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無農日記 https://mounungyeuk.hatenadiary.jp/

アジアの片隅で中華と銭湯と酒をやっていくブログです。色々なアジア体験を発信していけたら幸いです。

主に中華圏の旅行・ニュース・書籍の紹介、中華を中心としたアジア料理の情報(お店、自炊)、銭湯の紹介、角打ちなどをやっていきます。

のうやくん
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2018/01/15

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  • 讃岐うどん2023冬の陣

    年末高松に行って、うどんを貪り食いました。どの店も美味かったです

  • 香港無靚女?(『華僑日報』1960年6月23日)

    現代でもあまりに多くの場面で消費されているテーマが見出しになっていたのでつい読んでしまったが、映画の話題でした。笑

  • 連環画と香港の貸本屋(碧璋「香港的『街頭図書館』」)

    【文例】 【譯】 【解說】 2019年の書展。今では信じられないが、普通に連儂牆とかもあったな 路上と本についての記事を見つけた。今回も例によって入江啓四郎『支那新聞の読み方:中国報紙研究法』(タイムス出版社、1935年)方式で。 【文例】 碧璋「香港的『街頭圖書館』」(『華僑日報』1960年5月21日) 連環圖對兒童有利還是有害呢?有些描寫神怪打鬥的連環圖是有害的,但有些益智的連環圖都是兒童的好讀物,事實上,由於本港的失學兒童數字還是相當龍大,對於這批不幸的未來小主人,連環圖也可算是他們吸收智識的唯一途徑的。反之,這些圖書,倘若含有毒素,那對一般兒童的前途,影响確是不堪設想的。 不論世界任何…

  • 北浅川流れ橋を渡る

    東京都八王子市に残る流れ橋・「北浅川流れ橋」に行き、陣馬街道を通って八王子市中心部に上ってみました。

  • 中国の無人コンビニ(1958年)

    1958年に仏山市にできた無人售貨商店(無人商店)の記事を翻訳してみました。大躍進すぎる

  • 廣如意老酒莊(深水埗)で、豚肉を浸けた酒を買う

    広東省・仏山の銘酒「玉冰焼」。香港の街中にこれを作っているお店があるということなので、買いに行ってきたという記録です。美味しいかも

  • 香港國際機場2023(天際走廊、無人コンビニ、長崎ちゃんぽんのご先祖さま)

    香港国際空港の新設備、天際走廊や無人コンビニを眺めてきた話です。

  • 2022年夏の訪港と隔離(3+4)

    隔離期間があった頃に香港を訪れていたのだが、その際simカード購入までのツイートを全部下書きに溜めていたまま放置していた。 そうこうしているうちにいつの間にか隔離期間が消滅し、大陸の掌返しに乗じて《安心出行》も、チンパスも、PCR検査も無くなってしまった。今はもう日本で出発前に抗原検査して写メでも撮っておけば普通に入境できるようだ(数日分の抗原検査キットは自弁)。完全に機を逸しているが、こちらに纏めて供養しておきたい。 0日目 1日目〜3日目(隔離酒店:3晩) 3日目〜7日目 0日目 この口岸みると成田来たな〜という気分になる。今回最低限必要な書類として、 ①事前に受けたPCR検査の証明書(横…

  • 大公報編《我們必勝!港英必敗!》(香港:大公報、1967年11月)「前言」試訳

    大した意味もなく和訳してしまった。本来は5月6日にこっそりアップする予定だったが完全に忘れていた。というわけで深夜にこっそりアップ。 本書は香港の代表的な「左報」(左派新聞)である『大公報』が六七暴動の末期に発行した写真集。六七暴動では大陸における文革の進行と澳門での一二・三事件の成功とに触発され、60年代に頻発していた労働争議の一つが大規模スト、街頭でのデモ、そして爆弾闘争、沙頭角での武力衝突へとエスカレートしていった。とはいえ、この写真集には勿論「紅色恐怖」についての記述は存在していない。 当時左派人士の眼中にあった「港英」政府の「法西斯的真面目」、本当に現在の「宗主国」のそれと鏡写しのよ…

  • 野点をする(相模川・小倉橋下河川敷)

    屋外で中国茶を淹れることについて、実際に焚き火で鉄観音を淹れてみた上で考えました。

  • 唔駛去日本咁遠(後編):従化温泉に残る民国期別荘建築

    従化温泉2日目。前編のテーマが「紅色」だとしたら、後編のテーマは「民国」。「冬都」として人民共和国指導者の避寒地となった従化温泉の「格式」を準備した、民国期の温泉地開発とその名残を留める別荘建築を見て回ります。

