不定根
胚や根以外の部分から発生した根を「不定根(ふていこん)」といいます。もう少し丁寧にいうと、幼胚から発生した主根や側根、根から発生する細根ではなく、植物の茎や幹、枝、葉など他の器官から分化した根を不定根といい、機能的には、通常の根と同じ働きをしています。不定根の「不定」は、種子などの定位置でない場所から出た根という意味です。林業の現場で、よく見かける代表的な「不定根」と言えば、スギの幹から発生している「気根」ではないでしょうか。このように、幹から発生した気根も不定根で、挿し木で発生する根も不定根です。ちなみに、下の写真のように、倒木と幹が接触して、幹から発生した気根が、そのまま根になることもあります。もちろん、この根も「不定根」です。幹などが傷ついた部分、材が腐朽した部分、虫に穿孔された部分などに適度な湿気...不定根
2023/02/28 13:31