壊し方

    つい先日まで、私のキャッチは「生体販売をぶっ壊す!」でした。もちろん彼のパクリである。 令和元年9月9日、彼は被疑者になりました。取り調べも受けたようです。ただ、被害者として訴えている区議は二瓶文徳という人物で、N国党から立候補して当選し、一本の電話もよこさないまま他党に移った事で、随分前から立花氏から動画で攻撃されていました。 そうそう前提として私は、立花氏の手法は時々疑問を持つ事があるけど、人物としては面白すぎてハッキリ言って好きです。 そしてそれは、彼の「NHKをぶっ壊す!」をパクって「生体販売をぶっ壊す!」と言った事とも関連しています。 そして、言葉を似せただけでなく、敵に回した相手と…

  • 岡山で動き始めた、注目のティアハイム

    岡山県加賀郡吉備中央町に、かつて大和中学校と呼ばれた廃校があります。 その校舎を利用して、7月下旬から保護猫シェルターが稼働し始めました。 その名を「ティアハイム小学校」と言います。 保護猫シェルターとしての役割を、しっかりと担えるようになったあかつきには、保護犬シェルターにも着手して、最終的には1階が保護犬フロア、2階が保護猫フロア、3階が老犬介護施設という動物愛護の拠点を目指します。 既に多くの猫を引き取り、現在は設定しているキャパである40匹を満たしてしまっています。ここからは、譲渡と入れ替えで受け入れる事になるので、順番待ちの予約状態となっておりますが、キャパを越えた保護猫活動がどのよ…

  • 里親様募集仲介(ご希望の方は澤木までDMを)

    子猫ちゃんのプロフィールです。 生後1ヶ月〜2ヶ月オスノミダニ駆除済みワクチンは未接種 道端で倒れていて死にそうだったところを発見し、動物病院へ搬送しました。胸椎三本骨折の為今のところ後脚があまり動かせません。また、そのせいで、自力で排泄ができません。「深部痛覚」はあるので回復する見込みもあるそうですが、断言は出来ないそうです。 今は元気を回復してモリモリご飯も食べています。 人懐っこく、とても性格の良い子で、病院スタッフや私が手を差し出すとお顔をスリスリして甘えてきてくれます。 後脚が不自由で排泄のお手伝いをしてあげられるボランティア精神のある心優しい方からのお声をお待ちしています。

  • 保護犬・保護猫を謳った新しいペットショップの商売

    日本犬の一般飼い主への販売を除くとは言え、いよいよ日本での子犬子猫販売も、「8週齢」が適用される事になりそうです。 しかし、これは「販売」が対象であって、「譲渡」は対象となりません。つまり「譲渡」なら、8週齢を待たずして一般の飼い主に渡してしまう事が可能だと言う事ですね。 そこに目をつけてかどうか?かの全国100店舗以上の有名なペットショップが、「保護犬」「保護猫」と銘打って譲渡を始めました。 ところがこの譲渡、私たちが考える「保護犬」「保護猫」とは違う定義である事が、ほぼ状況証拠で認められます。 「どうして保護犬になってしまったの?」の問いに対して、「飼い主に依頼されて引き取ったり、飼い主様…

  • 敵を見誤るべからず

    そして間違いは認めて、自己弁護するべからず。 私は、投稿の記事にした事があるかどうか忘れましたが、ツイッターのコメント欄などでは、何度か「三原氏が8週齢に反対している」という意見に対して、それは間違いだというコメントを残しています。 もちろん、本人にSNSなどを通じて問うても、決して返信はありませんでしたが、私なりに情報収集したり、情報提供して下さる方々の協力があって、そのように確信していました。 今回、8週齢に対する考えが表面化して、三原氏を敵視していた人たちは、例えば「取り繕う為」とか「いよいよ諦めたから」と邪推して、未だに懐疑的に見ているかも知れません。 ただ、どうか冷静に状況証拠を並べ…

  • 「殺処分ゼロ」というスローガンを目標にする愚かさ

    昔は誰でも何処でも「殺処分ゼロを目指します!」と言ってた気がする。今は、かなりその言葉の呪縛は解けてきた。特にアンテナを張って、先進的な情報を踏まえながら活動しているボランティアや愛護団体ほど、その「言葉」が持つデメリットや重荷を理解して、避けているように思う。 SNS上での知人だが、「収容数」と「譲渡数」と「殺処分数」の相関を分析した人がいて、多くのメディアが伝えているような「譲渡が増えたから殺処分が減った」という誰もが腑に落ちる解説が、半ば印象操作だという事をつまびらかにした。 この右肩下がりのグラフと、しっかり相関が確認できたのは何と「収容数」だという訳である。私も驚いたが、どうやら数字…