  • 唔駛去日本咁遠(前編):従化温泉・広東温泉賓館

    2018年末に広州・従化温泉に行った時の記録。前半は従化温泉の中でも政治的社会的に重要な地位を占める広東温泉賓館(广东温泉宾馆)に行ったところまで。

  • 年の暮れ、横浜の乗り物(AIR CABIN、シーバス、三和楼、徳記)

    2021年末、横浜に出来ていたYOKOHAMA AIR CABINに乗ってみたり、久々にシーバスSEA BASSに乗ってみたりしながら、中華街で色々食べていった記録。

  • 2021年よく聴いた音楽のこと

    今年よく聴いた曲のメモ

  • 香港の村で茶をしばく

    香港は新界地区を中心に、村落のコミュニティの中心に存在しているような茶楼を紹介しています

  • 自家製臘肉と、頂き物の臘腸と、野營活動のこと

    臘肉を自作し、臘腸をいただき、アウトドア用品で広東料理を作るのが楽しくなってきた、という記事です。東京奧運強行舉辦之後日本疫情愈嚟愈唔好,確診雨後春筍咁增加,疫苗接種計劃仲係好慢,冇得出去同啲朋友一齊野營煮飯飲酒,我獨自喺屋企將新嘅炊具開鍋、保養吓佢、用嚟試吓煮飯。

  • 屯馬線全線開通と「鐵膠(鉄オタ)」のこと

    news.mingpao.com 昨日27日(日)から屯馬綫が全線で開通した。「沙中線」の中で大圍から紅磡まで新線を敷設し、既存の西鐵綫と馬鞍山綫を結ぶこの路線は手抜き工事の醜聞などで工期が遅れ、去年2月には大圍から啟德までの中途半端な盲腸線が「第一期」として開通されていた。 というわけで初めて屯馬綫一期の啟德站を使ったのだけど、B出口の周り何にもなくて不安になった。これで新蒲崗行くのが便利になりましたね!(九巴使った方が断然便利……) pic.twitter.com/AvmALFp7ni — のうやくん👲🏼💂🏻 (@Yamidoh) 2020年3月17日 今回の全線開通で啟德から宋皇臺(九龍…

  • 朦朧園丁Hazy Gardeners - 曾經某地Somewhere in Timeを聴いていること

    去年の夏も聴いていていたが、最近よく聴いている。 當天的天空(あの日の空は)現已是場夢(もう夢のことになってしまった) 穏やかに物悲しい歌だ。 www.youtube.com 激動の2019年が過ぎ、コロナと国安法がやってきて、表面上は一気に「静寂」が支配した街角にあって、当時の諦めと疲れと暑さとがごったになった妙にスローな雰囲気が、この曲とよくマッチしていたように思う。 歌詞は以下。 www.kkbox.com MVでは、少年時代の追憶に仮託されて、「在りし日の香港」が散りばめられている www.youtube.com 思い出の中に探され、追憶される「你」は紛れもなく香港という街そのものなの…

  • 疫苗接種計劃のこと

    (粵) 我以為日本喺二月底已經開始老人家嘅疫苗接種計劃,但係尋晚聽新聞話,呢個計劃喺四月中先開始嘅⋯⋯同埋對醫療人員嘅計劃仲未打完,依家淨係打咗110萬劑咁大把。點解咁慢,唔知我幾時先打到兩劑疫苗,同埋唔知幾時先夠條件用「旅遊氣泡」,飛到其他國家⋯⋯ (中) 我以為日本在二月底已經開始老人家的疫苗接種計劃,但昨晚聽新聞講,這個計劃在這月中旬才開始⋯⋯而且對醫療人員嘅接種計劃還未打完,現在在國內只是打了一共110萬劑左右。為什麼那麼慢,我不知道我等到什麼時候才可以打了兩次疫苗,用「旅遊氣泡」來飛到其他國家⋯⋯ (日) 2月から医療従事者と同じくらいのタイミングで始まると聞いていた高齢者向けワクチ…

  • 釣り関連の異様なジャーゴンの多さ

    過咗驚蟄,我近排諗住開始釣魚喇,去咗d間釣具舖,同埋100円ショップ入便發現咗好多釣魚用具賣嘅。但係關於釣魚,好多術語,連以日文作為母語話者嘅我都睇唔明⋯⋯我依家諗緊用「ブラクリ仕掛け」嚟試吓「穴釣り」或者「ヘチ釣り」,釣吓d「根魚rockfish」,到咗夏天再用「サビキ」嚟釣d鯵、コノシロ等等嘅小魚。話時話我屋企隔離有間士多啤梨農家,發現咗佢哋上晝喺門口前面賣d自己種嘅嘢,佢個士多啤梨超甜超抵買。 啓蟄も過ぎて、段々と暖かくなってきたので、久々に釣りを始めてみようと思い、最近は釣具屋とか100均で釣具を眺めている。初心者なので釣り関係のジャーゴンは殆ど分からないのですが(中文に翻訳し切れませ…

