あはせつる 西行(比歌句 50 左)
あはせつる木居(こゐ)のはし鷹すばえかし犬飼人(いぬかいびと)の声しきりなり西行(さいぎょう)この歌を現代語に訳してみました。獲物に向かって放った止まり木のはし鷹よ、素早やく獲物を捕らえよ。捕えた獲物を追う犬の飼育係りの声がしきりに聞こえて来る。<鷹狩というと鷹匠が腕に鷹を乗せ、獲物を見つけると鷹匠が腕を前に滑らせる。すると、鷹が獲物目掛けて飛び立つ。>というイメージを持っていたが、古い時代は、(多分)鷹は止まり木に乗せられていたのだと、この歌を読んで思いました。但し、西行は鷹狩りを見てはいない。犬飼人の声が聞こえただけだ。犬飼人の声を聞こえてきて、出家前の鷹狩りの状況が鮮明に蘇ってきた。そういう歌だと思います。正統な解釈は以下のブログでどうぞ。山家集の研究http://sanka11.sakura.ne.jp...あはせつる西行(比歌句50左)
2018/08/15 04:47