  • 他業界に見る業界縮小への道

    先日、こんなメッセージを頂きました。ペットとは全く違う業界の例ですが、どのような成り行きによって、無責任な業者から順番に去っていくか、非常に興味を持って拝読しました。 メッセージの内容をまとめると、次のようなものです。 「私は障がいを持つ方が働くための練習をする施設を運営しています。 私が始めたころわんさか同じ施設ができました。理由は法規制が甘く、単純に儲かる商売だったからです。 厚生労働省の仕事ですから、障がい者さん1人あたり1日いくらというお金が、確実に入ってきます。それでも、まじめにやっていたら会社としてはギリギリです。 障がい者さんへ渡す賃金は、最低賃金が関係ありません。だからその障が…

  • 生体販売反対の論拠をまとめます②

    何かを変化させるには、対話と圧力です。日本人は対話を重視する傾向が強いですが、黒人解放運動のキング牧師とマルコムX、インド独立のガンジーとチャンドラ・ボース(日本では無名だがインドではガンジー以上に著名です)、片方が居なければ、目的は達成できなかったと言われています。 先日に続き、生体販売に反対していく理由をまとめていくシリーズ、第2弾は「自浄作用の無さ」に注目していきたいと思います。 多くの先進的な業界は、社会的な役割が大きい企業あるいは業界団体が、例えば国内での存在意義や取り組むべき義務を考えて、いわゆる自浄作用を働かせるものです。あるいは、そのキッカケが事故や事件である事もあります。公害…

  • 生体販売反対の論拠をまとめます①

    私は生体販売に対しては、黒人解放運動のマルコムX、インド独立のチャンドラ・ボースのような立場を貫きます。すなわち、対話は他の人に任せるとして、断固反対・断固拒否の姿勢を保ち続けたいと思います。 (左ガンジー・右ボース) これには、様々な意見や反応も御座いましょうが、「対話」だけで物事が前に進むなら、日本の外交はこんなに困難ではありません。対話とは、相手が聴く耳を持っている時に成立するもの。先の過激なマルコムXに対しては、キング牧師という対話派がいました。武闘派のチャンドラ・ボースに対しては、皆さんご存知のマハトマ・ガンジーという対話派が存在しました。両輪が存在したからこそ、黒人は解放されて、イ…

  • 動物愛護への参加の仕方はいくらでもある

    よく「私は犬猫は飼えないから、何もできないけど、、、」という控え目な意見を聴くことがあります。しかし、動物愛護に参加する方法は、千差万別いくらでも存在します。 最も一般的な方法は、愛護団体やボランティアとして、愛護センターや保健所に出入りする事。行政に収容された犬や猫を引き出し、新しい家族として迎えたり、新しい家族を探してあげるだけでなく、シャンプーや散歩や食事などを手伝う事でも充分に参加する事ができます。 多頭飼育崩壊からレスキューは、もう少しプロフェッショナルに寄った活動かも知れません。一般家庭だけでなく、繁殖場などからのレスキューも同じような特性があります。かなり難易度も高く、ある程度行…

  • ペット産業との対話セミナー澤木書き起こし②

    川北氏・奥田氏・澤木のディスカッション編(澤木の発言のみ書き起こし) 「ショップなどを褒める仕組み、業界で作るのは現実味がある。市民活動発の褒める制度は可能なのか?うち(奥田氏の取り組み)が褒める制度を作ると、非難の嵐で炎上リスクを伴う。市民活動からのショップを褒める仕組みには違和感は無いか?」 澤木:無理ですね。私の観点から見ると、褒めるという事はすごく難しいです。私のパーソナリティで、褒められて育ったことが無いとか、人を褒める事が無いとか、そういう問題もあるんですけど、先ほども申したように生体販売に対して問題点を非常に感じているので、そこを飛び越えていきなり何かを褒めるという事はすごい難し…

  • ペット産業との対話セミナー澤木書き起こし①

    3月6日に招かれた、ペット産業との対話セミナーで、私の言葉を書き起こしていきます。まずは第1部、私単独の担当箇所です。さらに、ディスカッションは別の機会に続けます。 「澤木さんが何者なのか?」 澤木:何者なのかと言われると、おおまかには犬の救世主ですね。もともと中規模、地方ではそこそこの規模の会社のサラリーマンをやっておりまして、そこで新規事業として新しいコンセプトのペットショップを立ち上げようという事で立ち上がったのが、前職のchouchouというお店です。 ここは生体販売もトリミングも無い状態でスタートしたんですけど、おおまかに言うと経営上の色んな懸案事項があって、生体販売をまず始めて、そ…