  • 迫る臘月、干すぞバラ肉

    庚子年十一月(冬月)もそろそろ終わり、十二月がいよいよやってくる。十二月の別名を「臘月」というが、この時期に作るということになっているのが干し肉や干しソーセージの「臘味」だ。 肉が尽きたので街市で臘肉を買ってきた。珠江デルタ一帯の臘肉は塩・砂糖・生抽、老抽・酒を加えたタレに漬けた後に乾燥させたもので、他の地区のものと比べて甘味が強いのが特徴。使うのが楽しみだ pic.twitter.com/KRqVPRSZMc — のうやくん👲🏼💂🏻 (@Yamidoh) 2018年11月8日 ↑これを作りたいわけである 臘腸までとはいかないが*1、自分もベランダに肉を干すやつを久々にやってみようと思い*2、…

  • 崎陽へ行く(温泉編)

    海外旅行してるていなのである。今回の旅のテーマは華人の街「崎陽」を旅するということで、機場からいきなりそれっぽくて気分が盛り上がる。 長崎空港は実は大村市にあるのだが(だから建設途中の写真だと新大村空港という名前だった)、旧滑走路と思しき海自基地には掩体壕とかが残っていて、海軍時代から基地の町なんだなと思う。大村藩2万7000石の城下町としても見所があるらしく、興味をそそられた。とはいえ今回のテーマは華人の街「崎陽」なので……

  • 「双十一」で初めて買い物したこと

    www.nikkei.com 先日11月11日は独身の日なので阿里巴巴集团のネット通販が安く、帰国前に大陸で買い物できなかった分をこちらで買ってしまい、横濱新界での老人ライフを充実させようと、初めて淘宝(タオバオ)にチャレンジすることとした。 買い物で思い出したが、作業用に深水埗で2in1のwin10タブレットを買ったのだけど、しばらくwindows使っていなかったのでどういうアプリ突っ込んだらいいのか全く分からない。誰か教えてください。 以前Ali Expressは利用したことがあるが、やはり淘寶の方が商品の種類が多く価格帯の幅も広い(見た感じ全く同じ商品が色んな値段でゴロゴロ出てくるのが面…

  • 「普及社區檢測計劃」を受けたこと

    そういえば先週試しに受けたのである。周りに誰も受けた人間がいないから…… はじめに 検査までの流れ 検査の流れ 結果 はじめに 普及社區檢測計劃Universal Community Testing Programmeとは、香港で9月から始まった新型コロナウイルスの無料PCR検査プログラムだ。港府はこれで境内の陽性患者と感染経路を虱潰しにすることを狙っている。とはいえ…… b.hatena.ne.jp 大体が、検査に関するパンプレットの丸々1頁使って個人情報取扱について強調しまくらないといけない時点で相当終わっているということが窺える。「中央全力支持 特區同心抗疫」と言っていた口で「所有檢測只…

  • 空前の「土製菠蘿」ブーム

    といってもマイブームなのだけど。それは「土製菠蘿」だ。 本来「土製菠蘿」というと広東語では手製の爆弾のことを言って(多分手榴弾がパイナップルに似ているからだと思う)、六七暴動の後半では火薬を缶に詰めたこの土製菠蘿が香港のあちこちに仕掛けられ、子供が亡くなるまでに発展した。 この「土製菠蘿」の記憶は香港返還後、政府が在地の「左派愛国人士」の再評価・顕彰を行おうとする際の大きな障碍になっており、今般の政治風波でも工聯會が「暴徒の始祖」と言われたりするなど、今でも尾を引いている。(逆に、これがあるので今の示威者がどんなに過激化しても無差別爆弾テロは絶対にしないだろう、という安心感はある) この写真、…

