アメリカザリガニは特定外来種?子どもに身近な生きものと環境を考える
こんにちは、四谷学院のこども環境管理士、林田です。 今日は、アメリカザリガニについて一緒に考えていきましょう。 アメリカザリガニは外来種 アメリカザリガニは、名前に「アメリカ」とついている通り、日本の在来種ではありません。 もともとは、アメリカ南東部のミシシッピ川流域を中心にメキシコ北東部あたりまでを生息地としていました。 日本には、アメリカザリガニはウシガエルの餌として輸入されました。かなり古くから各地で見られるため、皆さんが子どものころから馴染みのある生き物ではないでしょうか。 しかし、最近の研究によって、アメリカザリガニが、日本の自然・希少な絶滅危惧種などに非常に大きな影響を与えることが明らかになりました。 アメリカザリガニによる影響は、以下のようなものが見られます。 [su_note note_color=#ecffba] ・水生昆虫や両生類、魚類、貝類などを食べてしまう ・水草を切断し、他の生き物の生息環境を奪う ・水草がなくなり水の浄化機能がなくなる ・病気を媒介する など [/su_note] 日本の水辺の景観を変え、絶滅危惧種であるニホンザリガニをはじめとする日本の固有種を死滅させてしまうおそれがあるということです。 外来種については、以前の記事でも取り上げましたので、あわせてチェックしてみてくださいね。 https://yotsuyagakuin-tsushin.com/kids-kankyou-blog/gairaisyu002/ アメリカザリガニは特定外来種ではない アメリカザリガニは外来種ではありますが、外来生物法の特定外来生物には指定されていません。 その理由は・・・ [su_quote cite=日本の外来種対策(環境省ホームページ) url=https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/amezari.html] アカミミガメやアメリカザリガニのように、我が国の生態系等に大きな影響を及ぼしているにもかかわらず、飼養等を規制することによって、大量に遺棄される等の深刻な弊害が想定される侵略的外来種については、一律に飼養等や譲渡し等を規制するのではなく、輸入、放出並びに販売又は頒布を目的とした飼養等及び譲渡し等を主に規制する等の新たな規制の仕組みの構築や、各種対策を進める必要がある。[/su_quote] つまり、あまりにも日
2022/01/07 15:08