小さな島での火葬師として
■僕は母島で火葬師の仕事もしています。島で人が亡くなった時に、ご遺体を骨にするために、火葬炉の操作や管理をしています。母島の小さな火葬場では、火葬炉の中にある可動式のバーナー1本で、重油を使い、3~4時間かけて、ご遺体を骨にしています。母島は人口420人程度の小さな島なので、人が島で亡くなる数も少なく、年間数件程度です。だけど、僕はまだ数年しかやってませんが、一度たりとも知らない人を火葬したことはありません。その人の島での暮らしを知っていて、その人生の最終局面をお世話させてもらう、そんな大事な役目を持った仕事だと思っています。死は誰にでも平等に訪れるものです。しかし、事故で亡くなることもあれば、病気でゆっくりと迎えることもあるし、急に亡くなってしまうこともあります。遺された家族にとって、寂しく、とても悲し...小さな島での火葬師として
2025/04/27 07:00