  • 18時以降自炊していること

    新界は最高という記事です。最近、再び18時から堂食(喺度食、店内で食べること)が出来なくなったので、再び夜は自炊が増えている。疫情の悪化によっては一層の規制強化も想定されうるのでただただ悲しいが、折角なので外食ではあんまり食べないようなものを作って食べようと考えてながら日々近所を彷徨って食材を見繕っているところだ。結果として食費が抑えられ(この地は基本的に40ドル=600円以上出さないと一食分にならない)、今月はだいぶ節約できているのはいいことではある。 香港にはもちろん惠康や百佳といった超市(スーパー)もあるが、野菜や肉、魚などの生鮮品を買うのなら断然街市や街中の八百屋、肉屋だ。まず、食品の…

  • 香港歷史博物館專題展覽・「工」不可沒 ── 香港工業傳奇を見に行ったこと

    荔枝が1ポンド10ドルまで下がってきましたね。ライチを食いまくる季節です。 尖東・紅磡の香港歴史博物館の企画展「「工」不可沒 ── 香港工業傳奇/Striving and Transforming – The History of Hong Kong Industry」を見に行った。戦前の軽工業の勃興から60-80年代の隆盛と、今に至るまでの香港の諸製造業の展開とその製品が展示されている。 香港工業總會(FHKI)の60周年にあわせて開催された本展示は、かつての繁栄は見られないものの(製造業従事者は2015年には10万人弱までに減少している)、香港製造(メイド・イン・ホンコン)の地位が未だ没落…

  • 突発的釣行:西貢でイカ釣り

    「明日夜からイカ釣り行くけど来る?」と言われたので参加した。急な話だ。というかそもそもイカ釣りってなんだ、そんなメジャーなんだろうか……? 目的地の西貢へは、みんなもご存知、香港屈指の観光名所、約束の地こと俺たちの牛池灣村からミニバスが出ている。いつ見てもかっこいいフォントだ。西貢公路はかなり無理して峠を越えていくが、日本軍政時期に軍用道路として建設が始められたというのも納得な感じの道だ。 終点の西貢碼頭に受付があり、ここで料金を支払う。3時間で160HKDとかだった。まあ手ぶらでいいので本当に楽だ。 祝日前なので、同じように夜釣りに出る船やパーティー用の貸し切り船、海岸のバーで酒を飲む人々で…

  • もやしの都、怡保(イポー)

    錫の都からもやしの都へ。霹靂(ペラ)州の州都、マレーシア屈指の美食景點・怡保(イポー)で一日只管もやしを食べ続けました。

  • フイルムの似合う街、峇株巴轄(バトパハ)

    久々の更新になりますが。先日、一週間かけて星加坡(~新山)~峇株巴轄〜麻六甲~檳城とマレー半島西岸を縦走した。 理由としては一度出境しないとと考えていたことと(あと、アリバイ的にシンガポールに用事を作った)、ちょっと香港から離れてみようと思ったからだった。数ヶ月前に書いた記事で「元朗でのんびり」とか抜かしているが、記事を書いた直後に元朗は一気に「政治化した市區から隔絶されたスローな街」ではなくなってしまった。今や港島から新界、便所の落書きから飯屋の口コミ、Tinderのプロフィールに至るまで凡ゆるものが政治化し、分断が可視化されている。 というわけで、リフレッシュを兼ねていたものの最初に到着し…

  • 元朗でぼんやりすること

    港九とは独立した都市圏を形成する新界最大の街・元朗の魅力を沼に浮かびながらぼんやり考えました。

  • 雨傘、魚蛋に続く、まだ名前の付いていない運動のこと

    逃犯條例の修訂をめぐって、9日のデモから12日の警察との衝突によって、香港は5年ぶりに世界の耳目を集めている。 自分は現状香港に長く居るわけでもないし、香港の現代政治について殊更関心がある訳でもない、一介の局外者に過ぎない。12日当日も自分は広州でものを食べたり城中村を見に行ったりしていて、(リアルタイムの報道は見ていたものの)衝突の現場にいた訳ではない*1。 中国大都市には「城中村」と呼ばれる、都市の拡大により都市区域に取り囲まれた村落が存在する。石牌村は広州最大規模の城中村で、新市街の巨大なビルに囲まれた低層かつ高密度の住居群は異様な印象を受ける。外省からの移民が多く、その家賃が村民の収入…

  • 汕頭の旧市街に行ったこと(陶芳酒楼, 万安街)

    汕頭に行った。嶺東とも呼ばれる広東省東部の潮汕地区は閩南語系の潮州話の世界で、広東語は殆ど聞かれない。バスの音声案内も普通話と潮州話だった。 汕頭は1860年に潮州に代わり開港場となった地で、ここからタイを中心に南洋へ多くの華僑を送出した僑郷でもある。自分の祖父母世代だと汕頭といえば刺繍入りの白いハンカチだと思うが、輸出産業であったためか市内で販売されているのを全く見なかった。あるいは、すでに廃れてしまったのかもしれない。地元の大学生に汕頭の伝統工芸品についてのアンケートを頼まれたが、その中にも「番花」(抽紗)の項目は存在しなかった。 旧市街には小公園と呼ばれる円形広場を中心に特徴的な騎樓の街…

