見送る者たちの終わらない顔

見送る者たちの終わらない顔

今年の五月のことになる。 僕の直属の部下から、会社を退職したいとの相談があった。 またか、という気持ちだった。 その社員は、とても優秀なやつだった。 僕は彼の将来を期待していた