  • 私の仲間に、業界関係者から言論封殺の圧力

    ペットを売らないペットショップ設立から認知を通じて、私にも数多くの仲間や友人が出来ました。 その人達の多くは、私に情報を提供してくれますので、私の情報発信にも大きく寄与してくれています。時には意見の相違もあったりしますが、お互いに情報を整理して考えて発信する、重要な仲間であり友人です。 さて、そんな彼らに対して、業界に関連する団体関係者から、「まともなペットショップに言及しろ」「酷い例ばかり挙げるのは営業妨害だ」という趣旨の言論封殺とも取れる「雑音」が寄せられたそうです。 こんな事を平気でやってくるというのは、①その行為が結果として何をもたらすのか理解できない。②今までも同じような事をやって成…

  • 「厳罰化」よりも「検挙の軽さ」が大事

    5年に一度の動物愛護法改正、本来は平成30年の予定でした。全く議論が進まずに、平成31年に持ち越されたのは、私達にとっては「チャンス」です。熟成していないものを、下手に5年に一度しかない機会に持ち込まれるよりも、1年延びても熟成させる事が大事です。 私たちの周りには、日常に潜む飼い主や猟奇的な人物による、動物虐待があります。 子犬工場や悪質なペットショップ、トリミングなど業者による虐待もあります。 どちらにしろ、私は「厳罰化」によって抑止しようとする動き「だけ」では、ほとんど効果が無いと考えています。 200万円が500万円に、2年が5年に変わる事で虐待を抑止するなら、誰がどのような手順によっ…

  • ヒトラーとブロンディと安楽死を考える

    皆さんは、ヒトラーが愛犬家だった事をご存知でしょうか?彼の写真には、頻繁に「ブロンディ」という、雌のシェパードが写っています。 ヒトラーの愛人で、共に自殺する1日前に結婚した「エヴァ・ブラウン」は、ヒトラーのブロンディに対する溺愛ぶりに嫉妬し、「見られていない所で蹴っていた」と言われている程、ブロンディは可愛がられていました。 ナチスの宣伝記事には、ブロンディの事を「ヒトラーの動物の恋人」として紹介されています。 ヒトラーが自殺によって命を落とす事になる、大戦末期に過ごした「総統地下壕」にも、ブロンディは同行していました。 ここから書くように、ヒトラーとブロンディは最期の時の寸前まで、恋人やナ…

  • 生き物に関する福祉を謳うビジネスに注意

    私のところに、また不穏なニュアンスの話がありました。 これもまた、グレーな色合いを感じますが、一方では単に事業に失敗したとも捉えられるような、ギリギリのラインを意図的に走っているのかも知れません。 フランチャイズ契約による、生き物に関するサービスを提供する事業で、雇用に関しては、やはり女性に対するアプローチを積極的に行っているようです。 不穏なところは、 ①動物看護師の資格を取得する為に、提携している通信教育を受講する必要があり(既に資格取得済みの場合は必要なし)、その講座は4万円程度の支払いを要する事。 ②店長が決まらない内からスタッフを採用する為、スタッフとして採用された人は、先行して4万…

  • 「犬ヶ島」ご覧になりました?

    映画「犬ヶ島」。「グランド・ブダペスト・ホテル」が代表作の、ウェス・アンダーソンが監督した、日本を舞台にしたストップモーションアニメ映画です。 Blu-rayが発売されていたので、さっそく購入しました。 ストップモーションアニメとは、本物の人形を使って、その人形をコマ送りのように少しずつ動かし、その撮影したものを繋げる事で、人形が生きているかのように撮る、気の遠くなるような作業で作られるアニメーションです。 これらの個性的な犬達を、そのストップモーション撮影によって、CGや普通のアニメとは違う「命」を吹き込んで動かしている魅力は、ストーリーを脇に置いても、充分に観賞に値する映像美だと言い切りま…