  • 台湾の冰果室のこと

    何故日本人観光客が大陸へ行かずに台湾に行くのか。それは台湾には刨冰があるからです。これが答えだ……

  • 台湾で只管食っていたこと

    台湾は本当になんでも旨かった。最近更新が滞っているので、とりあえず旨かったもの(の一部)をまとめて紹介。書いてる途中から腹が減って仕方がない

  • 香港の街中で落書きを鑑賞すること。

    香港の風景には文字が溢れている。 「香港」と聞いて多くの人がイメージするような、空間を覆い尽くす看板は勿論(実際には、こうしたネオン看板はどんどん減っていっているのだけど)、広告、ポスター、空白は無駄であると言わんばかりに、あらゆる隙間に偏執的に文字と情報が詰め込まれているのがこの街の風景を特徴付けていると思う。香港の人々が持つ、空間有効活用への執着は、こうした文字に限らず大牌檔であったり、劏房であったり、あるいは日本の首都圏並みに狭いパーソナルスペースなど、至る所に見出すことができる。過剰な人口密度が生み出した性向だろう。 僅かなスペースを有効活用して情報で埋めまくろうとする香港人の熱意 #…

  • 衛奕信徑第9段の眺めが最高だった(香港の山がすごかった②)

    衛奕信徑第8段~九龍坑山~衛奕信徑第9段(前半)~鶴藪水塘 沙螺洞~鶴藪水塘~衛奕信徑第9段(後半) 更新が延び延びになってしまっているが、忘れないうちにメモっておかなければならない。大埔という街は入江の一番奥まったところにあって、その両側には美しい山々が並んでいる。 今回は馬料水側からみると屏風のように並んでいるこいつ、屏風山〜皇嶺~八仙嶺の尾根筋を歩いてみたいと思います。 衛奕信徑第8段~九龍坑山~衛奕信徑第9段(前半)~鶴藪水塘 第8段は中盤で大埔市街地を横断するため、自分としてはアクセスが容易だ。ofoを駆って、一気に九龍坑山の麓、大埔頭村までたどり着く。ここにある公衆トイレが水塘まで…

  • 香港の山がすごかった①:馬鞍山

    はじめに ①馬鞍山 おわりに はじめに 香港のレジャーの一つにハイキングが挙げられる。香港の人たちにオススメされることも多く、また書店には「行山(hàahng.sāan)」についての本も沢山並んでいる。instagramでもHike迷や山ガールの自撮りがめちゃくちゃ出てくるほど人気なのが窺われる。もっとも正直な所、自分は「香港って植民地期以前の歴史建築もあんまりないし、文化景點が少ないからその反動じゃない?」などと若干ナメたことを思っていたのですが、 吐露港の向こうに聳える馬鞍山(702m) 新界でこんな風景目前にしたら印象が全然変わるわけです。山の形がどうかしてるし、大体こんな低緯度なのに森…

  • 香港の魚を食べる①:潮式凍烏頭(潮州風蒸しボラの冷製)

    香港で流通している魚介類を色々食べていこう、という企画です。シリーズ化予定。 はじめに 調理 実食 はじめに 香港の食といえばその多彩な海産物だろう。点心にもふんだんに使われるエビを始め、カニ、ハタ、シャコ……華南随一の大河・珠江の出口に位置し、三方を海に囲まれる香港。イギリスがやって来る前の「苫屋の煙、ちらりほらりと立てりし処」であった時代から、ここに住む人々の多くは漁撈を生業としてきた。 香港が国際的な金融都市に変貌し、また流通の進歩によって内地、日本、東南アジア諸国などから乾物以外にも様々な水産物が流入するようになっても、香港の漁業は依然として重要な地位を占めている*1。 西貢や離島まで…

