奈良のお土産、[柿の葉寿司]。材料の鯖はどうやって仕入れた?
柿の葉寿司といえば、近鉄沿線のコンビニ、あるいは奈良県内を車で走ると売られているのが目にとまる、奈良の風土料理だ。観光客にとってのお土産ものであり、同時に、奈良の人たちの生活に密着した日常食でもある。 そもそも、柿の葉寿司は奈良県吉野郡、そして五條市方面のお土産ものとして江戸時代の中頃に生まれたもの。酢にひたしたサバやサケの切り身を一口サイズの酢飯のうえにのせ、柿の葉で包んで押しをかけた作った寿司だ。 柿の葉の柿は全国有数の産地である西吉野から五條にかけてとられたもの。しかし、鯖や鮭はどのやって仕入れたのか?奈良県には海に面した地域はなく、これらを穫ることはできないはずだ。 じつは、柿の葉寿司…
2018/06/13 07:39