弱者から見た格差社会と無敵の人の犯罪
最近、やたらと放火や致傷等による無差別殺人の報道を耳にする。いわゆる「無敵の人」の犯罪である。その度私は、被害者よりも先に加害者側の感情を想像してしまうのだ。 私は今のところ人を殺すことは考えてはいないけれど、極限まで追い詰められた先に自分が何をやらかすのかは予想できない。だから、無敵の人を他人事とは思えないのである。 案の定、インターネットでは犯人に対する怒りの声が多数だ。 「死ぬなら周りを巻き込むな。樹海にでも行って誰にも迷惑かけずに一人で死ね」というような具合である。 しかし、こういう発言は無敵の人の再生産にしか見えない。きっと真っ当な人間には正統な論理に見えるのだろうが、メンタルの荒ん…
2022/01/15 19:30