涙ぐましきカラオケ道
留学していて辛いこと。私にとって、それは言葉が通じないことでも友達ができないことでもない。カラオケがないことである。 私は一人カラオケが大好きだ。日本にいたころは、授業の合間、休日、旅先、あらゆる余暇でヒトカラに行っていた。ヘタクソさを気にする必要もないし、どんなにマニアックな選曲でもいい。採点で自己満足に浸ってもよいし、覚えたての歌を何度も入れて覚えるのも楽しい。好きなアーティストの曲を「あ」から順に全部歌って、一晩をつぶしたこともあった。家の近くのカラオケ屋と、大学の最寄りのカラオケ屋にはかなり貢いできた自負がある。なにせ、多い時では週に4回くらいカラオケに行っていたのだから。 そんな人間…
2017/01/26 16:01