  • 私達が目指した「殺処分ゼロ」とは別物

    最新の犬猫殺処分数が、公表されました。 2008年からの10年間で、殺処分は6分の1以下に減ってきました。一般的にも、保護犬や保護猫の譲渡という文化が、かなり広がってきた事。その源泉にもなっている、愛護団体やボランティア、連携する行政などの取り組みが実を結んだところが大きいと思います。 一方で、そう前向きな理由だけでは無いと、邪推する部分や事実の箇所もあります。それが「殺処分」の定義を変え始めた事ですね。 こういった記事には「定義明確に」と、環境省が発表した方針が正しいかのような表現が散見されますが、はたしてそうでしょうか? その方針と定義は、次のようなものです。 「譲渡に適さない個体」を、「…

  • 新しく生み出す前に、今ある命の行き場を

    保健所には犬や猫が溢れています。 季節になると、野山で産まれた子犬や子猫が、たくさん収容される保健所もあります。倉敷保健所も、そのひとつです。 このように、保健所の中で出産して、子育てしているお母さんもいます。彼女の場合、自分の子ども達だけでは無く、他の子犬にまでミルクをあげたりしてくれるそうです。 兄弟もたくさん収容されますし、生まれて間もなく母親とはぐれたコもいます。 脚が無いコもいますし、迷子のはずなのに迎えが無いコもいます。 彼らには「新しい家族」が必要で、新しい家族が出来なければ、過酷な運命が待っているケースが殆どです。 そんな彼らが、何十万と存在する中で、まだ行くあても無いままで、…

  • ペットショップで売れ残った犬たち

    ペットショップに並ぶ犬猫たち。近年はだいぶ均衡してきているそうですが、まだまだ犬の方が圧倒的に多いです。皆さんの身の回りで考えてもらっても、猫はまだ「もらってくる」「拾ってくる」という事もありますが、犬を迎えようと思うと、ほぼ「買いに行く」という人が多いのではないでしょうか? では、そんなペットショップに並ぶ犬たちは、売れ残った場合にどんな顛末になるのでしょうか?これまで想像の中で語られてきたものも含めて、私が実際に見たり聴いたりしてきた、実際の業界内の事を書いていきたいと思います。 まず、日本の消費者とペット業界など、犬を取り巻く環境の悪しき慣習として、幼齢であればあるほど買い手が多いという…

  • ペットを売らないペットショップ経過

    冒頭は、バイパスで出会った、窓から顔出してるワンさんです。 さて、少しずつ前進している、「ペットを売らないペットショップ」2軒目計画。今回の件については、大きく2つの分野のプランが同時進行しています。 ひとつが、既に存在する「生体販売するペットショップ」を、「保護犬譲渡するペットショップ」に転換する事です。 既に、この分野での経験に乏しいスタッフの、譲渡会見学などについて、協力頂けそうな愛護団体代表には、話をして承諾をもらえました。後は、譲渡会や譲渡の場での話す内容や、見なければいけないポイントなどを習得できるかどうかです。 また、写真にあるように、保健所でのボランティア登録も、話をして登録用…

  • ペットを売らないペットショップ打合せ①

    今日は、ペットを売らないペットショップに転換する為の、打ち合わせ第1回目でした。 ①商材の入替 基本的にパピー用の商品は、ほぼ売れなくなるので、その辺りは大幅に変えていく方針が必要です。また、保護犬を考えて来てくださる方の中で、結局譲渡する事になる相手は、家族になった犬達の健康まで考慮したものを与えてくれる事が多いので、フードやオヤツのラインナップも、レベルアップさせて良いです。 ②チラシ制作 今回の場合、生体販売のセールなどをやっては、本末転倒だという判断によって、このチラシはリニューアル後の新しい姿を知ってもらう為のチラシです。まだ少し先の話になるので、まずは業者の選定から始まります。今は…

  • ペットを売らないペットショップが新しくできます。

    私がお手伝いする事になった中規模ペットショップが、年内を目処に「生体販売」を辞め、「里親探し」をスタートさせます。場所は岡山県岡山市。 今度は、私の創ってきたペットショップの在り方を、私では無いペット業界の経営者に理解頂き、納得頂いたという事が、私にとっては大きな前進です。 ここをご覧の方の心配はしていませんが、万が一にも「今すぐ生体販売を辞めろ」とか、逆に「生体販売無しでやれる訳無いだろ」等の妨害が入らない為にも、まだ店舗の名前は伏せておきます。こういう店舗が出来れば、「生体販売を辞める」で1ポイント、「里親探しを始める」で1ポイントの私達にとっては、プラス2ポイントになります。 岡山市の方…

