旅ではない、旅行でもない、移動の記録。【九州移動 前日譚】
「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」(松尾芭蕉『奥の細道』) あるいは、 「私は常に思つてゐる。人生は旅である」(若山牧水『独り歌へる』) _____________ 人生はしばしば、旅に喩えられる。 人生は旅行というよりも、旅であるらしい。人生、なんて大きな言葉に重ねられるくらいだから、『旅』にもまた安易には捉えきれぬ何かがある。雲を掴もうとするように、近づきすぎれば見失い、遠ざかればその大きさに圧倒されるような。 『旅行』はそれに比べれば、少し俗っぽいというか、近しすぎるというか、まあこれは個人の偏見であるが。
2018/11/10 12:43