西澤保彦著【仔羊たちの聖夜(イヴ)】

西澤保彦著【仔羊たちの聖夜(イヴ)】

実は正直に申しますと、前回この著者の「沈黙の目撃者」を読了した後、あまりの過激な内容にショックを受け、まだ立ち直れない状態であったのです。純情可憐(自分でいうなよ!!)な私にとっては、軽い心的障害が発症したのかもしれません。再びこの著者の作品を読むのは、かなり勇気がいる始末でありましたが、立ち直るためにも再度挑戦(ただし初期の作品を探し)したわけでございます。飲んでから解くか、解いてから飲むか。酩酊推理の合体パワーが炸裂するキャンパス三人組/通称タックこと匠千暁(たくみちあき・安槻〈あつき〉大二回生・冷静な推理力の持ち主・実は双子の片われらしい)、ボアンこと辺見祐輔(へんみゆうすけ・安槻大のヌシ的存在・何かといえば人を集めて飲みたがるお祭り屋のタフガイ)、タカチこと高瀬千帆(たかせちほ・安槻大のマドンナ・高校時...西澤保彦著【仔羊たちの聖夜(イヴ)】