  • 遺伝性疾患。犬猫の異常な繁殖環境による弊害

    「猫ブーム」とか、くだらない煽りも手伝って、最近は猫もペットショップで迎える件数が多くなってきました。ただ、犬を迎える方法としての、「ペットショップで購入」の割合と比べると、まだまだ野良を拾ったり、人から譲ってもらったりの割合は高いかも知れません。 残念ながら、HIKAKIN氏も猫好きと言いながら、平然とスコティッシュフォールドを迎えてしまう始末。私たちが言う犬好きや猫好きと、ペットショップで平然と迎える犬好きや猫好きは、同じ言葉を使っていても中身は違うのだと思います。 キリスト教でも、カトリックとプロテスタントは全く違いますし、どちらかというとそういう関係は、他の宗教との関係よりも険悪だった…

  • 「信者」になってはダメ

    最近では「オールドメディア」と呼ばれたりする、テレビや新聞を始めとする既存メディアは信頼度をどんどん落としています。視聴率は大きく下落し、発行部数も右肩下がりを止められません。ネットが無い時代、彼らの思い通りに国民は操られました。それこそ、メディアの力によって政権交代が行われたと言っても、過言ではありません。しかし、彼らが受ける一方だった国民の上に胡坐をかける時代は、とうとう終わろうとしています。その現象が、視聴率や発行部数という具体的な数字に表れてきているのでしょう。 今や、1億総発信者の時代になり、素人が撮影した動画をニュース番組が買い取り、素人がアップした動画が、番組を構成するようになり…

  • 甘みは業界、苦味は他人任せ

    日本に保護犬や保護猫が居なくならない限り、そこに関わる保護譲渡活動は必要です。いまは大きな問題になっていませんが、一部ではボランティアや愛護団体の疲弊という話題も浮上しつつあります。 そもそも保護犬や保護猫の源泉たる、生体販売業界や無責任な飼い主が、「金儲け」や「楽しいだけの動物」という、美味しい部分だけを甘受しているのは大問題です。工場でも時代の流れと共に、「金儲け」だけ甘受して「工業用水」を垂れ流していた時代は終わり、自分達で汚水を処理するような、「社会的役割」を果たすのが正しいと言う姿勢を取ってきました。 なぜ、生体販売業界だけは、命を生み出し金儲けに使い、その後始末は「行政(税金)」と…

  • 譲渡会は「お見合い」である

    日本では、ペットショップで仔犬を「買う」事が当たり前になって久しいです。その為、ペットショップが保護犬譲渡をすると、「お客様」感覚で来店される方がいます。 勘違いしないで頂きたい!譲渡は「お見合い」なんです! ここに傑作のポスターがあります。「俺を本気で飼いたい奴は、譲渡会へ来い!」しかも小さく「当日、連れて帰ろうなんて考えは捨てろ。俺を抱けるのは選ばれた奴だけだ!」とあります(笑)。 それぐらいの気持ちで来る人じゃなければ譲渡しない、そうじゃなければずっと今の所に居ればいい、と考えるのは保護者たるボランティアさんの自由です。「お客様」感覚が抜けないままで来るから、条件が厳しいとか態度がなんと…

  • 好きな俳優と犬猫たち②

    ぬるい記事第2弾、私の好きな俳優と犬猫たちです。 ロバート・ダウニーjr。代表作は「アイアンマン」や「シャーロックホームズ」で、特にアイアンマン=トニー・スタークを演じた彼は、有能なのにドラッグ問題がある俳優から、世界一のヒーローに転身します。当時も、制作側は彼のキャスティングに大反対していましたが、オーディションの彼は「トニー・スターク」そのもので、反対派を黙らせたそうです。確かに、彼は53歳で「世界最年長のスーパーヒーロー」と呼ばれていますが、彼の後に誰がトニー・スタークを演じられるのでしょうか? そして彼のエピソードにはこんなものもありました。 片手の無い少年に、なんとアイアンマン仕様の…

  • スペインで「断尾」が禁止される時日本では

    「やっぱり日本って、動物については遅れてる」と思わされるニュースがありました。 https://doubutsuoukoku.jp/%e6%9c%80%e6%96%b0%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b9/supein-danbi-ihou/ スペインで「断尾」が禁止されるそうです。 私は日本が大好きです。だから、日本が動物愛護後進国という言葉を聴くと、つい反論したくなります。それは私の奥にある感情を揺さぶる事なので、どうしようもありません。 さらに、その言葉が出る理由が、「欧米では生体販売は無い」とか「殺処分ゼロのドイツは優しい」という、間違った情報による…

