【書評】日本・破綻寸前~自分のお金はこうして守れ!(藤巻健史)
今日ご紹介する本は、伝説のディーラーと言われ参議院議員として仮想通貨税制や日銀の追求などで名を馳せたものの、落選して再び経済評論家に戻るという、まさに今の金融市場のようなボラティリティの高い人生を歩んでおられる藤巻健史さんの最新の著書日本・破綻寸前~自分のお金はこうして守れ!です。 藤巻さんは、ずっと以前1997年ころから財政破綻の危機を警告してきました。 いうまでもなく日本の財政が借金だらけであることが理由です。 しかしその後も国の財政は好転せず、むしろ政府・日銀の異次元緩和があったことで、禁じ手の財政ファイナンスが行われているとの警告に変わってきています。 そしていまや、膨大な日本の借金を返済する方法はハイパーインフレしかないという結論に達し、各方面に警鐘を鳴らしています。 今回の本で、著者は様々なデータをあげて、日本がいかに異常な状態になってるかということについて詳細に記載しています。 結論は、「財政再建にはハイパーインフレしかない」です。 なぜ財政破綻ではなく、ハイパーインフレかという疑問に対しては、財政破綻とハイパーインフレは同義であるとし、日銀がどんどん紙幣を刷れば財政破綻しないが、結果として円の価値が暴落しハイパーインフレになると解説しています。
2020/04/24 19:05