癌との毎日 その57(最後の一日の終わり)
また一ヶ月も空いてしまいました。「お願いします。」と楽になる薬を決めたのは5時半頃だった。今左腕についている点滴に入れるだけなのですぐにでも入るのかと思っていた。が、結局それから三時間ほどを家族で過ごし、いよいよの時には外来担当の医師や、病棟担当の医師そして麻酔科チームの医師も顔を出した。皮肉なもので関わってきたドクターが揃った時には主人は少しシャキっとして見えて、少し前に私が主人に言った「もうじき先生が来て楽にしてくれるよ」という言葉を覚えていた。「あぁ先生、苦しいんですよ。楽になる薬を入れてくれるって聞きました。早くお願いします。」と言った。その薬の本質をわかっているのかいないのかは私にはわからなかったが、ドクターが「はい、看護師から聞いています。この薬を入れるとだいぶ楽になりますよ。でも、すごく眠くなりま...癌との毎日その57(最後の一日の終わり)
2018/07/22 22:11