  • 「不幸な犬猫ゼロ」の為の整理をしてみた④行政

    「不幸な犬猫ゼロ」の為に、それぞれの段階や対象に対して何ができるか?④行政です。 保健所や愛護センターといった行政は、法律に従ってその範疇で仕事をするしかありません。その意味では、私たちの与えられる影響が、比較的少ない分野かも知れません。 公務である以上、法律やルールを越えた活動は、絶対にできない事も私たち側が理解する必要もあります。望むような活動をしてくれない事も多いと思いますが、その望んでいる事が「現実的かどうか」を冷静に考えないと、行政とボランティアの良い協力関係はできないでしょう。いきなり「殺処分機を止めろ!」と言っても、それはいきなり「生体販売を禁止しろ!」に等しい要望です。止めたと…

  • こんなにあった「犬猫の十戒」

    皆さんご存知、「犬の十戒」。これは、何度読んでも、彼らとの時間を大切にして、最後の瞬間まで見守ってあげたいと思うような、心動かされるものです。 そして、保護活動などをされている方にとっては、さらに心揺さぶられる「捨て犬の十戒」というものがあります。捨てられ、収容された犬の気持ちを綴った、非常に悲しい十戒です。 「犬の十戒」に続いて有名な「猫の十戒」は、犬と猫の行動や態度の違いを、軽快に表現した楽しいものとなっています。ここまでは、神妙になるものだったので、「猫の十戒」で少しリラックスしましょう。 もう訳が分からない「犬の強い十戒」です。はいはい分かった分かった、と言いたくなるほど、強い事を推し…

  • ぬる〜い記事 好きな俳優と犬猫達

    たまにはぬる〜い記事も、という事で私が好きな俳優と犬猫のショットを集めてみました。 まずは、ダニエル・クレイグ。彼は何と言っても「6代目ジェームズ・ボンド」のイメージが強烈。ロンドンオリンピックの開会式では、ジェームズ・ボンドとなって、エリザベス女王をエスコートするという、超絶お洒落な演出!彼が6代目に決まった時には、身長やブロンドやいかつ目の顔などに、大きな批判が集まりましたが、見事にそれを覆し、今や「最高のジェームズ・ボンド」に彼を挙げる声も多いです。ただ、ジェームズ・ボンド役の宿命として、他の役がやり難い事も事実です。「ドラゴンタトゥーの女」も良いサスペンスでしたが、「あら?ダニエル・ク…

  • 「不幸な犬猫ゼロ」の為の整理をしてみた③消費者

    「不幸な犬猫ゼロ」の為に、それぞれの段階や対象に対して何ができるか?③消費者です。 もしかすると、私達がアプローチできるという意味では、最も重要なポジションに位置する対象かも知れません。 画像は私の勝手なイメージですが、いつも連れてる犬が変わる人を持ってきました。「不幸な犬猫」を生み出す源泉は、間違いなくこの消費者です。30年に渡って、日本では「犬を迎えるならペットショップで仔犬を買う」という文化を、業界が見事に作り上げました。ようやくこのイメージも、多少マイナスに捉える人が増えつつありますが、それまでは多くの人が受け入れていた価値観だと思います。 業界が作りたかった文化に、消費者はまんまと乗…

  • 「しっぽの声」1・2巻

    皆さんは、小学館から発売されている、ビッグコミックスの「しっぽの声」をご存知でしょうか? 1巻では、素人ブリーダーによる多頭飼育崩壊を中心にした、動物達の悲劇を取り上げています。「餓死」「共食い」「錯乱による自分食い」「狂犬病」「殺処分現場の苦しみ」など、こういった事に初めて触れる方には、想像もつかない凄惨な事象が描かれています。 ペットショップの店頭で、「可愛い」「癒し」だのと謳っている表舞台と、とても同じ犬猫に関する話とは思えないような事です。しかし、同じ日本の同じ犬猫が、一方では家族として愛されており、一方ではモノ以下の扱いを受けている闇の部分を、鮮明に描いた作品です。 最後の部分では、…

  • 「不幸な犬猫ゼロ」の為の整理をしてみた②その他のペット業界

    「不幸な犬猫ゼロ」の為に、それぞれの段階や対象に対して何ができるか?②その他のペット業界です。 ここは最も判断が難しいところかも知れません。というのも、保護犬や保護猫への取り組み自体が、まだまだマイノリティだという事もあり、メーカーなどは積極的に関わっているところが非常に少ないんです。 という事で、メーカーについては私の少ない経験によるものが中心となります。 まずはドッグフードですが、私が支援を受けた経験があるのは、ナチュラルハーベストとニュートロです。保護犬の譲渡活動を始めた事を何処かで聴いたナチュラルハーベストさんは、先方から電話を頂いて、真空パックに穴が空いたけど、賞味期限に問題の無いフ…

