庭の千草
庭で菊が可憐に花を咲かせていました。初めて見た種類の菊なので品種は不明ですが、グラデーションがとても綺麗ですね。庭の千草も虫の音も枯れて寂しくなりにけりああ白菊ああ白菊ひとり遅れて咲きにけり露にたはむや菊の花霜に傲るや菊の花あああはれあはれああ白菊人の操もかくてこそ唱歌や童謡は、旋律もさる事ながら、言葉の選び方が美しくて好きです。綺麗な言葉を使って七五調に纏めた、先人の感性と叡智には頭が下がりますね。100年以上前の明治時代前半に作られた歌ですが、今なお歌い継がれているということは、日本人の感性に強く訴えるものがあるということなのでしょう。わが家の庭の情景にも重なるところがあり、私もつい歌ってしまいます。この歌は、晩秋に咲く菊の花を、もの哀しげに歌ったようでいて、初冬に力強く咲く菊の花…夫に先立たれても心変わり...庭の千草
2019/12/13 18:30