赤い卵
途切れ途切れの僕の希望って光は筒抜けだね ぼろぼろのカーテンみたいで 不快さを部屋中に撒き散らして 乱反射する光の屑を眺めてる今 遠くを飛び交う理想の群れを 空虚さに抱かれて見守るのかい? 旅立ちの前の夜の興奮を いまだに僕は忘れはしない 正義の卵を大事そうに育てたって 社会の前では弱さを丸めただけの球体 僕はそれを割って踏み潰して 赤い卵を宙(そら)へ掴みに飛びたい 離れ離れの君の声って どこかもろくて薄いね 水浸しのティッシュみたいで 不純さで強引には 掴めないよね 儚さにじむ存在感を噛み締めてる今 素朴を装う狼の群れに 飛び込んで仲良くなれるかい? 旅立ちの前の夜の純粋を 臆病に僕は忘れ…
2017/06/25 07:57