  • 「不幸な犬猫ゼロ」の為の整理をしてみた①生体販売業界

    「不幸な犬猫ゼロ」に向けて、 ①生体販売業界 ②その他のペット業界 ③消費者 ④行政 ⑤ボランティア といった当事者達がいます。私達が強く想う箇所は、それなりにバラバラで纏まりはありません。ある人は仔犬工場が問題だと考えるし、ある人は消費者が問題だと考えて、各々が「それこそが正解」だと思って主張するので、同じ「不幸な犬猫ゼロ」を望んでいるにも関わらず、下手をすると足を引っ張り合う事があります。 ①生体販売は、繁殖場と市場とペットショップから成り立ちます。大きな流れとしては、緩やかに縮小しつつあります。近くにペットショップが新設され、主観的に「増えた」と思っている方にも理解頂きたいのは、風は我々…

  • 日本でもハンディっコ達は明るく生きている

    保健所などから、ハンディを持つコ達を引き取った方々が投稿してくれた写真です。目や脚が無くたって、こんなに元気で幸せな生活を送り、その姿は私たちにも勇気と幸福感を与えてくれます。 環境省が「殺処分には含めない」と決めた命の中に、「譲渡に適さない」という定義があります。私にはそれが、「それらの命は軽いものと決めました」と聴こえてしょうがありません。 こんなに幸せに生き、私たちも幸せにしてくれる彼らに、そのチャンスも与えられないとしたら、その定義は「誤り」です。このコ達の、堂々と生きる姿を、環境省に見せてやりたい。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★ 「交通事故か片腕は宙ぶらりん 尻尾は壊死して枯枝…

  • 英国のように生体販売を無くすには

    先日、「イギリス政府は22日、イングランドのペットショップで生後6ヵ月未満の子犬や子猫の販売を禁止する方針を発表した。イギリスでは劣悪な環境でペット用の犬猫を繁殖させる子犬工場(パピーファーム)に対する批判が強まっており、悪質業者を排除する狙いがある。」というようなニュースが流れました。 私達は大いに歓迎して喜びましたが、一つ冷静に考えてみましょう。 まずは、この方針は「イングランド限定」であり、どうやらイギリス全土では無いようですね。こういうところも、マスコミは私達に意図して誤解させるような表現を、頻繁に使います。このニュースを「イングランド」だけと読んだ人は、どのぐらいいるでしょうか? も…

  • これだけの犬猫が家族を必要としています

    近年、行政による犬猫殺処分の数は、5万前後にまで減ってきています。ここで、よく誤解されがちなのが、「あと5万で解決」だと思ってしまう事です。 5万は、新しい家族はおろか、愛護団体ともボランティアとも縁がなく、保健所や愛護センターで殺された命の数です。では、愛護団体やボランティアに引き出されれば、問題ないのでしょうか? 彼らが本当に必要としているのは、終生共に生きられる「家族」です。それは我々保護活動をしている立場の人間であっても、冷静に承知しているはずです。だとすると、愛護団体やボランティアの元にいる犬猫は、まだ目的を達成していない訳です。それプラス5万が、溢れた犬猫の問題解決の数なんです。 …

  • 五体不満足な犬猫にもチャンスは必要

    私から見ると、「殺処分ゼロ達成」という名目が欲しいだけの人達に配慮して、環境省は「殺処分」のカテゴリを3つに分けてしまい、その内の2つについては「殺処分」に含めない事を決めました。つまり、「殺処分に含めない殺処分」を作った訳です。 彼は、生まれつき後ろ足が2本ともありません。しかし、海外ではこういった障がいを持った犬猫にもチャンスが与えられ、理解を示す飼い主が現れる話をいくつも目にします。 彼も心ある飼い主に育てられ、何ら普通の猫と変わらない生活を送っています。 キャットタワーにも登れる能力を持ち、家に入って来たトカゲも追い回しているそうです。 彼は、後ろ足があるけど、全く動きません。それでも…