  • 渋谷のライオン、世界的のライオンと、「〜的の」という日本語にときめくこと

    名曲喫茶ライオン、という店が道玄坂の百軒店にある。 東京の名曲喫茶やレトロな喫茶店好きで知らない人間はまあいないだろうといった感じの、超定番の銘店だ。 自分は名曲喫茶が好きだ。自分は日頃から余りクラシックを嗜まない方だと思うのだが、名曲喫茶に行けば知らない音楽(名演奏といった類の)に出会えるし、どことなく優雅な気分でリラックスできる。これはクラシック音楽というものを、非常にスノッブな態度で消費しているのだろうとは思うけど。 更に言えば、コンサートと違って読書もスマホも出来るし、コーヒー1杯の値段で座れるし、コーヒーが飲めるし、吸いたい人はタバコも吸えるし、途中退席で白眼視されないし、普段使っている名創優品で200円のイヤホンよりは余程音質もいいし、何より演奏終わった後のあのクソ長い拍手が無いので最高なのだ。

  • Serriniの《油尖旺金毛玲》を聴いたこと

    ここ数年、広東語の勉強という名目でCantopopを聴いている。こうすると何にもなっていなくても勉強をしている気になるのでと、ても健康にいいと思う。とはいえ聴いてるのが張國榮やBEYONDとかの懐メロばっかりだったので、最近のCantopopも聴こうと思い立ち、香港高登討論區のスレで紹介されてたアーティストをざっと聴いてみた。 あんまり聴けてない中ではMy Little Airport(最近?って感じだけど)、Another Kitchen、小紅帽あたりが好きです。多分聴いてみると「スマガからSwinging Popsicle聴くようになった人間が好きそう」という感想が得られると思う。わからな…

  • 外で酒を飲むと気持ちがいいこと

    渓谷でマス釣って酒を飲んだり、青空の下七輪で焼肉をやって酒を飲んだりすると気持ちがいいという話です。

  • 加山雄三と『蝿の王』: 三番瀬で豚を丸焼いたこと

    先日核戦争の最中、疎開するオタクたちを乗せた飛行機が不時着して千葉の埋立地で豚を丸焼きにしたり加山雄三を熱唱しなければならなかった事件について書きました。

  • ニュージーランドのチャイナタウン: NZ華人コミュニティの歴史と現在【後編】

    前編はNew Zealandの華人全般についてで終わってしまいましたが、後編では、AucklandはDominion Road一帯、特にBalmoral地区に所在する新興のチャイナタウンについて、歴史や概要を、実地で撮影した写真を多用しながら紹介します。

  • ニュージーランドのチャイナタウン: NZ華人コミュニティの歴史と現在【前編】

    ニュージーランドはオークランド市に滞在した際の思い出の備忘も兼ねて、近年チャイナタウンの形成が進むDominion Rd.一帯の状況を紹介。今回は前編ということで、チャイナタウン巡検の様子を紹介する前に、NZやAKLと華人の歴史について簡単に纏めます。

  • 東京湾フェリーで帰浜したこと

    先日、千葉に行く機会があり、帰浜の際に折角なので金谷〜久里浜を結ぶ東京湾フェリーを利用することにした*1。1時間に1往復あり、気軽に利用できる。720円という運賃も手頃だ。何より、混雑する東京を経由せずに帰れる事は、日々田園都市線に乗っている者として非常に魅力的だった。笑 内海とはいえ、東京湾は広い。海原の開放感、日差し、中国人乗客の投げるパン屑を追うカモメの群れ、吹き付ける潮風、行き交う船舶を堪能しつつ、東京湾と浦賀水道の境界を掠めるようにして、船は久里浜へと向かう。 40分と短い間ではあるが、フェリー特有の中途半端なゴージャス感は、船旅の良さを感じさせるものだった。最近スター・フェリーやシ…

  • 虚ろな心に火を灯せ、或いは男5人の『ゆるキャン△』

    心身が冷え切った時には焚き火で温まるのがいいんだと思う。オッサン5人の「ゆるキャン△」を淡々と記録。

  • 「銭湯と横浜」展に行ったこと

    横浜のど真ん中と地元港北で銭湯にまつわる企画展を同時開催していると知ったので、そのどちらにも行った。両展示の内容と、その差異、工夫について書いていきます。

  • 鹹肉(咸肉, 中華風塩豚)を使う:老干媽炒飯(老干妈炒饭)

    所要時間10分程度、「鹹肉(中華パンチェッタ)」と「老干媽」で、雑に作れてモリモリ食えるジャンキーな炒飯を作ります!

