汕頭の旧市街に行ったこと(陶芳酒楼, 万安街)
汕頭に行った。嶺東とも呼ばれる広東省東部の潮汕地区は閩南語系の潮州話の世界で、広東語は殆ど聞かれない。バスの音声案内も普通話と潮州話だった。 汕頭は1860年に潮州に代わり開港場となった地で、ここからタイを中心に南洋へ多くの華僑を送出した僑郷でもある。自分の祖父母世代だと汕頭といえば刺繍入りの白いハンカチだと思うが、輸出産業であったためか市内で販売されているのを全く見なかった。あるいは、すでに廃れてしまったのかもしれない。地元の大学生に汕頭の伝統工芸品についてのアンケートを頼まれたが、その中にも「番花」(抽紗)の項目は存在しなかった。 旧市街には小公園と呼ばれる円形広場を中心に特徴的な騎樓の街…
2019/05/31 20:48