  • ペットショップで買うから2万4千死ぬ話の考察

    私も何度も言ってきた、「生体販売流通過程で年間2万4千死亡」の中身を、もっと深掘りしたいと思います。 まず、その数字自体に驚いた方は、次の表をご覧下さい。 少し古い数字になりますが、この頃には年間80万前後の犬猫が流通し、2万4千前後がその過程で死んでいる事を表したデータです。これは、朝日新聞の調べによるものですね。 前回の動物愛護法改正の際に、販売業者に義務付けられた「犬猫等販売業者定期報告届出書」というものを基にしているようですが、これがあてになるのかどうかが怪しくなってきました。 ①「販売または引き渡し」はもっと少ない? この報告義務は、犬猫販売に関わる全ての業者に課せられますから、1頭…

  • 「動物愛護ブーム」の恐ろしさ

    「命」に関わるものは、絶対に「ブーム」にしてはいけない。この想いは絶対に変えてはいけません。つまり「動物愛護ブーム」も、あってはならないということです。 おごれるものも久しからずや、ブームの後には必ず荒廃した風景が残ります。真摯な活動であるべき保護譲渡活動が、そんな状況になるのは、活動への社会的信頼をも失墜させる事になります。 かつて、「クローズアップ現代+」で、殺処分ゼロに関わる問題が取り上げられた回がありました。タイトルからは、「殺処分ゼロ」という言葉が独り歩きしている弊害を、しっかりと議論する内容かと思い期待しましたが、その内容と責任転嫁には失望しました。 まずは、私からすると忌むべき存…

  • 「殺処分ゼロ」はゴールじゃ無い

    これを、どれだけの人が気付いているでしょうか?「殺処分ゼロ」は通過点でしかありませんし、その言葉にこだわり過ぎると、環境省が定めたように、「殺処分に含めない殺処分」のような「言葉遊び」が始まります。「命」が掛かっている事なのに、「言葉遊び」をやってるんです。 この状態で、一生懸命水をすくっているのが、今の日本の殺処分を取り巻く環境です。 この「ゼロ」とは何を指しているのでしょうか?都知事選の時に掲げた「ペットの殺処分ゼロ」という、どうにでも解釈できそうなスローガンは、どうにでも解釈できる環境省の定義によって、既に「犬について」は達成されたと聴いて、憤りを覚えました。何もせずに達成できる「ゼロ」…

  • 秋田犬ブームとか、メディアは正気か?

    今日もメディアに踊る、「秋田犬ブーム」という文字を見ました。私はこの「煽り」を、正気の沙汰とは思えません。 先日、秋田犬を贈られたザギトワさん。彼女の言動から、大切にしてくれそうな事は充分に伝わりました。ただ、それ以降メディアが煽るようになった、秋田犬については別問題です。 ザギトワさんが抱えた秋田犬は、哺乳類が本能的にかわいいと感じる仔犬です。この姿の秋田犬を見せて煽ったメディアは、秋田犬の大きさを伝える努力を怠っています。 秋田犬は大型犬で、柴犬の数倍の大きさです。誤解を恐れずに言うと、一緒に生活するハードルは、犬の身体の大きさと比例すると言っても過言ではありません。 ご存知の通り、過去に…

  • 多くのペットショップが説明しない犬が生きていく費用

    これを馬鹿正直に説明していれば、こんなに収容や殺処分に苦しむ期間は長くなかったでしょう。そして代わりに、ペット業界は今の半分の市場だったでしょう。それぐらい、ペット業界は自己都合によって、犬や猫に対する罪を作ってきたと言っても過言ではありません。 何も知らず、何も知らされず、ペットショップから仔犬や仔猫を迎えようとしている人がいたら、ぜひこの記事を見せてあげて下さい。 毎日必ず必要なのが「食事」です。うちの場合は、ナチュラルハーベストのシュープリームです。1袋約1.5kgで、5kgのシニアなら1日80g。1ヶ月で換算すると、約5,000円前後になります。いや、確かにちょっと高めですが、食欲が無…

  • 愛護団体もランセンスが必要か?

    愛護団体の多くは、活動資金の源泉を「フリーマーケット」や「寄付」や「持ち出し」で賄う事になります。私の知る愛護団体も、頻繁にフリーマーケットに出店しており、そこで販売するモノを、支援者が譲っているケースも多いようです。本当に出店などの労働が伴ったり、自分のお金を持ち出ししている愛護団体は、資金集めにおいては安心して良いのかと思います。 愛護団体を名乗って、都合の良い資金集めをする場合は、「寄付」が中心になります。詐欺を働くなら、もちろん労働せずにお金を集めたいからです。 死んだ犬の名前で、寄付を募っていたケースが、事件になった件です。被疑者は、「他にも寝たきりの犬がいたから、詐欺にはあたらない…

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