  • 香港土産の柱侯醤で「蘿蔔炆牛腩(牛バラと大根の煮込み)」をやってみる

    香港で購入した柱侯醬を使い、茶餐廳等でおなじみの「蘿蔔炆牛腩」(大根と牛バラの煮込み)をやっていきます。

  • ブログ名を変えた

    標題の通り、ブログ名を変えた。 というのも、当初なんとなくつけていた「無農日記」なるタイトルがあんまりしっくり来ていなかったからだ。「残留農薬」というHNをマイナーチェンジを経ながらも10年位使い続けていて(Twitterの「のうやくん」もそのバリエーションの一つである)、このブログ名もなんとなくその惰性で付けた感じであった。 当初は何かしら、140字より多く書きたい時に使うくらいにしか考えていなくて、ブログの色がどんなものになるかあんまり想定できていなかったので、まあそれでも良かったのだけど、10数記事書いてみて、やはりこのブログは日本も含めて東アジアの文化・社会的な内容が多くなりそうなこと…

  • 【訳】植民地香港の最大の裨益者は誰か:イギリス、中国、香港?(by John Carroll, HK: SCMP, 17/01/18)

    【文例】 【文法】 【語註】 【譯】 最近自らの英語力の弱さをひしひしと感じています。ということで、以下の英文記事を訳して練習したい。自分の訓練のための山寨訳なので、例によって権利関係は全部Carroll先生とSCMPにあります。 www.scmp.com 寄稿者のJohn Carrollは香港大学の歴史系教授で、主要著書に‘Edge of Empires: Chinese Elites and British Colonials in Hong Kong’および‘A Concise History of Hong Kong’などがある。米国籍だが中等教育までを香港で受け*1、これらの著作には…

  • 絶対にやって来ない“鴨脖子”ブームを応援する

    2017年が「蘭州拉麵」の年なら2018年は「鴨脖子」の年になる!(大嘘) 今までに行った数少ない鴨脖の店を紹介しつつ、本ブログは絶対にやって来ないだろう「鴨脖子」ブームを(勝手に)全力で応援します!

  • 韓国の“シュポ”で飲む、日本で②:Lee mart@福富町, 横浜

    日本で韓国版角打ち・シュポ飲み(食料品店で飲酒することです)ができる場所、まだまだあった!多分全国津々浦々のコリアンタウンには沢山埋もれているのだろうと思う。 そもそもシュポって?という方は以前のこの記事と、冒頭のリンク先などをご参考ください。前回も書いたけど、だいたいが自分自身韓国経験は未成年の時の1回(ソウル)だけなので、自分も本当のシュポとは、本当のシュポ飲みとは、が全くわかっていない。全て雰囲気でやっているし、この記事も雰囲気でやっていきます。 mounungyeuk.hatenadiary.jp ③Lee mart(福富町, 横浜市中区) 横浜の外国人街(?)といえば、圧倒的に山下の…

  • 皇都戲院大廈(1952年~)を見に行く。

    「皇都戲院大廈」という建物が、香港島北岸東部、北角(ばっごっ, Northpoint)の街中にある。北角はその名の通り香港島最北端に位置している、開港後早期に発展した福建人(と潮州人)の街で、戦後には上海人も流入し、1950年代-60年代初頭を通じてナイトクラブ、ダンスホール、映画館などが立ち並ぶ娯楽産業の中心地「小上海」として発展してきた。 この建物は1952年に璇宮戲院(Empire Theatre)として建設され、1959 年にはモール・住宅のビルを増築(皇都大廈)し、名を皇都戲院(State Theatre)と改めて営業してきた、現存する戦後映画館建築の中では最古のものの一つである*1…

  • 明報「【一地兩檢】張炳良籲政府解畫:如果人大話得就得,使乜講7年? (12:22)」

    新年最初の記事は語学の練習にしようと思って、ニュース記事を『中国報紙研究法』の様式に則ってやってみようというやつをやった。もちろん文例は新聞社に権利があるので、万が一勝手に和訳して怒られが生じたりしていたら消します。無いと思うけど。元記事はこちら↓、巷で話題の一地両検/joint checkpointについてです。拼音(粵拼)はイェール式でやっていきますが、例外的な発音や表記ミスがあるかもしれない news.mingpao.com

  • 入江啓四郎『支那新聞の讀み方—中國報紙研究法—』(タイムス出版社、1935年)

    「読書メーター」というものを、大学入ったあたりからやっている。読んだ本や読みたい本などを記録し、感想も書き留められる。読書ノートの代わりに使っていた。一ヶ月の読書量が、冊数・ページ数で出てくるのも、先月より多く読んでやろうという気持ちにさせられる。もっとも、感想はめんどくさくなって書いていないものも多いのだけど… この読書メーター、一時期はアドレスが完全にオーナーの名前になっていたり(理由は不明)、スマホ用アプリの仕様が数年間全く更新されないなど、最悪の使用感だった。とはいえ先月あたりにアプリは大幅アップデートがなされ、非常に使いやすくなったと思う。最近自分の周りのユーザーがほとんど更新しない…

