愚行

愚行

所用で歓楽街に出かけたある日のこと。”本日は特にA型の血液が不足しています”というプラカードを掲げた人が。献血の協力を呼びかける案内です。何度も足を運ぶ場所なのですが、この種のプラカードがいつも揚がっていて、本当に不足しているのだろうかと訝ったことがあります。というのも血液センターの存在は知っていて、そこに備蓄された血液でやりくりできないものかと、浅慮も甚だしい考えを持っておったのです。そういう考え方をしていたこともあり、案内を見るたびに通り過ぎていました。ところがこの日、気の迷いというか、普段ならさして気にも留めない献血センターに足を運んでいました。僕自身は人一倍健康というワケではありません…