闇の雄叫び 22 (先のない安堵)

闇の雄叫び 22 (先のない安堵)

深夜ビクっと目が覚めると、階下の部屋から父の叫び声が聞こえる。 どうやら断続的に叫び続けているようだが、いつ頃から叫んでいたのだろう。 たった今しがたか、5分か10分前か、それともだいぶ前からか叫んでいたのか。 気づいた以上いつまでも放置しているわけにはいかない。ここは住宅地だ。皆眠りについた深夜である。 胸の痛みを覚えながらぼんやり床から這い出し、照明を絞った深夜の薄暗い階段をヨロヨロ降りて父…