  • りんご飴、糖葫蘆、Candy Apple

    おはようございます、いよいよ年の瀬といった感じ、年末イベントを沢山控えて皆さん如何お過ごしですか?自分は先週末から多分ノロ人(ひと)になってしまい、高熱と吐き気、胃のむかつきに苦しんだ。横浜を愛する普通の横浜人だけど、暫く家系ラーメンは控えようと思います…… ところで、昨日たまたま糖葫蘆(糖葫芦/tánghúlu)という食べ物の話になった。糖葫蘆というのは中国の街中でよく見る、果物を串刺しにしたやつに水飴をかけて固めたおやつだ。串に刺されているフルーツは、最近だとイチゴとかマスカットとか色々あるけど一番の定番はやはり山楂(さんざし)である。 山楂はバラ科の果物で、甘酸っぱくてビタミンC多そうで…

  • 日原古道に行った(その4・終:樽沢を経て日原へ)

    (前回まで:その1, その2, その3) 最高ポイントで休憩した後、先へ進む。「古道」は日原村手前で渓谷を渡るため、この地点を境に次第に下ってゆき、渓流に近づいていく。 ここが道中でもっとも高く日当たりがよい場所なのだが、同時に風化も相当強いようで、石灰の露頭っぽい岩肌がモロモロしていて非常に頼りない。崩壊の防止に人為的に植えられているものかわからないが、斜面には似たような感じの灌木がそれなりにまとまって生えていた。これが地味に安心感を与えてくれる。 この箇所、対岸から見ると白い岩肌に張り付くようにして長大な石垣が組まれているのだが、現地では白っぽい砂利が積もっているわずかな幅の平場があるだけ…

  • 日原古道に行った(その3:廃吊橋〜最高地点)

    (前回まで:その1、その2) 採掘場向かいの広場から先を進む。ここから先は地図でも実線が失われるので無理はせず、行けるとこまで行こうという感じになった。 道の傍らに早速物々しい坑口が口を開けていた。この山、石灰採掘で穴だらけなんだろうな、対岸の発破とか地震とかあったら怖いですね。 とはいえ先ほど眺めた奇観の余韻もあって、そんな感じで脇見をしつつのんびり楽しみながら歩いていたのだ。その後に訪れる恐怖も知らずに……

  • 日原古道に行った(その2:「古道」入口〜廃吊橋)

    (前回からの続き) さて、「日原古道」に入る。「山行が」のレポート時点では古ぼけた林業関係者以外立入禁止の看板が入り口に存在したらしいが、確認できなかった。まあ観光地図に載ってるしね。ここまでで既にそれなりに山登りをしているので結構疲れている。古道は途中まではあまりアップダウンしないだろうと期待しながら進んでいく。 序盤は下草もや落石もなく、等高線をなぞるように進んでいく。木漏れ日が心地よい道だ。なんでも、渓谷添いにある東電の鉄塔の保守用に今でも使われているようである。まあ、地図では実線で書かれている範囲なのでかなり気楽に歩いていける。

  • 日原古道に行った(その1:氷川→大沢→「古道」入口)

    こんにちは。すっかり冷え込んで火鍋が恋しい季節になりましたが、みなさん如何お過ごしでしょうか。自分は火鍋のことばかり考えて過ごしています。 今週のお題は「今年買ってよかったもの」らしいですが、自分が買ってよかったと思うのはOLYMPUS PEN EES-2です。ヤフオクで2500円とかでしたがセレン含め正常に動作しています。ハーフカメラなのでフィルムの粒子感も強く出るし、何より1枚あたりの現像代が半額で済んでお得。 というわけで、先日奥多摩で撮影した諸々がようやく現像できたのでやっていきます。経済的な反面、36×2=72枚、使い切るのは意外とめんどくさい…笑 某日の週末、9時過ぎ。JR奥多摩駅…

  • 鹹肉(咸肉, 中華風塩豚)を作る【後編】+上海菜飯ふたたび/ 自製鹹肉(後篇)

    (今回の記事は前編からの続きです) 重石をかけ、ドリップの排出を促す 乾燥させるていで放置(食べるのが怖いので) 上海菜飯ふたたび 前編では2日目にドリップを捨てるところまでやった。 ドリップはほぼ落ちなくなったものの、なんとなく内部の水気が心配になったので、いくつかのレシピに記載のあった重石を試してみることにした。クッキングペーペーを挟んで、大昔の学部便覧とビールで肉をいじめる。

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